株式会社セリウス
葛城ミサト報道計画
最新の音声合成に高精細グラフィックでヱヴァンゲリヲンの世界を再現 Maya で創造する全く新しいゲーム空間
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限られた時間のなか、妥協なく作り込むにはどこまでも深く追い込める Maya が要る
「最近のアニメは手描きと 3D の組合せで高度な表現を行います。特に新劇場版ヱヴァンゲリヲンはカット毎に 2D/3D をうまく使い分け、独特の空気感や手触り感を生み出している。それをいかに Maya の 3D で再現するかが課題でした」(渡来氏)。主役・葛城ミサトのモデリングも、手描きアニメの魅力を損なわないのが大前提。だが 2D の横顔と正面の顔を 3D 的に整合させるだけで至難の技だ。
「モーフィングで処理する方法もありますが、今回はモデルだけで表現しています。これは新劇場版ヱヴァンゲリヲンの手法に倣いました。実際、あの映画では、3D 化に難しい初号機のデザインも完全にモデルで再現されています。設定がきっちりされているエヴァだからこそ、ミサトさんでも挑戦をしたかったのです」(渡来氏)。まさにヱヴァンゲリヲン自体のクリエイティヴの質の高さが、開発陣のクリエイター魂に火をつけたのである。それは背景やモーションの制作についても同様だった。
「MEL のカスタムツールは、私が 40 以上作りました。背景制作とキャラモーションを担当し、作業量が多かったので効率化を図るために、基本ポーズからのモーションを自動生成する Mel などを、背景制作等と並行して作っていました。デザイナーが容易にカスタマイズできるのも Maya の大きな魅力でしょう」(兼子氏)。そのかわり、クリエイターが個々の Maya 環境を自分仕様にカスタマイズするため、他人のマシンが使いにくくなるのが玉に瑕だ――と笑う。
「今回はタイトなスケジュールのもと、MEL やアナログ手法のアイデアが次々生まれ、結果としてグラフィックも非常に高く評価されました。今回の受賞を一つの糧に、今後もとことん Maya を使い込んでいきたいですね!」(渡来氏)。
開発スタッフ/左から渡来慎氏、兼子和浩氏、常盤直樹氏(シニアソフトエンジニア)、坪崎瞬氏(ソフトウェアエンジニア)、尾仲真央氏
導入製品/ソリューション | ・Autodesk Maya |
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導入目的 | ・新作ゲーム開発のためのメインツールとして ・短い開発期間でより質の高い 3D CG 制作を行う ・2D アニメ作品の独特のテイストを 3D CG で再現 |
導入ポイント | ・MEL による多種多様なカスタマイズの容易さ ・高機能かつバランスの取れたパフォーマンス ・どこまでも深く突っ込んでいける奥深い機能 |
導入効果 | ・多様なカスタマイズツールによる効率化 ・多彩なアナログ的手法の開発による効率化 ・3DCG によるかつてない 2D アニメーション表現 |
今後の課題 | ・さらなるボリュームアップ要求への確実な対応 ・さらなる品質向上要求への確実な対応 ・より多彩かつ高度な新しい CG 表現の開発 |
作品概要 | 「葛城ミサト報道計画」 対応機種:PlayStation®3 ジャンル:報道 配信開始日:好評配信中 販売価格:800 円(税込)/30 日 ※自動更新(再課金) 販売:バンダイナムコゲームス 開発:セリウス ©カラー ©2009 Cellius, inc. |
cellius_web.pdf |
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*上記価格は年間契約の場合の1ヶ月あたりのオートデスク希望小売価格(税込)です。