ワウ株式会社
CITROËN Metropolis concept
- 映画・TV
クライアントワークとオリジナルアートの両方で、映像の新しい可能性を追求し続けるビジュアルデザインスタジオがワウ株式会社(以下、WOW)である。東京と仙台、フィレンツェに拠点を置き、テレビコマーシャル向け映像制作から携帯電話のUIデザイン、iPhoneアプリ開発、インタラクティブ・インスタレーションアートといった映像を軸とするクリエイティブな活動を展開している。
今回、WOWのデザイナーである中間氏に「CITROËN Metropolis concept」プロジェクトのメイキングインタビューをお聞きする機会を設けて頂いた。中間氏は、オリジナル作品での、Siggraph Computer Animation Festival入賞経験もあるアーティストである。インタビューには、WOWで中間氏と共にCMや展示映像など多数のクライアントワークを手がけられてきている石井氏にもご同席を頂いてAutodesk Softimageの魅力についてお伺いした。
WOWは国内でのクライアントワーク以外にも、イギリス最大のメディアアートフェスティバル「Future Everything」やイタリア国際家具見本市「ミラノサローネ」での映像展示といった海外での活動も積極的行っているという。
モスクワで開催された「DesignAct」では、インタラクティブインスタレーション作品「工場と遊園地」が大きな反響を呼んだ。
枠にとらわれずにデザイナー自身が表現を自由に追求できる「WOW id」というオリジナルアート制作プロジェクトも社内に存在する。「Pissenlit」は、WOW idから生まれた中間氏(Softimage)と宮島氏(3ds Max)によるコラボレーションだ。
こうした海外での積極的な活動やオリジナルアートワークを自ら発信することは、結果として新しい仕事へとつながることも多いという。今回メイキングをお聞きするCITROËN Metropolis conceptもWOWの映像を目にしたクライアントからの直接オファーによるプロジェクトであるという。
【CITROËN Metropolis conceptプロジェクト】
スポーツリムジンという新しいセグメントで中国マーケットへ進出するために、シトロエンが生産を予定しているコンセプトモデルがCITROËN Metropolisである。成功裏に閉幕した上海万博のフランス館では、このCITROËN Metropolisの車体展示が実際に行われた。実物のコンセプトモデルのバックで流れるムービー制作を担当したのがWOWである。スタイリッシュな映像で、CITROËN Metropolisの高級感とボディラインの美しさを表現したショートムービーは、万博会場に足を運んだ人々の心を魅了した。
プロデューサー2名、アシスタント・プロデューサー、クリエイティブ・ディレクター、ディレクター、デザイナーの6人が関わりプロジェクトは進められた。まず始めに、クリエイティブ・ディレクターとディレクターによってクライアント側へコンセプトのヒアリングが行われたという。そして、イメージボードによる提案が行われた後に、中間氏が加わりSoftimageを用いたCG制作が開始された。CADデータをSoftimageに読み込んだ後に、質感設定からアニメーション、エフェクト作成、車体が映えるアングルのカット割り作成、そしてレンダリング、コンポジットまでCG制作に関する全ての作業は中間氏が一人で担当したという。一連の作業を経てプロジェクトの方向性を明確にするためのキービジュアル制作は、実に1週間の短期間で仕上げられた。
続いて、クリエイティブ・ディレクターやディレクターとコミュニケーションをとりながら最適なカットの繋がりを編集する作業が進められた。途中、SoftimageのICEを利用して火花や煙の表現を追加するアイデアが中間氏から提案された。作品が良くなる表現であれば制作過程で柔軟にアイデアは取り入れられるという。社内での意見を反映させた後に、クライアントへの提案はプロジェクト開始後の10日目に行われた。その後も、途中過程でのチェックを2回経て約1ヶ月でプロジェクトは完了した。
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