チュートリアル / Flow Production Trackingのやさしい解説&Tips
第3回:Flow Production Tracking ジェネレーティブスケジューリング ガントチャート生成
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オートデスク時任です。
今回は先日リリースされましたGenerative Scheduling (ジェネレーティブスケジューリング) の機能についてご紹介したいと思います。
Flow Generative Scheduling Help
Introduction to Flow Generative Scheduling(動画)
2024年7月31日にGenerative Scheduling の機能がリリースされました。この機能は、FlowPT側で作成された何千ものタスクと期間をGenerative Scheduling(以下GS)にインポートし、ボタンひとつで日毎の必要人数の見込みとガントチャートを作成するための機能になります。しかも、タスクの優先度や条件を設定し、複数のスケジュールのパターンを高速に作成し比較することができます。全ての作業はGS上で行われるため、Flow PTの進行中のプロジェクトへは影響を与えません。
これまで、プロジェクトの進行中や、プロジェクト受注前の工数見積もりなどで、必要人数の算出とスケジュールを作成するのに何日もかかっていた方は、この機能を利用することで大幅に時間を短縮することが期待できます。
こちらは1000個のタスクをGSで調整をおこなったデモ動画になります。
いかがでしょうか。実際にはもっと時間をかけてピークの設定や優先度等の条件の設定を行うかとおもいますが、条件を設定後に“Generative” ボタンを押していただくと、リソース(必要人数)を高速に計算し、ガントチャートが生成されることがお分かりいただけるかと思います。
こちらの動画では詳しくはご紹介していませんが、キャパシティを設定したり、“期間”の情報だけでガントチャートを生成するようなこともできます。
設定はこれまでFlow PTをご利用いただいていた方であれば、簡単な設定ですぐに始めていただくことができます。現状はUIは英語版のみのリリースです。
設定方法については下記の内容とヘルプページをご参照ください。
Generative Scheduling Flow PT側のプロジェクト設定(要件)
Generative Scheduling Schedule タブの表示(Constrain と Priority 設定)
Generative Scheduling Resources タブの表示(Shaping と Capacity 設定)
ご活用いただける場面としては、以下のような利用が考えられます。
制作進行向け
・プロジェクトの期間を設定し、ガントチャートを作成すると同時に必要なリソースを確認する。
・協力会社の契約終了日時を設定し、必要なリソースを確認する。
・メンバーをプロジェクトから解放するプランニングを立てる。
経営部門向け
・社内の全プロジェクトの終了予定期間をヒアリングして、プロジェクトを並べて必要リソースを把握する。
営業向け
・プロジェクト受注前において、工数とリソースを確認しながらスケジュールを作成する。
以上のように、進行中のプロジェクト内だけでなく受注前の見積作業においてもご活用が見込めます。また、OSFというJSON形式のファイルをサポートしているため、Flow PT以外のスケジュールツールとの連携も可能です。最後になりますが、こちらはユーザーのラーニングデータを用いたり、計算したものをラーニング用に再度取り込むことはございません。
ぜひ一度お試しください!