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株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント 
SIREN: New Translation 
全社統一ツール Maya と MotionBuilder でスケールアップした新次元の恐怖を創る

株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント SIREN: New Translation 全社統一ツール Maya と MotionBuilder でスケールアップした新次元の恐怖を創る
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  • MotionBuilder
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ゲームの仕様に合わせスタッフ自らカスタマイズ

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Maya でキャラクタなどの ファイルを開く時は、 MEL を用いて自作した ツールの利用を徹底。 自動でさまざまなチェックを行い、 ヒューマンエラーを軽減した

リアルな人間性を備えたプレイヤーキャラたち、醜悪に変形した「屍人」の異様な動き、日本独特の湿り気や繊細な光と陰影を表現した風景――「SIREN」シリーズの特徴であり、恐怖演出のカギとなる質の高いビジュアルをさらにグレードアップする。それが「SIREN: NT」の課題だった。厳しいスケジュールのもと、少数で稼働したチームはすぐに増員され、60 名を超える大型プロジェクトとなっていった。
「作業量が膨大なので、ヒューマンエラーの低減と、大量の素材を収めたデータベースの効率的管理がカギ。そして、手作業の繰り返しは Maya に対応させ、アーティストがアート活動に専念できるフローにしたかった。そのカギになったのが MEL です」(山口氏)。MEL は反復作業の自動化や追加機能、UI のカスタマイズ、エフェクト追加など、Maya を手軽にカスタマイズできるスクリプト言語。マニュアルにない使い方で CG を使うゲーム開発では、この強力なカスタマイズ機能が威力を発揮するのである。

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MotionBuilder のキャラクター マッピングでは、リターゲット機能を 用いて 1 つのモーションを体格や 性別の違う別のキャラクタへコピーし、 コストダウンを図った

「Maya はアクセス深度が高く、細部までカスタマイズできる。しかも、初心者でも手軽に作れるのが凄い。今回は皆で MEL を学びながら必要なツールを作っていった感じです。たとえばファイルオープン時に各種チェックを行い、ヒューマンエラーを無くすファイルオープン用ツールなど、細かいものも入れれば 100 以上作りました」(山口氏)。MEL でユーザ自身が Maya を細かくカスタマイズでき、「SIREN: NT」の仕様に最適化された制作環境がスムーズに構築されたのだ。エフェクト/描画設計を担当した橋口智仁氏は語る。
「エフェクト関連では、ブラインドデータやリファレンス機能などを利用して、MEL で独自のエディタを作り、 パーティクル発生の仕様設計や配置作業などを、Maya に一元化できたことが大きかったですね。個々のゲームの仕様に合わせやすい、柔軟性の高いソフトだと思います」。

真にリアルタイムなアニメーションツール

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霧や大気の繊細な表現を重視し、 ハードウェア高精度レンダリングと フォグ機能を併用。プレビューの 即時性が高まりステージ構成や 描画設計がやりやすくなった

このように、シリーズ初の利用ながら大きな成果を上げた Maya は、アニメーション制作の MotionBuilder とも見事なコンビネーションを発揮した。モーション担当の Gavin Moore 氏は語る。
「MotionBuilder は Maya との相性が非常にいいソフトです。だから一段とスムーズに、楽に進められました。もちろん今回 PS3 になってモーションの数も増えています。男性だけで 600 くらいモーションキャプチャしましたが、それでも、動かすキャラクタの数から言えば足りません。したがって少ないモーションデータで、多くの体格の異なるキャラクタを動かす必要があったのです」(Moore 氏)。この課題を解決したのが、MotionBuilder のリターゲット機能だと Moore 氏は言う。この機能を使えば、成人男子のモーションを体格の異なる子どもや女性に簡単にコピーできる。さらに通常非常に手間がかかる、人間と異質な動きをする特殊なキャラクタモーションも、MotionBuilder なら素早く、手軽にセットアップしてアニメーション化できるのだ。 「さらに素晴らしいのは、こうした作業をすべてリアルタイムで確認し、即座に直せること。今回のプロジェクトも MotionBuilder でなければ、とても対応しきれなかったでしょう」(Moore 氏)。

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(C)2008 Sony Computer
Entertainment Inc.

こうして SIREN: NT の制作において MotionBuilder と Maya のコンビネーションは、見事な成功を収めたのである。しかし、Maya が真の力を発揮するのはむしろこれからだ、と高橋氏は言う。
「MEL の研究会などアーチスト間の交流も活性化しており、会社ぐるみで Maya を使い倒そうという意欲が盛り上がっています。Maya を駆使して生み出される、SCE の新タイトルにご注目ください!」。

導入製品/ソリューション ・Autodesk Maya
・Autodesk MotionBuilder
導入目的 ・グループ全社のアーティストのノウハウ共有・活用のための統一ツールとして
・ゲームの CG 制作のメインツールとして
・プラットフォーム(ゲーム機)の進化にともなう、製作品質の総体的なグレードアップに対応
・同じく総体的な作業の効率化、コストダウンの推進のため
導入効果 ・プロジェクトに最適化された制作環境のスムーズな構築
・製作品質の総体的な向上、効率化、コストダウン
・アーティスト間のクリエイティブノウハウの幅広い共有/活用
・モーションキャプチャー/モデリング/アニメーションのシームレスなワークフロー
今後の展開 ・ワールドワイドなクリエイティブノウハウの蓄積/共有/活用
・ワールドワイドなアーティストの交流/コラボレーション
・さらなる製作品質向上、効率化、コストダウン
PDF
maya_siren_web0.pdf
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