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resolution LA 
TVCM "Badge""Running Late""Elements" 
フィニッシングスタジオとして人気を博すresolution社、CADファイルやモデルを容易に統合できるFlameとMayaでCM制作における真のインタラクティブ性とクリエイティビティをクライアントに提供

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「Flameは、間違いなく世界最高のシステムです。インコンテキストで作業して、クライアントの変更に素早く対応する、3Dトラッキングや合成を行う、さらには、ロトスコープやカラーコレクションツールなど、数多くの高性能ツールを活用することができます。スピード、パワー、ツール全てを手にするresolutionは、真のインタラクティブ性とクリエイティビティをクライアントに提供します。 」 resolution社 プレジデント・シニアビジュアルエフェクトスーパーバイザー Todd Iorio氏

Summary:概要

アメリカ東西両岸に拠点を置く制作会社resolutionが意欲的に作り上げた三部作の一つ、スティーヴィー・レイ・ヴォーンの名曲"Pride and Joy"の旋律に乗ったコマーシャル"Badge"は、砂漠の舗装道路を完璧にコントロールされたドリフトする日産「アルティマ」の魅力的なフロントグリルの映像から始まります。残りの2本 "Running Late"と"Elements"は、カーオーナーに愛されるようになる前に、エスティマが乗り越えねばならない厳しい環境と技術テストを課す「日産試験場から始まります。resolutionの一流アーティストの才能により、どのコマーシャルにおいても、車は新品同様のぴかぴかの状態です。

映像・音響のフィニッシングスタジオとして人気を博すresolution(Union Editorialの事業部)では、Autodesk® Flame® とAutodesk® Maya® ソフトウェアを、コマーシャル、ミュージックビデオ、そして映画用途にビジュアルエフェクトやデザイン面で効果的に使用しています。日産エスティマの耐久性と美しい外見に焦点を当てた3本の最新コマーシャルでは、クリーンアップ作業の準備をしていた社長Todd Iorio氏率いるresolutionチームは、広告代理店から車のAutoCAD®ファイルを渡されるという予期せぬ驚きを経験しました。これをクライアントやアーティストのメリットに繋げる方法について、Iorio氏はオートデスクに次のように語りました。

The Challenge:挑戦

当初、比較的単純なクリーンアップジョブとしてこの仕事を入札したIorio氏と彼のチームは、日産のコマーシャルで使うフィルム画像と一緒にCADデータファイルを受け取った時、とても驚きました。CADデータファイルは、通常、高度なCGとのコンポーネントでの仕事には要請されるものの、この広告の入札段階では、そのような話は一切なかったのです。

「この仕事は、普通に自動車のクリーンアップとカラーコレクションのプロジェクトだと思って入札しました」とIorio氏は話します。「入札段階では、一切、CG作業の話はありませんでした。それが、仕事の初日、代理店のプロデューサーが、アルティマのCADモデルを持って現れたのです。実に驚きました。とはいっても、困ったなとも思いませんでした。CADモデルを受け取ることが、スポット作業には当たり前のことになったんだなと受け取ったのです。車がひっくり返ったり、ロボットに変わるといったコマーシャルではないにしても、CADファイルが大きな助けになることは、分かっていました。それはまた、自分たちの能力とツールに対する自信の現れでもあったのです。」

最初は話が違うなと思っていたのですが、結果的には想像以上のものを作り出すことができました。AutoCAD® のデータを使うとは予想もしていませんでしたが、それを使うことで難しいショットを撮るのに新しい方法でせまることができたんです。3本のコマーシャルの中では、おそらく"Badge" が一番大変でした。そのスポットは,アルティマのフロントグリルにある日産ロゴの一点の曇りもないクローズアップで始まるんです。この驚異的なショットが、元々は大きなカメラリグで不明瞭だったと知ったら、その驚きはさらに大きなものになるでしょう。

「このリグをどうにかするのは、本当に大変でした。なにしろ車の前の道路をすっぽりと覆った上に、車のボディに大きく映りこんでいたんです」とIorio氏は説明します。
「カメラアングルに問題があったということは、我々が使えるトラッキング情報がほとんどないということを意味していました。ですから、我々は多くのエレメントを、Autodesk Mayaを使ってゼロから作らなくてはなりませんでした。このスポットを作るために、多くの処理は手作業でおこないました。」

"Badge"も大変だったんですが、さらに"Running Late"と"Elements"でも非常に難しい課題が発生しました。特に反射とライティングに関してです。

「キャンペーンの主役は車です。私たちの仕事は、シーンをリアルに保ったまま、車をできる限り美しく見せることです」とIorio氏は話します。「3本のスポットでは全て、ボディを照らす光と、ボディに反射する周囲の環境制作の作業が膨大にありました。反射をリアルに作成するには、多くのイマジネーションと技術上での経験が必要でした。」

CADファイルやモデルを容易に統合できるFlameとMayaの能力は、これらのCM制作にはぴったりだったとIorio氏は話します。

「FlameとMaya間でのやり取りが簡単に行え、CADモデルの使用を可能にするパイプラインにより、非常に柔軟に制作を行うことができました。そしてなによりも、クライアントのリクエストに対する私たちの対応について、クライアントが直接関わることができたのです。」

〈 次ページへ続く 〉The Solutions:ソリューション

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