チュートリアル / 映像編集と道具としてのSmoke
第8回:時間とクオリティ

2013.03.14

  • Smoke
  • 中級者
  • 映画・TV
  • 編集

ご無沙汰しております。みなさんいかがお過ごしでしょうか?オートデスク川船でございます。
今回は時間とクオリティについて考えたいと思います。

みなさんは時間とクオリティと聞いて何を考えるでしょうか?
時間をかければ良い作品が出来上がるのか?素晴らしい合成が出来上がるのか?と問われたら答えはYesでありNoでもあります。試行錯誤を繰り返しながら作品を作り上げて行くためにはある程度の時間が必要です。かと言ってダラダラ作業していても良い作品が出来る訳ではありません。時間とクオリティにはバランスが存在します。

概ねどんな業界においても複数の段階を経て製品や作品が出来上がります。そして納期というモノが存在します。もちろん映像作品を制作している場合でも守らなくてならない納期があります。
皆さんご存知のように映像業界ではポストプロダクションがその名の通り(プロダクション=撮影、CG制作の事後作業=ポストという事)各段階の作業の取りまとめ、最終仕上げを行なう場所として位置付けられています。もちろん、時間的要素も含めです。簡単に言えば全ての作業のシワ寄せがポスプロに集約されがちという事です。近年、スケジュールや予算に余裕ある制作作業はほとんどありません。ポストプロダクション作業の時点で、前作業で“押した“時間のシワ寄せが集まり”ケツカッチン”な状態になっています。もちろん納期は伸ばせませんので”どうやって納期に間に合わせるか?“を考えると時間とクオリティのバランスを考えざるおえない状態になります。
限られた時間の中でどこまでクオリティを高められるかがエディタやコンポジタの腕の見せ所とも言えますが限界はあります。クオリティにとらわれて時間(納期)が大幅に遅れたり、逆に時間にとらわれたりしてクオリティが疎かになるといずれも場合も仕事として失敗といえます。
納期厳守を前提として限られた時間の中で可能な最大限のクオリティを維持して顧客を満足させるためには何が必要なのでしょうか?

そんな時は作品の内容に基づく“こだわるべきポイント”を正しく理解して進めるのが良いと私は考えています。これは苦渋の選択となりますが納期を優先する場合、何かを妥協しなければならない状況は少なからず起こりえます。(顧客には絶対に言えませんが・・・)
合成の馴染みなのか、色の整合性なのか、はたまたテロップのレイアウトなのかこだわるべきポイントは作品ごとに異なります。本来であればすべてに対してこだわるべきなのですが、納期が押し迫っている場合には、その比率が要素によって変わると言う事です。そのバランスを調整しながら納期を守るのが優れたエディタでありコンポジタではないかと思います。


Player Optionメニュー


Timeline FXメニュー

時間とクオリティのバランスについて別の見方をしてみましょう。納期に余裕がありクオリティ優先で作業が進められるとします。あれやこれやと試行錯誤を繰り返しながら作業を進めるわけですが、自分やクライアントの考えた発想を素早く具現化させる事が必要になります。素晴らしい発想であってもそれを具現化するために時間がかかるようではなかなか作業が進みません。素早く確認して善し悪しを判断出来る事でより多くの試行錯誤が可能になり、結果としてクオリティをあげる事が出来ます。時間に余裕がある時でも、発想を具現化させるレスポンスにはスピードが要求されます。効率的に作業する事でより多くの試行錯誤が出来る事でクオリティがあげられる訳です。


Triptych player

ここからは“時間とクオリティ”をSmokeから考えてみましょう。エフェクト作業をおこなう時にSmokeでは2種類の方法が選択できます。1つはタイムラインでエレメント毎やビデオトラックを重ねておこなうタイムラインエフェクト、もう1つはConnect FXです。タイムラインエフェクトはレイヤーベース、Connect FXはノードベースでエフェクトを適用します。タイムラインで合成する場合、Preview FXというモードがあり、複数のレイヤが重なっていても常に最終的な合成結果を表示出来ます。より複雑な合成を行なう際にはConnect FXを使用しますが、合成結果をプレビューするポイントを任意に指定出来ます。いずれも結果を正しく即座に表示させる事が可能で、善し悪しの判断が素早く行なえます。納期まで時間のない中、クオリティを上げるために試行錯誤を繰り返さねばならないような時にプレビューが素早く行なえる事は大きなメリットになります。また、複数のカットの整合性を確認しながら作業を進める場合でも、プレイヤーを1、2、3と分割出来るので確認がスムーズに行なえます。
作品の決定権を持つ人が立ち会いの上、指示や変更に対して試行錯誤しながら作業を進めていくやり方を“オンラインセッション”“クライアントセッション”と呼んでいますが、ここでは時間とクオリティのバランスを考えながら指示に対する最良策を選択する必要があります。そんなクライアントセッションで鍛えられたアプリケーションがSmoke 2013です。


Connect FX Schematicビュー

今回は時間とクオリティというテーマを考えてみました。
Smoke 2013は昨年12月18日にリリースされて以来、大変ご好評をいただいております。
Smokeにご興味をお持ちの方は、ぜひ一度この機会にSmokeを体験されてみてはいかがでしょうか?

インストールから30日間、無償でフル機能をお試しいただけるSmoke 2013 製品体験版無償ダウンロードはこちら
Smoke 2013 製品体験版無償ダウンロードサイト

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