チュートリアル / 映像編集と道具としてのSmoke
第7回:コミュニケーション

2012.10.09

  • Smoke
  • 中級者
  • 映画・TV
  • 編集

みなさんいかがお過ごしでしょうか?オートデスク川船でございます。
今回は編集を行う際のコミュニケーションについて考えたいと思います。

映像編集にはいろいろなスタイルがあります。完全に一人で完結する編集もあれば、複数の人が関わって出来上がる編集もあります。編集室でお見かけする人だけでもクライアントさんをはじめプロデューサー、ディレクター、カメラマン・・・撮影現場ともなれば照明部さんやメイクさん、衣装さんなど複数の人間が関わればそこには必ず会話、コミュニケーションが存在します。これら多くの人たちとコミュニケーションする事で作品に対する意識を統一して良い作品を作り上げていくものだと思います。

映像編集においてコミュニケーションは作品の質を左右する重要な要素です。ディレクターやカメラマンの指示や希望に基づいて編集作業を行う場合はもちろん、いわゆる“お任せ”状態で作業する場合であっても必ず“今、何をしていてどのくらいかかるのか”は説明しながら作業する事がエディターの基本と私は考えています。
複数の専門的な人間が関わって作業しているわけですからそれぞれ得意分野があり、そうでない分野に関しては門外漢なわけですから説明しないと“??”な時間を過ごさねばなりません。なにも説明せずに無言で作業しているとおのずと“今、何の時間?”と聞きたくなるわけです。
この文言は映像編集に携わる者として一番聞きたくない言葉ですので、編集センスや合成テクニックを学ぶと同時にコミュニケーション能力も身に着けたいものです。合成の仕込み時間であっても説明は必須ですし、編集の微調整中やカラーコレクションをしている最中に指示や意見に対してエディターが無言では意思の疎通などできるはずもなく、論外としか言いようがありません。
“3フレずらした ““Gを5%足した“など具体的な数字を元にコミュニケーションする事で、相手に対しても判断基準を伝える事が可能になります。”もうちょっと“”どんっと“とか表現する事が多い業界ですが(笑)具体的な指標を提示してより効率よく作業を進める事で、時間も短く作品の質も向上できると思います。


映像提供:Les Films Stupefiants / Buzzimage Group

人的要因はもちろんですが編集機器側のコミュニケーションへの対応力も必要になります。
映像編集を行う際に、作業の何がどうなったかを確認するために必ずプレビューやレビューが行われます。プレビューを見てディレクター、カメラマンなどの作品に対する決定権を持つ人に判断を仰ぐわけですが、編集点の確認やKeyingの確認、色の状態などその場でテンポ良く確認できる事が作業自体のテンポにも関わってきます。最近では複数のビデオトラックやレイヤを使った多重合成やカラーコレクションが一般的になっていますので、重い処理に対するよりスムーズなプレビュー機能が必要となっています。プレビューをするためにその都度レンダリングを待たねばならないようでは、作業のテンポが損なわれてしまいます。また、編集作業自体がトライ&エラーが当たり前の作業ですのでその都度レンダリングが必要となると、時間的無駄も多くなってしまいます。
この問題に対してSmokeは編集作業におけるプレビューをより高速に行うように設計されています。タイムラインでビデオトラックを何層にも重ねて作業していても、Connect FXで複雑な合成をしている時でもリアルタイムにプレビュー画像をフル解像度で表示します。





プレビューをリアルタイムに表示できる事で、決定権を持つディレクターやカメラマンが素早く判断を下せるので、作品全体のイメージを統一しやすくなり、作業の効率も良くなります。
特に合成時のエッジ部分の微妙な馴染み調整を行う場合や、複数のカットを比較しながら色調整を行う場合などにストレス無く作業が進められます。 エディターと決定権者が様々な意見を交わしながらコミュニケーションをとって作業進めていく上で、スムーズなプレビューが出来る事は重要な要素となります。それを可能にしているSmokeはエディターと決定権者を結ぶコミュニケーションツールと言えるのかもしれません。


映像提供:Les Films Stupefiants / Buzzimage Group

今回は編集を行う際のコミュニケーションというテーマでSmokeを考えてみました。
Smoke2013はまず Pre releaseという形でご使用いただき、皆様の声を反映させながら製品を形作るという初めての試みをとっています。すでにPre release4までリリースさせていただきましたが、多くのご意見を取り入れながら、バージョンを重ねる毎に進化させていただいております。発売まで今しばらくお待ちください。

Smoke 2013 Pre releaseに関する詳細情報は下記サイトを参照してください。
http://usa.autodesk.com/smoke-for-mac/trial/
(Smoke 2013 Pre releaseダウンロードサイト)

https://area.autodesk.jp/movie/smoke-2013/01.html
(Smoke Learning Channel(日本語版))

Smokeに興味のある方はこの機会にぜひプレリリース版をお試しいただき、ご意見をいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

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