株式会社TBS テレビ
MR. BRAIN(ミスターブレイン)
Lustre による全編グレーディングが、 TBSドラマ「MR. BRAIN」の印象的なルック作成に貢献
- Flame
- 映画・TV
ソリューション
TBS CG部は、使用中のFlameシステムに Lustreソフトウェアをアドオンし、Lustreによるグレーディング結果をBurnでレンダリングできるよう、フローを組み直しました。Lustre はLinuxオペレーションシステムで稼働するので、バージョン2009以降であれば、Autodesk Inferno およびFlame 、Flint、Smoke 、 Backdraft® Conformの2009 Extension 1システム上にLustreソフトウェアをアドオンするだけで、全てのカラーグレーディングツールを手にすることができ、高い費用対効果でノンリニアカラーグレーディングのワークフローをスタートすることが可能です。 TBSにおけるLustreのインストールに伴い、赤坂ビデオセンターでのオンライン作業後、再度CGアトリエに素材(白カン)を回し、カラーグレーディング作業を行うフローへとワークグループ環境が変更されました。越智氏は具体的な工程のスケジュールについて、「"MR. BRAIN" 1話に対し、月曜・火曜で編集、水曜・木曜でグレーディングおよびMA、土曜オンエアという、非常にタイトで一歩のミスも許されない緊張の連続で作業をしていました。」と述べています。
また、「MR. BRAIN」の撮影技術を担当した唐沢悟氏は、映画「20世紀少年」シリーズで撮影監督を務めた際に組んだSony PCL石原泰隆氏を、カラーリストとして指名しました。初めてLustreを使用した感想を、石原氏は下記のように述べています。「今回のトライアルでは、 Lustre 2009と一緒に、ACS(オートデスク・コントロールサーフェス)を使用しました。普段はカラーコレクションシステムとして、da Vinciを使用していますので、最初はインターフェイスの違いからくる違和感がありましたが、慣れれば非常に使いやすいというのが、率直な使用感です。従来のグレーディングシステムと比較して、ガベージが切りやすく、とても使い易かったですね。使いこむことでグレーディング時の作業範囲が広がり、システムとしての可能性を感じました。」越智氏は、上記に付け加え、「今後 Autodesk® Backburner™でのレンダリングをよりスムーズに行い、作業効率をさらに向上させれば、ポストプロダクションにあてられた期間が短いプロジェクトでも、Lustreによる全編グレーディングをとりいれたフィニッシングが可能だと感じました。特に、すでにInferno、Flame、 Flint、Smokeを導入しているポストプロダクションにおいては、新たにグレーディングシステムを構築する上で、Lustreは従来のシステムを活かしながら効率的なシステムを安価に取り入れられるという点においても非常に魅力的なシステムだと思います。」
TBSでは、1995年に初めてFlameを導入して以来、「ROOKIES(ルーキーズ)」、「流星の絆」、「華麗なる一族」、「花より男子」、「砂の器」等、ほぼ全てのTBS制作著作ドラマでInferno/Flame を使用しています。「MR. BRAIN」終了後、TBS テレビはFlameシステムに対し、LustreのGPU グレーディングが可能となる最新ハードウェアプラットフォームへのアップグレードを決定し、番組制作環境の強化を図っています。同社は今後さらに、Lustreによるノンリニアカラーグレーディングの実績を生かした、高効率で、魅力的なルックを作成するための技術工程の構築に積極的に取り組んでいく予定です。
「従来のグレーディングシステムと比較して、Lustreはガベージが切りやすく、とても使い易かったですね。使いこむことでグレーディング時の作業範囲が広がり、システムとしての可能性を感じました。」
ーソニーPCL株式会社
デジタルポストプロダクション事業部
石原泰隆 氏
導入製品/ソリューション | ・Autodesk Lustre ・Autodesk Flame |
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*上記価格は年間契約の場合の1ヶ月あたりのオートデスク希望小売価格(税込)です。