3D にはずっと興味がありました。とてもラッキーなことに、当時通っていたアート大学のイラストレーション コースで、小規模の CGI スタジオを運営している同校の卒業生が週に 1 回 3 時間の 3D セッションを開いてくれました。そこで初めて 3ds Max を使った私は、すっかり夢中になってしまいました。コース終了時、そのスタジオから仕事の誘いを受け、私のキャリアがスタートしたのです。7 年後、別の卒業生とタッグを組み、2 人でスタジオを創設しました（www.mdi-digital.com）。

プライベートで主に目指しているのは、人々に笑ってもらえる作品を作ることです。私自身も笑顔になれる作品に惹かれることが多いので、たわいもない、くすりと笑える作品を作りたいと思っています。仕事では、純粋にベストを尽くすよう心掛けています。誰かの期待を上回ることができたら、いつだって嬉しいものですからね。もちろん、一番良いのはこの 2 つが重なるときです。たわいないものを作って、それがお金になるなら最高です！

日によって変わります！ ソーシャル メディア、Artstation や AREA といったポートフォリオ サイトのおかげで、才能豊かな新人アーティストにいつでも出会えるようになりました。私はある決まったスタイルを自分の作品で貫いているわけではなく、意図的または無意識に、いつも他のアーティストの作品を吸収していますが、そのことが私に影響しているのは間違いありません。才能ある 2D アーティストが、3D アーティストには思いもよらない方法でデザインしているのを見ると本当にワクワクします。

答えを 1 つに絞るのが難しいなんて、私はかなりの幸せ者です！ 自分の作品が外で目に入ったときはいつも気分がよいので、トップは Cadbury ですね。でも最も誇りに思うことの 1 つは、The Monster Project への参加です。

The Monster Project とは、Katie Johnson 氏が組織および運営している素晴らしいプロジェクトで、小学生の想像力と世界中のプロのアーティストを結び付けます。子供たちがさまざまな面白いモンスターを考え出し、それをもとにアーティストが実際にファン アートを制作するという、驚くほど楽しいコラボレーションです！ とても楽しいだけでなく、クリエイティブであることは仕事にもなるということを子供に実感してもらえます。私は 2014 年から参加していますが、毎年とても印象深いプロジェクトとなっています。

3ds Max を使って 20 年余り、これなしで仕事をすることはもう考えられません。ゼネラリストには完璧なツールだと心から思います。これだけ長い年月を経ても、まだ新しい方法やテクニックが見つかって、ワークフローを迅速化できるのですから。10 年後にクライアントが戻って来て古いプロジェクトを見たがっても、最新バージョンの 3ds Max で作業ファイルを開けるので安心感もあります。

よくあるのは、はっきりと決められたキャリア パスがあると思われていることです。同じ仕事をしている人でも、それまでの経歴は本当にさまざまです。私でさえ、この仕事を 20 年間フルタイムで行うとは想像もしていませんでした！ 1 つ学んだのは、変化を受け入れることです。頭の中で描いている計画が狂うと不安になるでしょうが、経験上どんな仕事でも予想外のことは起こるものです。