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第49回:素材撮りに適したカメラ選び5

2014.12.02

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こんにちは、パーチの長尾です。

前回に引き続き《カメラ》の話です。
3DCG制作で利用する、制作資料のロケ撮影、またマテリアルや背景制作の素材撮影などに最適なカメラ選びのポイントを紹介していきます。

ここ数回に分けて、カメラ本体を選ぶのに必要な基礎知識とポイントを解説しました。
今回は、《撮影周辺機器》について解説していこうと思います。

撮影時には、カメラ本体やレンズはもちろん、品質を高めるためには多くの機材が必要です。
例えば三脚。人間が手でカメラを持って撮影すると、必ず【手ぶれ】を起こします。それを防ぐためにシャッタースピードを速くするんですが、照明が暗かったり、絞りを大きくしてピントが合う範囲を広げたいときには、三脚が必要になります。その三脚はなるべくガッチリしていてがたつきの無いしっかりした物でないと、ブレを強く押さえ込むことが出来ないので、プロカメラマンはカメラやレンズと同じか、それ以上に高額な三脚を使っています。

今回は、このような周辺機器選びのポイントや、素材撮影に便利な機能を持った周辺機器を紹介していきます。


三脚

カメラは2つのブレにより画像が乱れます。

1 手ぶれ:撮影者の手が震える、体が動く、鼓動が伝わる
2 被写体のブレ:被写体が動く

1の「手ぶれ」を抑制するのが三脚です。
素材撮影時は、以下の理由により手ぶれが起きやすい状態になります。
・照明が暗い
・ピントが合った面を広くしたい(ボケをなくしたい)ので絞り値を大きくする反面、シャッタースピードが遅くなる
・近接撮影(マクロ撮影)の場合は少しのブレでも大きく画像が乱れる
そのため三脚の利用は必須となります。

素材選びに適した三脚の条件は、
・大きい
・ガッチリしている
・雲台が自由に動く
・真下でも撮影しやすい
の4点です。
一般的には金額が高い物が、この条件を満たしてくれますので、三脚は迷わず高額の物を買いましょう。目安としては、5万円〜20万円くらいがお勧めです。

高額な三脚はパーツが分割して販売されているので、個別に見ていきましょう。
定評のある商品を紹介していきます。詳細を見やすいように、正確な商品名と商品紹介ページのURLも記載しました。撮影業界ではプロショップとして有名な「銀一」http://www.ginichi.com/ さんにご協力いただきました。


三脚本体

その名の通り3本の足がある本体部分です。
選ぶポイントは、とにかく丈夫で大きいこと。特に大きめの一眼レフカメラや、重めのレンズを取り付ける場合は大きめの三脚を選びましょう。三脚に適正なカメラ重量等の情報がありますので、それを参考にしましょう。

外に持ち出して使用する場合は軽量な「カーボン製」がお勧めです。
カメラが発生する微振動は映像の乱れにつながります。それを三脚の重量が抑制してくれます。そのため重量がある三脚ほど抑制効果が高いといえます。ただしカーボン等は共振効果が低いのか、アルミより重量が軽くても抑制効果があると言われています。



図1 GITZO(ジッツオ) システマティックカーボン三脚 5型3段ロング GT5532LS
最も評判の高い三脚メーカーGITZO。素材撮影には十分すぎる剛性を持つ
http://www.ginichi.com/products/detail.php?_product_id=9555


センターポール

三脚本体のヘッド部分に挿入して、雲台やカメラを支える支柱。対象となる三脚本体を確認して購入します。
長さが長いほど高い位置からの撮影が可能になります。
三脚本体とセットで販売されている製品も多くあります。


図2-1 GITZO(ジッツオ) システマティック アルミニウム ギア付きセンターポ ール5型ロング GS5311LGS

三脚本体の中央に挿入して、カメラ本体を支える柱
http://www.ginichi.com/products/detail.php?product_id=10412





