広告業界におけるCG制作と工程
撮影がCGに切り替わる
CMやWEB、ポスターなど、私たちの周りは広告であふれています。
広告に使われる映像は、全て撮影されていましたが、その一部や、広告によっては全てがCGで作られるようになりました。
例えば、車のCMの多くは、背景を撮影してきて、その背景にマッチするように車をCGで制作し、合成しています。こうすることで、発売前の新車を人前にさらさずに済み、海外や車を運ぶことの出来ない極地でも撮影が可能になりました。
撮影用に車を用意するのは難しく、コストも膨大な額になるため、CGを利用することで制作コストが下がります。
家電なども同様なメリットがあるため、CGが活用されています。
また、製品をCG化する以外にも、背景をCGで制作したり、画像や音声を加工して、必要な効果を出すエフェクトもCGで制作されています。
映画制作と同じ技術やノウハウが利用されています。
このように、多くの広告でCGの活用が増えているため、CGクリエイターの活躍の場も増えています
Image courtesy of MPC NY
Image courtesy of REEPOST
制作行程
まずは、設計データ(CAD)を3DCGソフトに読み込みます。設計データを作るCADソフトにはたくさんの種類があり、ファイルフォーマットもたくさんあります。オートデスクの3DCGソフトである、3ds Max、Maya には、多くのファイルフォーマットに対応した変換機能が搭載されているため、簡単に読み込むことが出来ます。
また、設計データがない場合は、モデリング(物体の形を作る)を行います。
次に、マテリアル(質感)を作ります。製品のCGを作る場合は、実際に使用される素材や色を参考にします。
最近のCGでは、より自然界に近い素材感を表現することが行われるようになりました。そのような最新のマテリアルを作成する環境が3ds Max、Maya には搭載されています。自然界の素材名で作られたプリセットが豊富に用意されているので、簡単に制作することができます。
そして、ライティング(照明)をしたり、アニメーション(動作)をつけたりして、製品を魅力的に見せていきます。映画業界で最も多く利用されている3ds Max、Maya には、リアルなものから幻想的なものまで、あらゆる魅力的なシーン作りを可能にします。
最後に、レンダリング(データを画像にする)した画像と、撮影された素材を合成します。
色調整や編集も行い仕上げます。
学生の皆様へ
For Studentsメディア&エンターテインメント業界への挑戦を考えている学生やこれからCGを始めたいという方のために、基礎となる情報をまとめたページをご用意しました。
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