たのしい3ds Max -わくわく建築CG-

とりあえず制作してみる ④環境にHDRIを割り当て、レンダリング設定

(Arnoldでレンダリングをします)

バックグラウンドの環境マップにHDRIを配置し、光の強さ、回転、高さを変更。綺麗な画像を簡単にレンダリングして完成させます。
「とりあえず制作してみよう」で制作したサンプルファイルがダウンロードできます。バージョンは3ds Max 2024と2021をご用意しています。ぜひ3ds Maxで開いてどのようになっているのかを確かめてください。




たのしい3ds Max -わくわく建築CG-、とりあえず制作してみるの4回目は、環境にHDRを割り当てとレンダリング設定です。

とりあえず完成まであと少しとなりました。ワクワクしてきますね。
今回紹介するレンダリング方法以外も知りたい方はこちらもご覧ください。

レンダリング設定 01:共通設定とレンダリング出力 (出力サイズ・保存形式・アルファチャンネル)
https://area.autodesk.jp/movie/3ds-max-architecture/21.html

レンダリング設定 02:レンダリング範囲とレンダリングフレーム (レンダリング可能・部分レンダリング・VRayのノイズ)
https://area.autodesk.jp/movie/3ds-max-architecture/22.html

レンダリング設定 03:VRay設定とVRayの仕上がり画像の比較 (3つの作品のレンダリング設定を見比べてみます)
https://area.autodesk.jp/movie/3ds-max-architecture/23.html

様々なレンダリング画像 01:Arnoldの作品 (レンダリング設定/朝景パースを描く)
https://area.autodesk.jp/movie/3ds-max-architecture/40.html


それでは始めたいと思います。
最後にはこのようなレンダリングになります。

では先にHRDIについてお話しします。
HDRを私なりにちょっと簡単に説明しますと、ものすごくハイな、ものすごく多くのデータ量を持っている画像ですね。
例えば光の強さとかの情報がその画像には入ってます。
すごいですよね、このレストランの画像もそのHDRIで例えば外にある光、これを強くしたりとかできるんですね。

ではこの画像はどこにあるのってことで今回はHDRIHAVENという無料のサイトからレストランのこの画像をダウンロードしました。
https://hdri-haven.com/

皆さんももし同じものが良かったらぜひダウンロードしてみてください。

それではこのティーポットの周りにHDRの光を取り込みたいと思いますのでレンダリングの環境を開いてください。
すると環境のタブキーですね、バックグラウンドの環境マップなしのボタンを押します。
そしてマップ一般の中ではなくて、うーんと下になります。
Mapsの中のOSLの中のEnvironment、HDRI Environmentを選んでください。
そして私は先ほどダウンロードしましたレストランのHDRIを読み込みました。
すると背景が変わりますね。

それではこのHDRIのその光の強さを変更してみたいと思います。
修正ができるのでスレートマテリアルエディターを開きまして環境マップ、今はったHDRI画像をドラッグをします。
その時に注意がコピーではなくインスタンスです。
ここで修正したのがリンクされてる状態です。
そしてちょっと大きくしまして、で、光を持ってる画像だからこの光を強くしたり弱くしたりってことができるんですね。
太陽の位置を変えることもできますので、じゃあまずは明るくしてみましょう。
ここの数値を上げると変わります。

環境に画像が貼られている状態をちょっと確認してみたいと思います。
パースビューで、ではカメラでぐるーっと回ってみます。
どうですか、レストランの中にいるみたいですよね。

では待ちに待ったレンダリングをしたいと思います。
ティポットの歯車のボタンを押してください。
するとレンダリング設定が出てきまして、レンダラーのところですね、ここをArnoldにします。
私は別のプラグインも入ってますけど。
で、最後にこのボタンを押すんですけども、まずはテストレンダリングをしてみたいので出力サイズを小さくします。
カスタムの中から320×240を選びます。
そしてどのビューをレンダリングするかを選択しますので、カメラのこのビューにしましょう。
固定をしておくと良いのでこの鍵をロックします。
そしてレンダリングボタンをポチッと押してください。
はい、もうすぐできます、出来上がりました。

はいあとは保存の仕方ですね。
左上にファイルのセーブイメージというのがあるので、そこを押して、そして例えばテストだったらJPEGとか名前をつけて保存してください。
もうこれでとりあえずできちゃったってことになります。

でもここまできますともう少しかっこよくしたいという欲が出てきますよね。
それではHDRのこのドーム自体をくるくるっと回転したいと思います。
ローテーションを回してください。
数値を変えてみるんですね。
次にお隣は高さですね。
Heightをいじりますと変わります。
例えばHDRの地平線とか色々と変えられるのでぜひ合わせてください。

ライティングが決まりましたら今度は出力サイズ、最終の画像サイズを入れてください。
その後はファイルの保存先を入れます。
こちらレンダリングが終わりましたらその名前で保存できますのでとても便利です。

次にArnold Rendererというタブキーを開いてください。
質感を上げるのに初期設定は3ですが、例えばこのカメラAAを上げると綺麗なレンダリングになります。
あとはその下のですね、アダプティブサンプリングのチェックを入れてあげるとノイズがなくなります。

それでは最終のレンダリングをします。
レンダリング中にこう綺麗になっていく画像を見てもいいですし、ちょっとチョコレートを食べに休憩してもいいですし、ぜひレンダリングまで楽しんでください。
レンダリング終わってからもうちょっとこうやって明るさ調節もできます。

とりあえず制作してみるの最終的なレンダリングはこちらになります。
最後に3ds Maxの保存も忘れないでくださいね。

たのしい3ds Max -わくわく建築CG-をご覧いただきありがとうございました。

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高畑 真澄

高畑 真澄

CGデザイナー、VisualCreator。パース会社での勤務を経て独立。2017年建築ビジュアライゼーション業界への貢献を目的に教育活動をスタート。「世界で一番やさしい3ds Max建築CGパースの教科書」執筆。

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