チュートリアル / 映像編集と道具としてのSmoke
第5回:GUI

2012.07.02

  • Smoke
  • 中級者
  • 映画・TV
  • 編集

みなさんいかがお過ごしでしょうか?オートデスク川船でございます。
映像編集に対しての私見をSmoke for Macを絡めながら述べさせていただいております。




前回のコラムからしばらく時間をいただいてしまいました。今回のコラムではGUIについて述べさせていただこうと考えておりましたが、奇しくもSmokeに対して大幅なGUI変更が加えられる予定となり今回は新旧のGUIを比較しながらGUIの勘所を考えていきましょう。

GUIとはGraphical User Interface(グラフィカルユーザインターフェース)の略で“ユーザに対する情報表示にグラフィックを使用して大半の基礎的な操作をマウスなどのポインティングデバイスによって直感的に行うことができるユーザインターフェースの事”と説明されています。OSやアプリケーションとそれを使用する人間との橋渡し役を担うGUIですが、このGUIの操作性や分かり易さがそのアプリケーションの難易度を決めると言っても過言ではないでしょう。

映像編集という仕事の中に“ノンリニア編集“や“ドラッグ&ドロップ“という言葉が世に出てきて随分年月が経ちましたが、その基礎を築いたのはご存じAvid Media Composerです。これを基準として多くの他社製品が世に出ており、それはGUIやショートカットキーの配列にまで影響を与えています。
クリップを管理するBin、ソースモニターとレコードモニター、編集先となるタイムライン、ほとんどのアプリケーションがこのレイアウトをとっています。少しでもノンリニア編集の経験がある人であればこのレイアウトが馴染み易いでしょう。




それに対し、SmokeのGUIはどうでしょうか?Smoke 2012 SAP2までのGUIはノンリニア経験者にとっては違和感のあるインターフェイスでした。その理由はアプリケーションの成り立ちに起因するもので、GUIの設計がリニア編集に基づくものであったからでした。元々のプレイヤーはソース、レコードの切り替えで(近年、Src/Rec Viewが追加された)、メディアの管理方法もEditDeskとLibraryの2段構えでした。ショートカットキーの配列もリニア編集機をベースに考えられていました。これは使用対象がリニア編集からノンリニア編集に移行する編集者を対象にしていたからでした。

冒頭のGUIの説明の中に“直感的に”という言葉が入っていますが、これがGUIの重要な要素となります。“このファイルをこのフォルダに移動”とか“このウィンドウを拡大”など直感的に操作が出来る事で自分のイメージをストレートに現実化できるわけです。編集作業に置き換えると“このクリップとこのクリップをタイムラインに追加”“このクリップをもう少し短く”などキーボード操作では無くマウスやタブレットを使ってジェスチャで操作するわけです。また、ボタン表示もそのボタンを押すことで起こる動作をシンボライズして、文字を読むことなく理解できるようにしておけば直感的に操作できます。
画面全体のレイアウトも重要で、統一した一連の流れで操作が完結できるようにしておけばユーザが混乱する事も少なくなるはずです。







これらGUIの必要要件に加え、広範囲なノンリニアユーザの声を反映させて一新されたのがSmoke 2013のGUIとなります。
互換性を考え今までのViewerも残していますが、基本概念から再構築されています。EditDeskとLibraryをMedia Hubとして統合し、常にメディアを管理する事が可能です。編集方法も再考されMedia Hubから直接タイムラインシークエンスにドラッグ&ドロップで編集する事も、ショートカットキー編集、GUI編集も可能で使い慣れた編集スタイルで作業ができます。
画面表示は一新され、ボタンの数も少なくなり間違いの少ないすっきりしたインターフェイスになっています。これにより経験者はもちろん、初心者でも扱いやすくなっています。




編集作業は画を繋ぐ作業ばかりではありません。色を修正したり合成やタイトル作業を行わなくてはならない場合もあります。Smoke 2013ではシンプルな作業ではTimeline FX、より複雑な作業を簡単に処理できるようにConnect FXが実装されました。
Timeline FXはエレメントに個々のエフェクトを重ね合わせて適用していきます。Connect FXはノードベースのエフェクトで、タイムライン上で複雑なエフェクトをノードツリーを使って簡単に扱う事が出来ます。

ここまでSmoke 2013 Pre releaseを例にGUIについて考えてきました。使い易いGUIとは何かを考えた時にまず思い浮かぶのが“シンプル” “統一された動作” “過不足ないボタン”などになると思います。これらの要件を満たしてこそ良いGUIであり、直感的オペレーションが可能となります。

次回は最近激増しているファイルベース収録に関して考えてみたいと思います。

Smoke 2013 Pre releaseに関する詳細情報は下記サイトを参照してください。

http://usa.autodesk.com/smoke-for-mac/trial/
(Smoke 2013 Pre releaseダウンロードサイト)

http://www.youtube.com/user/SmokeHowTos
(Smoke Learning Channel、チュートリアルビデオ)

Smoke 2013はまず Pre releaseという形でご使用いただき、皆様の声を反映させながら製品を形作るという初めての試みです。ご興味のある方は是非ご参加いただきご意見をいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

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