株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント
SIREN: New Translation
全社統一ツール Maya と MotionBuilder でスケールアップした新次元の恐怖を創る
- Maya
- MotionBuilder
- ゲーム
「SIREN: New Translation」
発売元:ソニー・コンピュータエンタテインメント
発売日:発売中
価格:¥5,980(税込) | 対応機種:PLAYSTATION 3
ジャンル:ホラーアドベンチャー
URL:http://www.jp.playstation.com/scej/title/siren_nt/
あの圧倒的な恐怖が、すべてをスケールアップさせて還ってきた!――プレイステーション史上最「恐」のホラーゲーム「SIREN」シリーズの、PS3® による最新作。それが「SIREN: New Translation」(以下「SIREN: NT」)だ。第1作と同じ羽生蛇村を舞台に、米国TVクルーという外国人の視点を通じて描く新たな恐怖の物語は、システムや世界観はシリーズを継承しながら全てをグレードアップ。特に PS3 の描画パワーを活かした、ハイクオリティなヴィジュアルインパクトが大きな話題を呼んでいる。しかも今回、制作面でも新しい試みが行われた。前作に続き使われたアニメーション制作ツール「Autodesk® MotionBuilder®」と共に、CG 制作の新たなメインツールとして「Autodesk® Maya®」が採用されたのだ。その背景にはワールドワイドなクリエイティヴを目指す SCE の戦略があった。――あらゆる意味でエポックメイキングな作品となった「SIREN: NT」について、同社の 4 人のアーティストに伺った
SCE 全社統一ツールとして Maya を選定
コンピュータエンタテインメント
JAPANスタジオ
グラフィックデザイン部
ディレクター
高橋 功 氏
「SIREN: NT の制作がスタートしたのは 2006 年 1 月。前作 SIREN2 の完成直後に、もう新作が動き始めていたんです」。そう語るのはシリーズ第 1 作からアートディレクターを務めている高橋功氏。さすがプレイステーションを代表する人気シリーズというべきか。早々と制作が決定した「SIREN: NT」だったが、そのプロジェクトには 1 ~ 2 作以上に大きな課題が課せられていた。プラットフォームを PS3 に変えるのはもちろん、この強力な新ハードにふさわしいシリーズの集大成として、ヴィジュアル面を中心に全てにグレードアップが求められたのである。
シニアアーティスト
Gavin Moore 氏
「プラットフォームを PS3 という新ハードに移すこと自体 1 つのチャレンジでした。特に PS3 の強力な描画パワーを活かしたビジュアルクオリティの実現は、技術的な挑戦であると同時に、作業量も飛躍的に増えることを意味していました」(高橋氏)。
シニアアーティスト
橋口 智仁 氏
そしてさらにもう 1 点、大きな課題となったのが、メインツールとなる 3D CG の問題だ。従来 SCE では制作チームごとに CG ソフトを選定し、社内にはさまざまな CG が混在していた。しかし、PS3 登場を機によりグレードの高いソフトを効率的に作る必要が高まり、グループ全社のツール統一の動きが本格化。それまで別のツールを使っていた SIREN: NT チームも、その統一 CG ソフトへ移行することになったのだ。SIREN: NT チームの山口由晃氏は語る。
シニアアーティスト
山口 由晃 氏
「当社は海外にも多くの制作チームを擁しています。従来はチーム間の横の繋がりは稀薄でしたが、将来に向け、ワールドワイドにソフト開発を行う姿勢が打ち出されたのです。しかし、コラボレーションし、ノウハウや知識を共有するにも同じツールでなければ困難です。そこで海外も含めた全社の統一ツール化が決まり、選ばれたのが Autodesk Maya だったのです。むろん世界的に有名な製品ですから、知らないというアーティストはいません。しかし SIREN: NT チームにとっては初めてですから、これも大きな挑戦だったんですね。ところが、この"初めての Maya"が、SIREN: NT に驚くほどフィットし、大きな威力を発揮したのです」(山口氏)。
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*上記価格は年間契約の場合の1ヶ月あたりのオートデスク希望小売価格(税込)です。