図2-2 GITZO(ジッツオ) 4段エクスプローラー三脚 GT2541EX

センターポールを傾かせて、真下の撮影が容易に行える特殊な三脚。本体とセンターポールが 一体となって販売されている http://www.ginichi.com/products/detail.php?_product_id=4344


雲台

カメラを乗せる部分を雲台と言い、三脚本体とは別に購入します。
撮影用途に応じていくつかのタイプがあります。素材撮影やロケ撮影には「自由雲台」と呼ばれる基部がボール型の物がお勧めです。
HDRなどのパノラマ撮影を行う場合は「パノラマ雲台」を用意し、撮影時に自由雲台と取り替えて利用します。
取り付けるカメラとレンズの重量に応じて選んでください。



図3-1 GITZO(ジッツオ) センターボール雲台3型QD GH3780QD

センターポールの上に取り付け、カメラを自由な角度に傾けて撮影できる
http://www.ginichi.com/products/detail.php?_product_id=14418



図3-2 Manfrotto(マンフロット) X-PRO 3ウェイ雲台クイックリリースプレート付き MHXPRO-3W

角度を3方向に抑制して制御するタイプ
http://www.ginichi.com/products/detail.php?_product_id=14396



図3-3 Manfrotto(マンフロット) プロパン雲台 MH057A5-LONG

パノラマ撮影に必要な特殊な雲台。通常の雲台と付け替えて利用する。
http://www.ginichi.com/products/detail.php?_product_id=9563



図3-4 Manfrotto(マンフロット) レベリングベース 338

三脚本体と雲台の間に入れて使用する。素早く雲台を水平に調整する器具。パノラマ撮影の際に特に便利。
http://www.ginichi.com/products/detail.php?_product_id=8125


シャッターレリーズ

シャッターを押した時、カメラ本体が揺れてしまいます。強く握って押しても微妙な揺れや、人間の鼓動が伝わってしまいます。
それを防ぐのシャッターレリーズです。
使用してるカメラと電子的に通信するため、専用の製品を利用します。



図4 Nikonリモートコード MC-30A

Nikon の一眼レフカメラに対応したシャッターレリーズ


カラーチャート

撮影時の照明や空の色により、被写体の色は変わってしまいます。それを補正するには正しい色を持った製品を一緒に写し込み、デジタルツールで色補正して、製品の正しい色を再現します。
それがカラーチャートです。
x-rite社は色管理ツールのメーカーで、映像制作だけでなく、印刷、製品製造の世界でも広く利用されています。
撮影時の色管理には、「カラーチェッカーパスポート」という製品を利用します。これを撮影する物の横に置いて一緒に移し込むことで、被写体を正しい色に補正できます。このツールに同梱されているソフトウェアを使うことで、より正確な色補正を簡単に行うことも可能です。

また、このツールは「カラーマネジメントシステムのチェック」に欠かせないツールです。詳しくはこちらを参照してください。

本コラム 第42回「今のカラマネ設定は正しいか? チェックツールの作成方法 1」
https://area.autodesk.jp/column/trend_tech/designviz_point/42_color_management_checktool_1/

本コラム 第43回「今のカラマネ設定は正しいか? チェックツールの作成方法 2」
https://area.autodesk.jp/column/trend_tech/designviz_point/43_color_management_checktool_2/



図5 x-rite カラーチェッカーパスポート
http://www.i1color.jp/products/ccpassport/

今回は、カメラの周辺機材選びのポイントについて紹介してみました。素材撮影には必須のツールと、その選び方を紹介しましたので、機材選びに役立ててみてください。

それと、このコラムでは「カメラ」の他に「カラーマネジメント」についてもお話ししています。そのカラーマネジメントを導入するマニュアルとして、発行されていたハンドブックが「ver.2」になりました。
私たちPERCHのセミナーや、モニタメーカーのEIZOが行うイベント、販売代理店さんが無料で配布していますので、ぜひ入手して、カラマネの導入に活用してください!!




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