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28. レンダリング Arnoldのライティング

簡単なスタジオセットを作成し、Arnoldのライトを使用してキャラクターをライティングします。


こんにちは。
このビデオでは、簡単なスタジオセットを作成し、Arnoldのライトを使用してキャラクターをライティングします。

プレーンを編集してスタジオを作成しました。こちらのシーンでライティングしていきます。

コマンドパネル>ライトからライトを作成できます。

ライトにはフォトメトリック、標準、Arnoldがありますが、
今回はArnoldのライトを使用していきます。


ビューポートをクリックまたはドラッグで作成可能です。
初期設定で、四角形のライトです。ターゲットに向かって光が照射されます。
配置をしたら、Arnold RenderViewを開き、IPRレンダーをオンにしましょう。

暗くてほとんど何も見えないので、
ライトのパラメータの設定をしていきましょう。

まずは、Exposureで明るさを変更します。
ライトを置く位置によっても明るさが変わるので、レンダー画像を確認しながら数値を決めましょう。
intensityでも同じように明るさを変更できますが、exposureのほうがより直感的な結果が得られます。


上に戻って、Shapeではライトの形状を変更できます。
こちらの、Typeを変更することで、ポイントライトや、スポットライト、円柱のライトなどに変更ができます。
今回は、Quadにしておきます。

QuadX,QuadYの項目で、四角形のライトの大きさを変更できます
デフォルトだと小さいので大きめに設定しておきます。

spreadでは、光の拡散具合を変更できます。
1にすると光が拡散し、0にすると全く拡散せず、まっすぐな光線になります。

Roundnessの数値を上げると、ライトの角が丸みを帯びるようになります。
SoftEdgeでは、ライトの際をぼかすような効果を与えることが出来ます。

Colorでライトの色を変更できます。
明度は変えず色相・彩度のみ変更します。

レンダリング結果にノイズが出ていますが、次回の動画でレンダー設定の解説をしますので、今回は速度重視のライティングのみ行います。

Samplesを上げるとノイズが軽減しますが、
こちらの設定はレンダー設定にも関係してくるので次回の動画でご紹介します。

基本的なライティングの手順は
colorで色を決めて、intensityは1.0のまま、exposureで明るさを調整する
ということになると思います。
最終的なライト強度は color * intensity * 2^exposure で計算されます。


続いてHDRを使用してのライティングをご紹介します。
HDRを使用する場合はSkydome Lightを使います。

ライトを新しく作成し、TypeをSkydomeに変更します。


Formatは読み込むHDRの形式によって変更しましょう。
今回は、latlongにしておきます。

Colorは、Textureに切り替えておきます。
明るすぎるので、一旦Exposureを下げておきます。

マテリアルエディタで、使用するHDR画像を設定していきます。
マテリアルマップブラウザからビットマップを追加します。
ビットマップのパラメータから、使用したいHDR画像を読み込みます。ガンマ補正はオフにしておきましょう。
パラメータを、「テクスチャ」から「環境」に切り替えます。マッピングは「球状環境マップ」に変更しましょう。

HDR画像の設定ができたので、ワイヤーをSkydomeLightの「マップなし」と表示されている箇所にドラッグします。
ダイアログボックスが出てきますので、このままOKを押すと、SkydomelightにHDR画像が適用できました。

こちらの、Light Shape Visibleをオンにすると、レンダリング結果の背景にHDR画像を表示することができます。

明るさは、先ほどの通常のライトと同様にExposureで調整します。
Samplesも1のままにしておきます。

Arnoldのライティングについての基本的な説明は以上になります。
次回はノイズの軽減をメインとしたレンダー設定を解説します。

データダウンロード

※シーンデータの作成は「3ds Max 2021」と「3ds Max 2022」を使用しています。
「1. 基本操作 インターフェース概要」から「15. 番外編 スペースワープオブジェクトとワールド空間モディファイヤ」までは3ds Max 2021で作成しています。
「16. リギング Bipedの作成」からは3ds Max 2022で作成しています。

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株式会社ジェットスタジオ

監修:株式会社ジェットスタジオ 赤崎弘幸
制作:株式会社ジェットスタジオ 稲葉麻友・小原孝介

ジェットスタジオは2001年にスタートしたCGプロダクションです。設立以来、ゲーム、パチンコ、映画、CM等で使用される様々な3DCGコンテンツを時代に先駆けた新しい技術や表現方法を使って開発しています。2011年にはベトナムのホーチミン市に「JET STUDIO VIETNAM」を、2018年にはロサンゼルスに「JET STUDIO U.S.A.」を設立し、グローバル × クリエイティブという新たなビジネスモデルに挑戦しています。
同社のダンジョンゲーム『AKAPAN NITE(アカパンナイト)』の制作でも3ds Maxが使用されています。
https://akapannite.com/

HP:http://jetstudio.jp/

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