ガンマ設定をすると RGB 値があわなくなる？

3ds Maxでガンマ/LUT設定をオンにする場合は、カラーセレクターもオンにしなければ色が合いません。


図3「3ds Maxのガンマ/LUT設定」 2の【マテリアルとカラー】のカラーセレクターとマテリアルエディタの両方にガンマを影響させる必要があります。

しかし、ここで1つ問題が発生します。これまで慣れ親しんだRGB値もガンマの影響を受けてしまうことです。具体的には、これまで中間のグレーは R 128, G 128, B 128 でしたが、ガンマを2.2に設定した後は R 55, G 55, B 55 になります。
ガンマは中間の値に影響するので、白と黒は変わりません。


図4「ガンマの影響で濃度が変化する」 ガンマ【オン】のほうは中間濃度が薄くなり、中間グレーの値は小さくなる。

これにより色を決定する際には「見た目」に頼ることが多くなりそうです。そのためにもモニタをはじめとしてカラーマネジメントをしっかりと導入しておく必要が出てきます。これもガンマ設定を行っただけでは色を合わせることはできない理由の一つですね。

Photoshop, Illustrator などで制作したイラストや製品の色、PANTONEチップや、現物の測定など、様々に色を決める方法はありますが、そこで決定した数値を利用する場合は Excel 等の表計算ソフトで値を変換するツールを試してみてください。


図5「値を計算させるエクセル表」 POWER という関数を利用してガンマを計算させます。

この点については CG WOLRD.jp「CG de カラマネ！」第5回でも解説しているのであわせてご覧いただくとより理解が深まると思います。
http://cgworld.jp/regular/cg-cms/cms005.html

今回もカラーマネジメントや色に関する疑問に答えてみました。少しでも疑問が解けて、仕事の役に立てたらうれしいですね。
今後も疑問に答えていきますので、もし不思議に思っていることなどがあったら、facebook で教えてください。
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では、次回もお楽しみに。