株式会社テレビ朝日 
オートデスクのフィニッシングソリューション、映画「交渉人 THE MOVIE」の制作で活躍

株式会社テレビ朝日 オートデスクのフィニッシングソリューション、映画「交渉人 THE MOVIE」の制作で活躍

2010.08.26

  • Flame
  • Smoke
  • 映画・TV

ドラマにおける CG の活用は年々に増えており、2009 年までで社内のほぼ全プロデューサーと仕事する機会をいただきました。

株式会社テレビ朝日
技術局美術制作センター 課長待遇
山本貴歳 氏

概要

Flame で合成する前の実写映像
Flame で合成する前の実写映像

2010 年 2 月 11 日封切の映画「交渉人 THE MOVIE 」は、テレビ朝日制作・米倉涼子主演による連続テレビドラマの劇場版で、警視庁刑事部捜査一課特殊犯捜査係(SIT)交渉班に配属された女性交渉人・宇佐木玲子の活躍を描いた刑事ドラマです。テレビドラマの放送は 2008 年 1 月から 2 月まで、さらにその人気に応えて第2シリーズが 2009 年 10 月から 12 月に放送され、ともに高視聴率を記録しました。爆破シーンやバス突入シーン等、ビジュアルエフェクトや合成シーンが多用されるこのドラマの成功には、株式会社テレビ朝日 美術制作センター CG デザイン室が制作するリアルで迫力ある映像が大きく貢献しています。テレビ朝日 CG デザイン室がこだわる「リアルな映像」は、可能な限り実写を用いるところから始まります。そしてその実写映像の合成には、オートデスクのフィニッシング製品が不可欠な存在となっているのです。

テレビ朝日 CG デザイン室は、山本貴歳氏率いるプロフェッショナルアーティストチームで、約 30 名が所属しています。番組向けの映像はもちろん、番組ロゴのデザインやグッズ、ポスター等、番組に関わるビジュアルデザインに一貫して関わっています。Adobe After Effects をメインツールにした 2D 合成・モーショングラフィックス担当のスタッフと、Autodesk® 3ds Max®、Autodesk® Maya®、Autodesk® Softimage® を使用する 3D アニメーター、動画の合成は基本的に全て担当する Autodesk® Flame®、Autodesk® Smoke® を操るアーティスト、プロジェクトの指揮と管理を行うディレクション担当者、番組・スタジオ間の制御・送出のプログラミングを行うエンジニアらによって構成されており、担当する番組毎にチームが編成されます。

課題とソリューション

ミニチュアの実写映像をFlame で合成
[左上]ミニチュアの飛行機を撮影  [右上]Softimage でリフレクションを作成 [下]空の実写映像とリフレクションCG、ミニチュアの実写映像をFlame で合成

CG デザイン室に持ち込まれるプロジェクトはバラエティが一番多く、報道番組、ドラマと続きますが、ドラマの仕事はここ数年で増加の一途をたどっています。このニーズの増大に対応するため、テレビ朝日ではオートデスクのフィニッシング製品を柔軟に活用しています。 CG デザイン室が所有するオートデスクのフィニッシング製品は、Autodesk Flame ビジュアルエフェクトシステム 2 台、Autodesk Smoke エディトリアル・フィニッシングシステム 1 台です。通常は Flame 1 台につき 1 プロジェクトを割り当て、メディアのマネージメントから実際のフィニッシング作業まで一貫してワンプロジェクト・ワンマシンの体制で臨みます。この体制は、不必要な混乱を招く危険性を最小化し、シンプルでスムーズなスループットを実現します。膨大な素材を扱い、複数のフィニッシングシステムを使用するような大きなプロジェクトが入った場合は、Smoke システムにインストールされている Autodesk® Backdraft® Conform ソフトウェアを使用して、メディアのインプット/アウトプットの一元管理が行える体制となっています。 また、Flame による合成が必須となるプロジェクトが 3 本になる場合、3 本目のプロジェクトのために SmokeのBatch で合成の作業を行っています。

オートデスクのフィニッシング製品が必須となるケースについて、株式会社テレビ朝日クリエイト CG 制作局 CG 制作部 CG デザイン室チーフディレクター 課長 戸枝誠憲氏は以下のように話しています。「ある程度の合成は After Effects で可能です。しかしながら、フィールドに関する処理が絡むと、絶対に間違いなくできるのは現状 Autodesk® Inferno®、Flame、Smoke だけです。信頼性という点では絶対的なものがあります。また素材のイン・アウトのスムーズさや、直接テープに書き込めるといった利点は、クリエイティブではない"メディアマネージメント"の部分に煩わされることを最小限に抑えたい我々にとって大きな意味があります。オートデスク製品以外でフィニッシングして、いざアプトプットの段になってうまくいかないと、最初から Flame でやり直し、ということになってしまいます。連続ドラマの制作は常に時間との戦いなので、最初から"問題なくアプトプットできる"と分かっているツールを選ぶのは当然と言えます。実写合成における圧倒的なクオリティの高さ、マスク合成、カラコレなど細部まで手が届くツールなど、オートデスクのフィニッシング製品は、他に類を見ないソフトウェアです。他にいいソフトウェアがないか、常にリサーチしていますが、Flame、Smoke の Batch に勝る合成環境はありません。オンエアのスケジュールに追われ、限られた時間内で確実に仕事を終わらせるために、オートデスクの Flame、Smoke は必須なのです。」

〈 次ページへ続く 〉映画「交渉人 THE MOVIE」

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