隈研吾建築都市設計事務所 
Autodesk® 3ds Max®の多彩な3D CGイメージが日本を代表する建築設計事務所のクリエイティブワークをトータルに支援

隈研吾建築都市設計事務所 Autodesk® 3ds Max®の多彩な3D CGイメージが日本を代表する建築設計事務所のクリエイティブワークをトータルに支援

2009.06.17

  • 3ds Max
  • 建築・製造・広告
斎藤 浩章 氏
隈研吾建築都市設計事務所
斎藤 浩章 氏

「こんな感じでイメージが作れない?」
と、図面では表現しきれないような難しいアイディアをしばしば投げかけられます。もしそこで私が「無理だ」と答えたら、その時点でベストなプレゼンテーションはできなくなってしまうわけです。できない、とは言えませんよね。だからこそ私は3ds Maxを使います。なぜなら3ds Maxならば「こんなことができるんじゃないか」と思うことは、たいてい何でもできてしまうから。どんな要求にも柔軟に応えて、そのクリエイティブ自体を加速する。それが3ds Maxなのです。

隈研吾建築都市設計事務所
斎藤浩章 氏

質と量を共に求める事務所だからこそ3ds Maxが必要

「浅草文化観光センター」(昼Vr)。実写合成用の写真は、斎藤氏やデザイナーも現地へ行き、予定地周辺のあらゆる視点から撮影
3ds Maxによる「浅草文化観光センター」俯瞰/夜景のアングル検討過程。周辺建物を3Dで作っておくことで合成用の写真に合わせる時の目安としている

大きな組織設計事務所は別として、日本国内のアトリエ系設計事務所でCGチームを擁する処は多くない。プレゼンなどにCGを使っても、制作は設計担当が設計業務の片手間で行うか、外注するケースがほとんどなのだ。しかし、中にはインハウスのCG部門を設けて3ds Maxを導入、活用し、大きな実績を上げている設計事務所もある。日本を代表する建築家の1人、隈研吾氏が率いる隈研吾建築都市設計事務所だ。

「もともと当社はCG活用にとても前向きなんです。隈を始め上の人間も、スタッフのアイディアの確認のためにCGパースを求めてくる事があります。だからCGを使えるスタッフはある程度自分でも作りますが、イメージのクオリティをさらに詰めたい時、私たちに声がかかります」。

そう語るのは同社CGチームを率いる斎藤浩章氏。氏が入社したのは3年ほど前だが、その時すでに事務所では3ds Maxが使われていた。以前は別のCGソフトが使われていたが、コンペ等が増えてパースの品質を上げる必要があり3ds Maxが導入されたのだという。

「なぜ3ds Maxかと言えば膨大な仕事量にも、高い質を求められても、容易に対応できるからです。事務所全体で動いているプロジェクト数は、今現在で約70件。最近はコンペに注力してパワーのかかる仕事も増えたため、パワフルかつ効率的に使える3ds Maxが最適なんです」。

それもあってか、コンペでコンスタントに勝っている同事務所。最近では300社余の競合を勝ち抜いた浅草文化観光センターのコンペティションや、世界の建築家が参加したスペインのグラナダ・パフォーミング・アーツ・センターの国際コンペ最優秀賞が話題である。

「いずれも3ds Maxで作り込んだCGをメインビジュアルとしたパースが活躍したコンペでした。締切り間際など時間との戦いですが、そんな中でも設計者の意を汲んで見せ方を工夫し、ギリギリまでクオリティを追い込めるのは、3ds Maxを使うCG担当がいる強みですね。しかし、当社がCGを利用するのはコンペのプレゼン用途だけではありません。実は、当社のCGは設計者たちのクリエイティブワークそのものと深く関わっているのです」

