株式会社テレビ朝日
オートデスクのフィニッシングソリューション、映画「交渉人 THE MOVIE」の制作で活躍
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映画「交渉人 THE MOVIE」
「交渉人 THE MOVIE 」は、高度1万メートルを飛ぶジェット機を舞台にした映画で、多くの合成シーンがあります。その作業は約 120 カットに及びました。この作業には、2009 年 9 月末の撮影終了から1か月半という短い期間しか与えられなかった上、当時「アンタッチャブル」「マイガール」という連続ドラマを2本担当しており、さらに 2010 年 1 月 30 日放送のドラマスペシャル「女刑事・音道貴子 凍える牙」のプロジェクトもあって、時間のやりくりに大変苦労したと山本氏は述べています。
「スタジオにコックピットと客席を作り、撮影しました。窓の外は全て Flame による合成です。ですからコックピットのシーンはほとんどが合成ですし、飛んでいる飛行機のシーンも、模型を撮影した上で、Flame で雲のカットを合成しています。雲の上を飛ぶ飛行機の外観カット等は、シーンの繋ぎ目などにインサートすることも多く、監督は最初"ストーリー"の組み立てに必要なカットに重点を置いて進めるので、こういったインサートシーンは必要でありながら後回しになりがちです。ですので、Maya を使ってプリビズを行い、先手に次ぐ先手で監督に動画による提案を行うことで、最終的に納期に間に合わせることができました。」
また戸枝氏は、「リアルな映像」にこだわるあまり、本物の飛行機を手配する交渉役や、雲や景色の撮影のために空撮に同行するという仕事も担当しました。「ヘリコプターの窓からいい雲を見つけると、夢中になって、あっちから、こっちからと様々な角度から撮影してもらいました。」その甲斐あって、映画の中の雲のシーンは、とても美しい仕上がりとなっています。戸枝氏はさらに続けます。「撮影は HDCAM 24P で行われたのですが、映画っぽい仕上がりとなるよう特殊なレンズアダプターを用いたため、グレインが強く出て、キーが抜けにくいというデメリットがありました。Flame には優秀なキーヤーが揃っているので、本当に助かりました。」
「リアルな映像」とは、言いかえれば「CG と気付かない映像」であり、こうした「気付かれない作品」に力を注ぐテレビ朝日 CG デザイン室の「ビジュアルに対するこだわり」が、質の高い、魅力的な映像を次々と生んでいるのです。
テレビ朝日では、2003 年に初めて Flame を導入して以来、多くのテレビドラマで Flame および Smoke を使用しています。ドラマにおける CG の活用は年々増えており、2009 年までで社内のほぼ全プロデューサーと仕事する機会があったと言います。今後は、増加するプロジェクトに対応しながら、同時に質の高さを維持することが課題となると山本氏は述べています。
「Autodesk® Flare® は、Flame のクリエイティブ・コンパニオンとして、高い費用対効果でクリエイティブワークへの対応力を強化できるソリューションとして魅力的です。分散作業は、クオリティ管理が難しくなりますし、短時間で仕上げるには1チームで1つの場所に集まっていたほうが良い絵作りができると思っていますので、それも踏まえて今後の体制強化を考えていきます。」
導入製品/ソリューション | ・Autodesk Flame ・Autodesk Smoke |
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会社概要 | 株式会社テレビ朝日 http://www.tv-asahi.co.jp/ |
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*上記価格は年間契約の場合の1ヶ月あたりのオートデスク希望小売価格(税込)です。