建築・製造・広告 Architecture & Manufacturing & Advertisement

広告業界におけるCG制作の職種

text by 長尾健作

Posted： 2017.04.21

映画業界に近い広告業界では、CGは古くから利用されているため、活躍の場も数多くあります。さらに、CADデータから製品の映像を作り出せるようになったことで、さらに活躍の場が広がりました。
広告は、映画と同じ、高度で人の心に訴えかける映像表現を行う、魅力的な業界です。

CM、WEB、ポスター、カタログなど、多様なメディアに活用されるため、人の目に触れる機会が最も多い仕事です。

CGデザイナー・アニメーター

企画や演出などに基づき、CGを制作していきます。3DCGの他に、素材作りや、レンダリング後の合成処理などで、写真や動画の合成編集ソフトを使用するスキルも求められます。
3DCGソフトの3ds Max、Maya は、映画業界で最も多く利用されているソフトです。豊富な機能であらゆる映像を作り出せるので、広告業界でも多くのクリエイターが使用しています。

CGフォトグラファー

実写撮影を行っていたカメラマンに替わって、同様なクオリティを実現する人材です。3DCGの知識に加え、従来の撮影ノウハウが求められます。
3ds Max、Maya は、現実のスタジオや屋外などをリアルに再現でき、カメラやライトは本物以上に自由で便利に利用でき、これまで以上に魅力的な映像が制作できます。

CGディレクター

CG制作チームを統括する人材です。数名のCGデザイナーを指揮したり、特殊な表現を企画したり制作したりする、高度な知識も求められます。

CGのこれから

広告業界では、製品を魅力的に見せたり、見る人の度肝を抜いたりするために、これまで見たことの無い映像を作り上げる必要があります。そのためには、CGの活用が不可欠です。
映画と同様な魅力的な表現、注目を集め商品を買いたくなる表現など、これまで以上にCGを使って新しい表現が作られていきます。
また、WEBならではの新しいCG表現も求められています。

オートデスクのCGソフトは、映画業界で育ってきました。
あらゆる映画で使用されている3ds Max、Maya は、映画業界の求めに応じて、機能を向上させてきました。
現実と同様なリアリティを再現出来るようになり、幻想的な表現や、アニメのような表現など、新しい表現手法を可能にする機能が搭載され続けています。
常に進化し続け、最も高度な表現を実現することが出来るソフトウェアのため、今後も広告制作のあらゆるシーンで利用されていきます。

Image courtesy of REEPOST

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長尾健作

株式会社パーチ

大手制作会社での、デジタル化の推進、ビジュアライゼーション事業の起ち上げを担当。ビジュアライゼーション事業の起ち上げでは、営業戦略立案、人材戦略立案／組織作り／人材教育、サービス開発、技術開発、設備計画の立案など事業起ち上げに必要な全て行程の責任者として参画。独立後はビジュアライゼーション事業を起ち上げる、または拡大をされる企業様のサポートを行うコンサルティングサービスを提供。また、これまで経験から問題が起りやすい点や必要となる教育内容を解決するセミナーや、ツールを開発しています。