3ds MaxのCGワークフローが事務所のデザインワークへ反映される

最優秀賞の「グラナダ・パフォーミング・アーツ・センター」(スペイン)国際コンペ用CG。コンペにはザハ・ハディド氏はじめ世界の錚々たる建築家が参加した

隈研吾建築都市設計事務所でのCG利用を見ていると、設計者たちと斎藤氏らCG担当の距離の近さに驚かされる。プロジェクトにもよるが、多くの設計者が設計初期段階から斎藤氏に声をかけ、アイディアの3Dイメージ化を依頼しているのだ。

「初期のデザイン検討の段階では、設計者が"恐らくこんなイメージになるだろう"という頭の中にあるイメージを、実際にどうなるのか、私たちが3ds Maxで3Dイメージ化し、チームで確認し合うんです。それを叩き台に修正を加え、また3Dイメージを作って確認し――という繰り返しで設計者のイメージを徐々に具体化していくわけです。CGで作ったイメージ が確実にデザインに反映されていく様は、最大のやりがいです」。

つまり、同事務所の設計者は斎藤氏らとイメージのキャッチボールを繰り返しながら、デザインの詳細を詰めていくのである。こうしたやりとりはこの初期段階から社内向けデザインレビュー、クライアントへのプレゼンテーション、そして、実施設計段階に至るまで、設計業務の一連の業務の流れの中で何度も繰り返される。まさに3ds MaxによるCGワークが、設計者の業務を幅広くダイレクトに支援しているのである。

「コンペや基本設計など初期の検討では、日々更新されるデザインのスピードに対応しながら、さらにプレゼンテーションのために見せ方を工夫し、レンダリング品質も追及しますし、実施設計段階では、素材の検討、ライティングのシミュレーションなど、より詳細な検討を求められる事もあります。このような多彩な要求に常に一定以上のクオリティで応え、提案し続けるには、やはり何でもできる3ds Maxでなければ難しい。実際、新しいことに3ds Maxで挑戦して"できなかった"という記憶はほとんどありません」。

こうした広範囲に及ぶCG制作を、斎藤氏はほぼすべて3ds Maxだけでカバーする。3ds Maxを駆使した斎藤氏のCGワークフローは、隈研吾建築都市設計事務所のデザインワークへ確実に反映されているのだ。設計事務所のインハウスとしてのCG活用のあり方に、新たな可能性の広がりを生み出していると言えるだろう。

「CG担当の業務量は急速に増えており、スタッフの採用・育成も課題になっています。こうなると、当社のようにインハウスでCG制作している設計事務所が一般に知られてないのは大きなネック。さらに質の高い仕事をすることで、同業者たちの注目も集めていきたいですね。3ds Maxも次々新機能を開発し"できること"も増えて続けていることですし、それらも活用しながら設計事務所としてのCGワークをどんどん掘り下げていきますよ」

隈研吾建築都市設計事務所
本社:東京都港区南青山2-24-8
設立:1990年
代表者:代表取締役 横尾 実
従業員数:83名
事業概要:建築設計ほか
代表作品:森舞台/登米町伝統芸能伝承館、水/ガラス、石の美術館、那珂川町馬頭広重美術館、Great (Bamboo)
Wall、ちょっ蔵広場、サントリー美術館

導入製品/ソリューション Autodesk 3ds Max
Autodesk 3ds Max Design
導入目的 ・プレゼンテーション力の強化
・3Dイメージ制作の品質向上と効率化
・建築設計全般のビジュアライゼーションによる支援
導入ポイント ・CG制作全般に関してパワフルかつ高機能なこと
・プラグインも豊富で"できないこと"がないこと
・ユーザー数が圧倒的に多く情報も多いこと
導入効果 ・コンペティションでの勝率向上を支援
・設計業務全般の品質向上と効率化を支援
・設計者のアイディアの広がりを支援
今後の課題 ・プレゼンテーションのさらなる品質向上
・海外コンペ対応力強化(海外のCGトレンド等への対応)
・CG制作担当の質・スピードにわたる強化
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