簡単なスタジオセットを作成し、Arnoldのライトを使用してキャラクターをライティングします。

プレーンを編集してスタジオを作成しました。こちらのシーンでライティングしていきます。

ライトにはMaya標準ライトとArnoldのライトがあります。
標準ライトも使用可能ですが、今回はArnoldのライトを使用していきます。

メニューバーのArnold > Lightsから作成します。
何種類かありますが、まずはArea Lightを作成します。
初期設定ではArea Lightは四角形のライトです。バーが出ている方に光が照射されます。

配置をしたら、Arnold RenderViewを開き、IPRレンダーをオンにしましょう。

暗くてほとんど何も見えないので、アトリビュートエディタでライトのパラメータの設定をしていきましょう。

まずExposureで明るさを変更します。
ライトを置く位置によっても明るさが変わるので、レンダー画像を確認しながら数値を決めましょう。
Intensityでも同じように明るさを変更できますが、Exposureのほうがより直感的な結果が得られます。
ノイズが出ていますが、次回の動画でレンダー設定の解説をしますので、今回は速度重視でライティングのみ行います。

Colorでライトの色を変更できます。
明度は変えず色相・彩度のみ変更します。

Light Shapeではライトの形状を変更できます。デフォルトの四角形のほかに円柱と円形があります。

Samplesを上げるとノイズが軽減しますが、こちらの設定はレンダー設定にも関係してくるので次回の動画でご紹介します。

Spreadは光の拡散の設定で、デフォルトの1で光が拡散した状態、0でほぼまっすぐな光線になります。
Roundnessでライトの角が丸くなり、Soft Edgeで淵をぼかしことができます。

基本的なライティングの手順は
『Colorで色を決めて、Intensityは1.0のまま、Exposureで明るさを調整する』
ということになると思います。
最終的なライト強度は　color * intensity * 2^exposure　で計算されます。

続いてHDRを使用してのライティングをご紹介します。
HDRを使用する場合はSkydome Lightを使います。

ライトを作成したら、Colorに、HDR画像を読み込みます。
カラースペースはRawにましょう。

Formatは読み込むHDRの形式によって変更しましょう。
正しいFormatを選べばビューポートでHDR画像が歪まずに表示されます。

明るさはArea Lightと同様にExposureで調整しましょう。
SamplesもArea Lightと同様1のままにしておきます。

ウィンドウ > レンダリングエディタからライトエディタを開くと、シーン内のライトを一覧で表示できます。
ライトを複数使用して複雑になったシーンでも、こちらでライトのオン／オフを切り替えたり、Exposureを一括で変更したりと、効率的にライトの管理が行えます。

また、こちらのアイコンを押すと、ライトからの視点のウィンドウでライトの配置をすることもできます。
こちらのアイコンでライトグループを作成すれば、グループごとに表示／非表示を切り替えることもできます。

Arnoldのライティングについての簡単な説明は以上になります。
次回はノイズの軽減をメインとしたレンダー設定を解説します。