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5. 基本操作 サブオブジェクトの操作とスナップ機能

ポリゴンメッシュは、頂点、エッジ、フェースなどのサブオブジェクトで構成されています。このビデオでは、サブオブジェクトの操作方法や選択方法、スナップ機能についてご紹介します。


こんにちは。
このビデオではサブオブジェクトの操作とスナップ機能についてご紹介します。

サブオブジェクトとは、オブジェクトを構成するパーツのことです。例えばポリゴンオブジェクトでは、ポリゴン、エッジ、頂点などがサブオブジェクトに当たります。
画面には編集可能ポリゴンの球体が作成してありますので、この球体のサブオブジェクトを選択してみましょう。
コマンドパネルの[修正]パネルに移動します。[編集可能ポリゴン]の左の矢印をクリックすると、サブオブジェクトの一覧が出てきますので、こちらをクリックします。
これで、頂点やポリゴンなどのサブオブジェクトを選択できるようになりました。
1から5までの数字キーでもサブオブジェクトレベルに切り替えることができます。数字キーをもう一度押すことでオブジェクトモードに戻ることができます。
また、これらの操作はクアッドメニューからでも可能です。

サブオブジェクトを選択する際によく使う操作をいくつか紹介します。

1つ目に、ループ選択とリング選択というものがあります。
2021.2でループ選択とリング選択の方法に変更がありましたので、使用するバージョンに合わせてください。

2021.1以前の選択方法についてご説明します。2021.2以降のバージョンをご使用の方はスキップしてください。
ポリゴンを一つ選択して、その隣のポリゴンを[Shift]キーを押しながら左クリックしてみます。
するとこのように、ループしているポリゴンがまとめて選択できます。頂点、エッジでも同様の操作が可能です。
エッジの場合、単にダブルクリックすることでもループ選択できます。
また、エッジのみ、リング状のエッジを選択する、リング選択が可能です。
[Shift]キーを押しながら頂点やエッジ、ポリゴンをドラッグし、ループ先の任意の位置をクリックでループの一部を選択することもできます。

2021.2以降の選択方法についてご説明します。2021.1以前のバージョンを使用している方はスキップをして大丈夫です。
ポリゴンを一つ選択して、その隣のポリゴンを[Ctrl]キーを押しながらダブルクリックしてみます。すると、ループしているポリゴンがまとめて選択できます。
頂点、エッジでも同様の操作が可能です。
エッジの場合、単にダブルクリックすることでもループ選択できます。
また、エッジのみ、リング状のエッジを選択する、リング選択が可能です。

ループしている頂点やエッジ、ポリゴンの一部のみを選択することもできます。
頂点、エッジ、またはポリゴンをクリックし、[Ctrl]キーを押しながら、ループ先の別の位置をダブルクリックします。
すると、選択した二つの間の頂点、エッジ、ポリゴンが選択できます。[Alt]キーで同様の操作をすることで、ループの一部のみを選択解除することも可能です。
こちらも、エッジのみリング選択が可能です。
また、[Shift]キーと[Ctrl]キーを押しながら頂点、エッジ、またはポリゴンをドラッグしループ先の任意の位置をクリックでも、ループの一部を選択できます。


続いて、グローとシュリンクという機能についてご紹介します。
サブオブジェクトを一つ選択して
[Ctrl]キーを押しながらカーソルキーの上を押すと、選択範囲を拡大することをができます。これがグローです。
逆に、[Ctrl]キーを押しながらカーソルキーの下を押すと選択範囲を縮小することができます。これがシュリンクです。

次に、現在選択しているサブオブジェクトを、ほかのサブオブジェクトに変換したい場合についてです。
試しに、ポリゴン選択を頂点選択に変更してみます。頂点に変更したいポリゴンを選択して、
[Ctrl]キーとコマンドパネルのサブオブジェクト変更ボタンを押します。するとこのように、ポリゴン選択していた部分の頂点が選択されていることがわかります。

サブオブジェクトの編集方法についてご紹介します。
サブオブジェクトもオブジェクトと同様に、選択と移動、回転やスケールなどで編集が可能です。
サブオブジェクトの編集でよく使う機能についてご説明します。

まず、コンストレイントという機能についてです。コンストレイントをオンにすると、エッジやポリゴンに沿ってサブオブジェクトを変形することができます。
エッジのコントストレイントをオンにして頂点を動かしてみますと、このように隣接するエッジに沿って、すべるように動かすことができます。

次に、ソフト選択です。ソフト選択をオンにしますと、サブオブジェクトを滑らかに変形することができます。
こちらはショートカットキーの[shift]キーと[b]キーでオンオフが可能です。[b]キーを押しながらマウスの左ドラッグで減衰の設定ができます。


続いてはスナップについての説明です。
[s]キーを押すかツールバーのスナップ切り替えボタンを押してスナップを有効にします。
スナップ切り替えボタンを右クリックすると、[グリッドとスナップ設定]ダイアログボックスが出てきます。
デフォルトではグリッドのみににスナップする設定になっています。この状態で頂点を動かしてみると、グリッドにスナップします。
グリッドのチェックを外し、頂点にチェックを入れてから移動させると頂点にスナップできます。他にも、エッジやピボットにスナップすることも可能です。
また、スナップはサブオブジェクトだけでなくオブジェクト単位でも可能です。

スナップと似た機能ですが、位置合わせという機能があります。ショートカット[Alt]キーと[A]キーを押すか、ツールバーのボタンを押すことで使用できます。
選択しているオブジェクトを、位置を合わせたいオブジェクトの位置にドラッグすることで、ダイアログボックスが出てきます。
位置合わせを使用すると、現在選択しているオブジェクトをターゲットのオブジェクトに位置に移動することができます。
X軸のみ、Y軸のみ、Z軸のみの位置合わせも可能です。

サブオブジェクトレベルの操作とスナップ機能の説明は以上になります。

データダウンロード

※シーンデータの作成は「3ds Max 2021」と「3ds Max 2022」を使用しています。
「1. 基本操作 インターフェース概要」から「15. 番外編 スペースワープオブジェクトとワールド空間モディファイヤ」までは3ds Max 2021で作成しています。
「16. リギング Bipedの作成」からは3ds Max 2022で作成しています。

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株式会社ジェットスタジオ
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株式会社ジェットスタジオ

監修:株式会社ジェットスタジオ 赤崎弘幸
制作:株式会社ジェットスタジオ 稲葉麻友・小原孝介

ジェットスタジオは2001年にスタートしたCGプロダクションです。設立以来、ゲーム、パチンコ、映画、CM等で使用される様々な3DCGコンテンツを時代に先駆けた新しい技術や表現方法を使って開発しています。2011年にはベトナムのホーチミン市に「JET STUDIO VIETNAM」を、2018年にはロサンゼルスに「JET STUDIO U.S.A.」を設立し、グローバル × クリエイティブという新たなビジネスモデルに挑戦しています。
同社のダンジョンゲーム『AKAPAN NITE(アカパンナイト)』の制作でも3ds Maxが使用されています。
https://akapannite.com/

HP:http://jetstudio.jp/

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