Flame の新機能
Flame Premium 2013 の機能紹介
Autodesk Flame Premium 2013 の以下の新機能および機能強化は、モノスコピックおよびステレオスコピック ワークフローのどちらにもあてはまります。最新のバージョンにアップデートしてより高速なクリエイティブ ツールと強化されたワークフローを導入すれば、今日の難易度の高いクリエイティブ 3D フィニッシングの課題に対処できます。
【3D リライティングおよびコンポジティングのためのクリエイティブツールとテクニカルツール】
Substance マテリアル化: フラットイメージに次元を追加
クリップ、写真、その他の2D 画像を次のレベルに引き上げ、コンポジティングおよびリライティングに最適なタイル可能なサブスタンステクスチャに変換できます。シーンでの必要性に合わせてテクスチャをタイリングおよび拡張することで、時間を節約できます。レンガの壁、動きのある水面、3D ロゴ、セット拡張用のマテリアルなど、デプス、法線、スペキュラ情報を使用した次世代のルック開発をAction 内で直接行えます。Flame、Flare でも使用できます。
Atomize
レイヤおよびジオメトリ上でAtomize ツールを使用して、透明度、ブレンドモード、その他のオブジェクトプロパティ、関連付けしたマップなどを保持したポイントクラウドを作成できます。ポイントクラウドは、デフォルメーションボックスやパラメータを使用して、密度やスケーリングなどを大幅に変更できます。Atomize をレイやブルーミングなどの次世代のリライティングツールと組み合わせると、Flame Premium の強力な3D コンポジティング環境Action 内で、3D パーティクルのような素晴らしい見栄えのエフェクトを作成できます。Flame、Flare でも使用できます。
ポジションパスを使用して、フラットイメージを3D リライティング可能な環境に変更する
ワールドポジションパスを使用して、レンダリングしたレイヤをピクセルレベルでx、y、z 座標に正確に配置し、高度なコンポジティングとリライティングを行えます。Atomize やリライティングツールといった、シェーディング、3D シャドウ、オクルージョン用のクリエイティブツールと組み合わせると、素晴らしいエフェクトが作成できます。加えて、ポジションパスとレイヤを使用すると、複雑な3D オブジェクトやシーンを扱うよりも、よりインタラクティブな作業が可能です。オブジェクトの3D ポジションを生成するには2 通りの方法があります。1 つはAction シーンからポジションパスを出力してクリエイティブにポジションデータを転送する方法、もう1 つはAutodeskR MayaR 2013 などの3D アプリケーションからワールドポジションパスを読み込む方法です。Flame、Flare でも使用できます。
3D トラッキングの改良
次の機能強化により、3D トラッキングワークフローと機能が向上しました。
- ・パースペクティブグリッドがアナライザに統合され、カメラの焦点距離の推定プロセスが簡単になりました。
- ・スタビライザに直接アクセスできるようになったため、2D トラッカーを手動で追加して、3D トラックの予測性と品質を向上させることができます。また、これらのトラッカーをポイントクラウドおよび軸に変換して、シーンに合成要素を配置することができます。
Flame、Flare でも使用できます。
Alembic オープンCG 交換フォーマットのサポート
オープンCG 交換フォーマットの新標準をサポートしたことにより、アニメータとアーティストは、Maya などの3D アニメーションソフトウェアで作成したCG コンテンツをより簡単に共有できます。コンパクトなAlembic 3D シーンをプロジェクトにすばやく簡単に統合して、ビジュアルエフェクトを迅速に仕上げることができます。Flame、Flare、Smoke Advanced でも使用できます。
【インタラクティブ性の強化】
これらの機能は、Flame、Flare、Smoke Advancedでも使用できます。
Action の迅速な応答で、スムーズなクリエイティブエクスペリエンス
ノード、ツールタブ、その他のUI 要素間をすばやく移動できるように最適化されたAction のUI で、3D コンポジティングがスピードアップします。
よりインタラクティブになった3D ジオメトリ
