初めての背景モデル制作
鈴木 卓矢
取締役/モデリング・スーパーバイザー
SeniorArtistとしてBlizzardEntertainmentのCinematics部署で背景のデザインからモデリングまでを担当し多くの作品に携わる。 現在はドイツでArtDirectorとしてリアルタイム映像制作で活躍しているErasmusBrosdauとタッグを組んで、SAFEHOUSE inc.を設立。 更に自身のスキルアップのためにフリーランスの背景モデラーとしても幅広いジャンルのアセット制作を請けている。 最近では後進を育てる為に自身の経験を基にしたBlizzardと同じ環境レベルでのアーティスト教育をしています。
Twitter:@takupomu
長岡 舞華
リードモデリングアーティスト
神戸芸術工科大学で2Dアニメーションを専攻。 卒業後は都内CGプロダクションにて3Dアニメーターとしてキャリアをスタートした後、 同社所属でモデリングスーパーバイザーとして勤務していた鈴木卓矢氏から背景モデリングを基礎から学び、3Dモデラーに転向。 その後、鈴木が設立したSAFEHOUSEへ入社。現在はリードアーティストとしてプロジェクト管理/後進育成など鈴木と共にアーティスト優先のチームビルディングを行っている。 そして自身も観る人に感動を与えるような背景アートを表現できるように新しい知識や理論、進歩する技術を日々学んでいます。
-
第10回:UV、質感、テクスチャーを深掘りする
SAFEHOUSE鈴木です。今回が最後となりますが最後までお付き合いしていただけたらと思います。今回はUV展開、質感、テクスチャーに関して気を付けないといけない部分を解説していきます。基本的な所は第3回、第4回で話していますが、シチュエーションによって色々と変わってくる部分があるのでそこらへんを深掘りできたらと思います。今回使っている素材は、第3回で使ってい・・・
-
第9回:ハイモデルを深掘りする
今回はハイモデルを深掘りしていきたいと思います。前回ラフモデルを作成するうえで重要なことは比率だと言いました。ここでは「観察力」というものが必要とされていました。
-
第8回:ラフモデルを深掘りする
今回はモデリング、テクスチャー作業時に気を付けなければいけない点やミスしやすい点などをお伝えできればと思います。今回の記事のサンプルとして、弟子入り制度を受講して、2022年新卒でSAFEHOUSEに入社した社員に、学生当時に練習課題として作らせたモデルを使ってより具体的なお話をしたいと思います。
-
第7回:オリジナル背景制作の流れ③ - テクスチャー、レンダリング、仕上げ
「オリジナル背景制作」 も第3回を迎えて最後のコラムとなりました。今回は、テクスチャー、レンダリング、仕上げという流れから完成までもっていきます。経年劣化、汚れがそれほど酷くないプロップに対して、どのような要素を加えると使用感を表現できるのかについて、細かく解説していきたいと思います。
-
第6回:オリジナル背景制作の流れ② - ハイモデルの作成、UV展開
こんにちは!SAFEHOUSEの長岡です。「オリジナル背景制作の流れ①」コラムを読んでいただいた皆様ありがとうございます。前回に続いて、ハイモデル、UV展開までを説明していきます。なのでテクスチャー制作についての後半、あともう1コラムだけ続きます。長くなりますが最後までお付き合いいただけますと嬉しいです。基礎的な部分を解説しつつ、実際に仕事で意識している内容・・・
-
第5回:オリジナル背景制作の流れ① - オリジナルのイメージを絵に落とし込む方法、準備~レイアウトモデル
皆さま始めまして!SAFEHOUSEの背景チームでリードアーティストをしております長岡と申します。今回のコラム「初めての背景モデリング制作」の内、弊社鈴木が担当した前半4回で、背景モデリングにおける基本的な制作の流れや重要な点について詳しく説明致しました。第5回目よりプロップをメインとした自主制作作品を参考に作業の一連を、「オリジナル背景制作の流れ」としまし・・・
-
第4回:命を吹き込む - 質感、テクスチャー制作
もう4回目ですね。過去3回はラフモデル、ハイモデル、UV展開までをやりましたが今日は最後の工程になります。UVを展開したモデルに対してテクスチャーを作り質感を与えていきます。下ごしらえした食材を調理して完成した一皿に仕上げる工程です。
-
第3回:命を吹き込むためのUV展開
第一回、第二回を終えてこれが「初めての背景モデル制作」の最後の回になります。今回は前回作ったハイモデルに対してテクスチャーを張って質感を付けていきたいと思います。その前に作業としてやらないといけないのがUV展開です。CGやり始めのころはUVって何って思っていた人もいるかと思いますが、簡単に説明するとテクスチャーというシールを張るための型取りみたいなものですね・・・
-
第2回:ディティールを加える - ハイモデル制作
前回は写真をもとにラフモデルを作成しカメラを決めて軽くライティングまでしました。第二回はそのラフモデルのデータを元にディティールを追加し、ハイモデルを作成したいと思います。
-
第1回:写真からモデルをおこす - ラフモデル制作
今回コラムでは「初めての背景モデリング制作」を5回に分けて解説させていただきます。内容としましては前半3回は写真からの模写をベースに僕が背景モデリングにおける基本的な流れと背景モデル制作の注意点を説明します。後半の2回は弊社のリードアーティストの長岡がファンタジー作品をベースにしたオリジナルの背景作品の作り方の流れを説明いたします。この全5回を見ていただけた・・・