CinePostproduction 
2009 年、第81 回アカデミー賞外国語映画賞受賞 「戦場でワルツを」の制作を支えたDI

CinePostproduction 2009 年、第81 回アカデミー賞外国語映画賞受賞 「戦場でワルツを」の制作を支えたDI
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Lustre によるDIのグレーディング

ベーア氏はこう付け加えます。「LustreのGPU アクセラレーションによってプラグインエフェクトやマスク利用がリアルタイムで可能になります。全体のスピードアップと、シェープトラッカー等による強化は、ポストプロダクションでの作業にあまり時間をかけられないテレビ映画制作においては特に重要です。1つのプロジェクトに2、3日しか使えないので、私たちはシフトをオーバーラップさせて24時間作業します。」

2009年、第81回アカデミー賞外国語映画賞、ゴールデングローブ最優秀外国語映画賞受賞作品であるイスラエルのアニメーション映画「戦場でワルツを」でも、グ-ス氏はLustreを使用しました。アリ・フォルマン監督のこの映画は、彼が1982年にイスラエル軍にいた際の残虐行為の証言を大胆に試みたものです。

「監督は実際の俳優を撮影してから、ロトスコープ、アニメーテッドベクターシェイプ、3Dアニメーション等、さまざまなテクニックを使ってライブアクションを再現しました」とグース氏は語ります。「 DoPの最大の問題は、出来上がりがシャープ過ぎることだったので、映画を少しソフトにするためにグレーディングが必要でした。」 LustreによるDIのグレーディングは、 CinePostproductionの全支部に渡って同様に行われます。全てのBarcoプロジェクタが、 CinePostproductionの要件に従ってコダックが作成した3Dカラー・ルックアップテーブル(LUT)を装備しているので、どのファシリティでもシームレスに、コラボレーティブに3D LUT を交換できます。

「当社のワークフローでは、全支部からフィルムを出すのではなく、メタデータを他の支部から電子メールで受け取って、それをベルリンにあるオリジナルスキャンに加えてからプリントします。プロセスはとてもシンプルです」とベーア氏は語ります。

「Lustre はプライマリーカラーグレーディングのリアルタイムプレイバックが可能で、セカンダリーカラーグレーディングの機能をもち、4K、16 ビットカラーデプスに対応しています。このレゾリューション・インディペンデントこそが、オートデスクテクノロジーの大きなメリットです。」とベーア氏は続けました。「私たちは最近シーメンスのコマーシャルを完成させましたが、これにはスカイラインを描くために、さまざまな都市の低速度撮影デジタルスチール画像を、マッチさせる作業が必要でした。一連の3Kプレートをエッジでシームレスに繋ぎ合わせ、Lustreでグレーディングしました。」

結論

最後にベーア氏は、「クライアントとカラーリストがLustreを好むので、そのニーズに応えているだけです」とまとめました。「今後1年間、私たちのさまざまなオペレーションの心臓部にLustre を据えて、ドイツ国外に事業を拡大し、さらに国際市場で注目を浴びることを目指しています。」 Lustreが彼らのプロジェクトに輝きを加え、必ず世界を魅了するでしょう。

導入製品/ソリューション ・Autodesk Lustre
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