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第10回:デザインビズ業界動向ー印刷業界の大イベントPAGE 2010で取り上げられる3DCGー

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こんにちは、パーチ長尾です。

第6回コラムで「印刷会社さんが3DCGビジネスを導入する流れ」について書きましたが、「あれ?印刷会社は『印刷業』だけでなく、『制作』もしているの?」と疑問に感じられた方も多いかもしれません。
その通りです。印刷業界では制作業が盛んに行われています。

印刷業界ではお客様にとって便利な「グラフィックデザインから印刷までの総合的なサービス」を提供できるため、積極的に制作業務に取り組む印刷会社さんが多いようです。具体的にはWebデザインやグラフィックデザインをしている印刷・製版会社は全国に数百社あり、大規模な印刷会社では撮影をしていることもあります。そして昨今では、3DCG制作を導入する印刷・製版会社さんが増えてきました。では、どうして印刷業界で3DCGの導入(デザインビズ)が広がっているのでしょうか。


01.jpeg3DCGでは広告制作期間の前倒しや全体的なコスト削減ができるなどの理由から、「3DCGを利用した広告販促をしたい」という製造メーカーが増えてきました。しかし、製造メーカーは地方にあることが多く、東京圏に集中した広告制作会社に依頼するのはなかなか不便です。

そのようなニーズがある中で、大都市圏に限らず全国にある地元の印刷・製版会社は、その受け皿として有利な立場にありました。製造メーカーとの長年の取引があり、かねてから制作部門を持っている印刷業界には、3DCGを導入する下地があったのです。また、デザインビズの制作に欠かせないカラーマネジメントの力があるという点でも、3DCG制作に向いていました。

そして、デザインビズの特徴である「印刷/Web/イベント/デジタルサイネージなどの3DCGマルチ展開」を総合的にサポートできるのが印刷業界だったのです。

このような印刷・製版会社による3DCG制作事例はこの AREA JAPAN からも見ることができます。たとえば、凸版印刷さんによる住空間ビジュアル制作、製版会社から独立した3Dスタジオゼロさんの建材ビジュアル制作の事例からは、お客様(製造メーカー)のニーズや3DCGの導入効果なども分かります。

図:印刷業界で制作される3DCGビジュアル
02.jpeg 凸版印刷株式会社制作
03.jpeg 株式会社3Dスタジオゼロ制作


04.gifさて、そんな印刷業界の大イベント「PAGE 2010」が、2月3日から5日にかけて開催されます。

このイベントは1988年から毎年行われていて(今回は22回目)、3日間で約7万人の方が集まります。新規ビジネスの調査や最新機材の情報、業界動向を得るために全国各地の印刷・製版会社の方が参加されます。今年は3DCGやデジタルサイネージなどのセミナーや展示が充実していて、当社もこのイベントに参加します。

・コンファレンス
<【D1】3DCG によるデジタル画像制作とビジネス展開>
印刷会社がデザインビズを導入することについて、3DCGオペレーションなども交えて進行する分かりやすい実践型セミナーです。
http://www.jagat.jp/content/view/1692/383/

・デジタルワークフロー・ソリューションZONE【セミナー】
<新制作手法のすすめ3DCG+Photoshopで可能に!【スタジオ不要の撮影ビジネス】> 3ds Maxを使って、従来のスタジオ撮影に替わる「3DCGによる広告販促用スタジオ写真制作」を紹介。
http://www.jagat.jp/content/view/1742/376/

・展示ホールD:Autodeskブース【ミニセミナー】
<新しい収益を生む【3DCGビジネス】を始める方法!>
デザインビズビジネスの導入方法について解説。ビジネスを始めるのに必要な設備/制作技術/営業テクニックを取得する方法を紹介。

・デジタルスケープ【セミナー】
<今からはじめる3DCGビジネス導入のススメ>
デザインビズクリエイターの派遣や、制作を効率化する「素材集」を紹介。
http://www.jagat.jp/content/view/1628/376


今回は業界動向として「印刷業界で進む3DCG制作」についてお話ししましたが、いかがでしたか。いま3DCGによる広告制作は印刷・製版会社さん、CG・写真プロダクションさん、製造メーカーさんの内部など、業界の垣根無く行われています。
今回ご紹介した事例のほかにも、各業界・シーン別の活用事例が下記のリンク先から見られますので、ご興味がある方は見てみてください。

http://design-viz.com/visualization/index.html

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