たのしい3ds Max -わくわく建築CG-

外観パースを完成させる Arnold編 ③外壁の色検討と、地面を複数のマテリアルで表現

(マテリアルスイッチャー、ブレンドマテリアル)

フィジカルマテリアルを使って、建築CG制作に役立つマテリアルをご紹介します。




たのしい3ds Max -わくわく建築CG-外観パースを完成させるの3回目は外壁の色検討と地面を複数のマテリアルで表現です。

モデリングしてカメラ置いてライトおいて形になってきました。
マテリアルを貼りたいのですがuvwマップというのが分からない方はやさしい3ds Max -はじめての建築CG-の方を先に見てくださいね。

簡単なマテリアル設定 01:外壁のオブジェクトに色をつける (フィジカルマテリアル・Vrayマテリアル)
https://area.autodesk.jp/movie/3ds-max-architecture/14.html

簡単なマテリアル設定 02:反射と透過の設定 (Reflect・Refract・ガラス素材)
https://area.autodesk.jp/movie/3ds-max-architecture/15.html

簡単なマテリアル設定 03:オブジェクトに素材のテクスチャを貼る (基礎・ビットマップ・リアルワールドスケール)
https://area.autodesk.jp/movie/3ds-max-architecture/16.html

簡単なマテリアル設定 04:テクスチャのサイズと方向 (木材の木目・UVWマップのキズモの位置)
https://area.autodesk.jp/movie/3ds-max-architecture/17.html


はい、じゃじゃじゃーん。
今ここにありますマテリアルは「フィジカルマテリアル」のプリセットのものです。
プリセットというのはこのフィジカルマテリアルを持ってきて、ここですね、仕上がりのところを選んだもの、そちらを並べてみました。

そのプリセットを上手に使って色をつけていきますね。
今回はフィジカルマテリアルを持ってきてまずは内壁から、こちらマットペイントといってで光沢のない感じですね、映り込みのないものでベースカラーを白、でも真っ白じゃなくって、ちょっとだけグレー入れといてください。
それがありまして、次にそれをコピーして外壁の色も作ります。
今回はそうですね、ベージュの色を作ってみました。
どんな色かといとこんな感じです。

同じ方法で他のオブジェクトにも色をつけました。
マットペイントではなくって半光沢や光沢も使って色を変えてます。
そしてガラスもこの中から選びました。
あとは基礎の部分ですね。
こちらもプリセットの中からコンクリートを選択しました。

それではプリセットではないものもちょっと作ってみましょうか。
今回は木材を貼ります。
「ベースカラーマップ」というところからうにょうにょを出して「マップ」「一般」の中から1番下ですね、「高度な木目」を選択します。
ノードが外れてしまいましたのでベースカラーマップのところにつげますね。
この高度な木目にもプリセットがあるんですよ。
今はアッシュ材の光沢です。
他にもえっと桜の木とかあとはマホガニーとかあとは楓とかペンキとか半光沢が選べます。

それではデッキにこのマテリアルを割り当てます。
その後は修正パネルを見てください。
「 UVWマップ」を貼ります。
そして他にも調整してみましょう。
「一般」の軸をxにしてスケールは大きくしたり小さくしてみますね。
はい、今じゃあ0.5にしました。
あと木材の色みが調節できます。
「早材」と「晩材」という風に書いてあったのでこちらはイラストを参考にしてください。
今回は木目のところをちょっと白っぽくしてみましょうかね。
はい、数値を変えてみました。
テクスチャを用意しなくていいので初心者さんはまず試してみてください。

次は別のおすすめをご紹介します。
「マテリアル」「一般」「ブレンド」というブレンドマテリアルになります。
もうあらかじめちょっと準備しておいたんですけども、マテリアル1と2とマスクというのでブレンドされておりまして、マテリアル1には乱貼りのテクスチャーが貼られております。
そしてマテリアル2には芝ですね。
そしてマスクのところはこんな模様で目地のところが白くなってます。
そしてブレンドしたのがこんな感じ。
それを地面に貼ると思いきや別のです。

はい引っかかりました?
もう少し自然な地面を作りたいので土と芝をこのようなマスクで混ぜたいと思います。
ではこの大元のブレンドマテリアルを地面に割り当てます。
パラメーターの説明は後でしますね。
はい、地面に割り当てました。
それでは修正パネルでUVEマップを貼りたいと思います。

次に「チャンネル」の「マップチャンネル」というところを見てください。
こちら今1という数字になっております。
マテリアル1のこの茶色い土の素材、こちらの方もチャンネルを合わせたいと思いますのでマップチャンネル1にしてください。
そしてこの茶色い土のサイズを入れます。
今回はボックスにしてそうですね(長さ)600、(幅)600、(高さ)600と入れます。

さて、次の工程は、なんとなんとなんとまたUVWマップを貼るんですね。
今度はこの緑色のマテリアル2の方の芝を貼りたいと思います。
パラメーターのサイズはボックスで、そうですね、大きくします。
(長さ)3000、(幅)3000、(高さ)3000と入れてチャンネルのマップチャンネルの値を2にします。
そしてこの芝の値も合わせるんですね。
マップチャンネル2。
だんだん見えてきましたか。

今度はマスクのこちらのマテリアルのサイズですね。
またUVWマップを貼りましてじゃもっと大きくしましょうか。
(長さ)6000、(幅)6000、(高さ)6000と入れます。
要は地面なので大きなマダラを作ってみたいと思うんですね。
マップチャンネルを3にしまして、このマスクの方もマップチャンネルを3にして合わせました。
今回UVWマップはちょっと大げさにしてますがこういうことです。

ではどんな感じかレンダリングかけてみます。
さあどうですかね。
あ、私の思ってた感じの地面が出来上がりました。
ちょっと寄ってみます。

最後は外壁で「マテリアルスイッチャ」というマテリアルをご紹介します。
スレートマテリアルエディターにドラッグしてください。
どんなことを始めるかというとこの外壁、他の色も見てみたいなという時ってありますよね。
そうなんです、今私の悩みはまさにそれなんです。
3色で悩んでるので、2色目作ってみたいと思います。
少しちょっと青で、少しグレーの青かなあ。でもちょっとグリーンぽい。
はいこれでいっかな。
それを2番目に貼ります。
そしてもう1色迷ってるんですね。
それは、ちょっと黒かないやグレーかな、うーん、こんな感じかな。

ちょっと猿芝居が過ぎましたかね。
では少し見やすいように整理しました。
そして外壁にこのマテリアルスイッチャを割合てます。
外壁ですね。
で1番、2番、3番とクリックするとビューの方で変わったのが分かるかと思います。
レンダリングもしてみましょうか。
これは色検討する時などに本当とても便利だと思います。
うん、青にしよっかな。
「ちょっともう1個前見せてくれる?」って言われた時に「いいですよ」って気持ちよく答えられると思うんですね。
では是非やってみてください。

たのしい3ds Max -わくわく建築CG-をご覧いただきありがとうございました。

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高畑 真澄

高畑 真澄

CGデザイナー、VisualCreator。パース会社での勤務を経て独立。2017年建築ビジュアライゼーション業界への貢献を目的に教育活動をスタート。「世界で一番やさしい3ds Max建築CGパースの教科書」執筆。

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