ポリゴン数の多いジオメトリや、単一のFBX ファイルに含まれる複数の小さなジオメトリなどどちらの合成においても、3D ジオメトリの最適化によって迅速なインタラクティブ性が実現し、より良いクリエイティブエクスペリエンスが可能になりました。
【グレーディングの強化】
これらの機能はLustre でも使用できます。
カラーグレーディングプリセットで、ワークフローを迅速化
少なくとも50 のカラーグレーディングプリセットをFlame Premium で使用できるようになりました。新しいプリセットにより、デイフォーナイト、ブリーチバイパス(銀残し)、色温度、ビネットなど、ルック作成のためのさまざまな標準グレーディングが可能となり、グレーディングをすばやく簡単に始められるようになりました。カラーグレーディングプリセットは、そのまま使用することも、好みのルックを作成するためにカスタマイズすることもできます。
新しいメディアエクスポートワークフロー
Flame Premium でのグレーディングで、バックグラウンドでのエクスポートがより柔軟になりました。より迅速かつ効率的なワークフローが実現できます。
- ・複数バージョンおよび複数フォーマットでのエクスポートタスクを事前に作成
- ・単一のショットから複数のショット、最終グレードまで、さまざまな構成でタイムラインをエクスポート
- ・分散エクスポートを利用してプロジェクトの納期を短縮
- ・Flame Premium がサポートする任意のファイル形式でエクスポート
- ・サポートする複数のファイル形式でのエクスポート
Tangent Element:簡単操作のカラーグレーディングコントロール
コンパクトかつ人間工学に基づいた設計で、お求め安いTangent Element モジュラーコントロールパネルは、狭いデスクに置けるカラーグレーディングコントロールサーフェスが必要なFlame Premium アーティストに最適です。Tangent Element はカラーコレクション、タイムラインナビゲーション、その他の一般的なグレーディング機能のための操作性に優れた多彩なコントロールを提供します。Flame Premium は5 パネル構成(オートデスクから購入可能)に最適ですが、製造元からご購入いただける標準の4 パネル構成もサポートしています。
Tangent Element 4 パネル構成
【サポートするフォーマット】
これらのフォーマットは、Flame、Flare、Smoke Advanced、Lustre でもサポートされています。
Flame Premium は、一般的なメディア フォーマットを幅広くサポートしているため、ファイルのトランスコーディングを待たずに、タイムラインをすばやくコンフォームおよび編集できます。Flame Premium では、通常使用する最新フォーマットのほとんどをサポートしています。
ARRI ルックファイル(.look)のサポート
プロジェクトのクリエイティブな意図をより良く理解できます。DP (撮影監督)やその他のクリエイティブな意思決定者は、ARRI ルックファイルを使用して、オンセットまたは二アセットでグレードを決め、コンフォーム、フィニッシング、グレーディングのプロセスを通してグレードを共有できます。ARRI ルックファイルの色情報はフッテージにベイクされないため、プロジェクトの進行に従って更新したり、微調整できます。
MXF XDCam およびAppleR QuickTimeR H264 のエクスポート
圧縮メディアでエクスポートすることで、サードパーティ製品ワークフローとの相互運用が簡単になります。また、ポストプロダクションパイプラインでツール間を移動する際のワークフローが迅速になります。
AAF およびFCP X のアップデート
一般的なメタデータ、カメラ、ネイティブファイル形式のサポートにより、ノンリニア編集エディタからタイムラインを読み込めます。
- ・AppleR Final Cut Pro X (XML)およびAvidR Media Composer 6 (AAF)からの読み込み
- ・ステレオタイムラインのサポートなどの新機能を搭載したAvid Media Composer 6.0 との相互運用性
Kona 3G
AJA ビデオI/O ハードウェアの3G-SDI 対応の接続を利用して、最新の3G 対応のスイッチャ、ルータ、VTR に接続できます。
www.autodesk.co.jpで製品情報をご覧いただけます。
*上記価格は年間契約の場合の1ヶ月あたりのオートデスク希望小売価格(税込)です。