3ds Maxで実現するフォトリアルなビジュアライゼーション 人の心を動かす美しいペントハウス

3ds Maxで実現するフォトリアルなビジュアライゼーション 人の心を動かす美しいペントハウス

2019.09.25

  • 3ds Max
  • 建築・製造・広告

3Dゼネラリスト/ 建築ビジュアライザーのGaurav Kumar(ガラブ・クマール)氏が、3ds Maxで制作したプロジェクト「Penthouse Living Room-Shimla Hills」のビジュアライゼーション ワークフローを解説します。

このプロジェクトは、インドのシムラーヒルズにあるペントハウスのビジュアライズしたものです。人目を惹き、見る人たちに安らぎを感じてもらえることを目的に制作されました。
クライアントからは『豪華なインテリア』『シムラーの穏やかな風景』といった表現を求められました。

クライアントからの要望
クライアントからの要望

DWGファイルの読込み

まず初めに、間取り図(AutoCAD図面)を3ds Maxのワークスペースの原点付近に読込みました。

DWGファイルの読込み

基本的なモデリング

続いて、3ds Maxの基本的な機能を利用して壁と柱をモデリングしました。

基本的なモデリング

床の作成

床は3ds Maxのプラグイン『Floor Generator』を使用して作成しました。このプラグインは、様々なタイプの床を簡単に作成することが可能です。建築ビジュアライザーの間ではよく使われるツールです。

床の作成

オブジェクトの配置

カーテンの形は、部屋の雰囲気やコンセプトに合わせて作成しました。与えられたスペースに最適なものを決定するため、オブジェクトの配置前に何度かリサーチを行っています。バルコニーの手すりは、間取り図に従ってモデリングしました。

オブジェクトの配置

家具やその他のさまざまなオブジェクトは、ライブラリからモデルをインポートしたり、空間のスタイルやシーンの雰囲気に合わせて微調整を行ってモデリング作業を進めました。 その後、家具レイアウトに従って配置します。

オブジェクトの配置
オブジェクトの配置
オブジェクトの配置
オブジェクトの配置
オブジェクトの配置
オブジェクトの配置

カメラの設定

カメラの配置は、人の目線を意識して設定することが最善です。そうすることにより、見た人にとってより臨場感を感じられるシーンになります。

カメラの設定

今回の場合は、画面内にシーン全体が入るようにしました。これにより、カメラを部屋の外に配置することになったため、配置後に焦点やカメラクリッピングを調整しています。

カメラの設定

マテリアルデザインとテクスチャマッピング

マテリアルデザインとテクスチャマッピングの作業は、まず初めに壁から行いました。壁は、今回配置したカメラからの可視範囲において大部分を占めるからです。こういったオブジェクトの質感は成果物の雰囲気を大きく左右するので早い段階で着手します。

マテリアルデザインとテクスチャマッピング

床とカーテンは以下のように設定しました。

マテリアルデザインとテクスチャマッピング
マテリアルデザインとテクスチャマッピング
マテリアルデザインとテクスチャマッピング

椅子の布、カーペット、テーブルの天板、ソファの布、石の壁など、一部のマテリアルはより詳細な設定が必要でした。

マテリアルデザインとテクスチャマッピング
マテリアルデザインとテクスチャマッピング
マテリアルデザインとテクスチャマッピング
マテリアルデザインとテクスチャマッピング
マテリアルデザインとテクスチャマッピング
マテリアルデザインとテクスチャマッピング

ライトの設定

Corona Sunライトは、窓から日光を部屋に取り入れるために配置しました。

ライトの設定

Corona Lightのプレーンライトは、シーンの雰囲気を補完するため、また、スカイライトとのバランスをとるために配置しました。

ライトの設定

Corona Skyをスカイライトとして設定しました。Corona Skyは、マテリアルエディタにインスタンスで貼り付け、微調整を行います。

ライトの設定

シムラーヒルズの背景画像を円弧状の平面に貼り付け、窓の外に配置しました。

ライトの設定
ライトの設定

この背景画像はCorona Light Materialにアサインしているので、自然な環境光を取り込むことができます。

ライトの設定
ライトの設定

レンダリング設定

まず初めに、レンダリングテストとして、照明と影を確認するためにクレイレンダリングを生成しました。このテストを行うために、レンダリング設定でオーバーライドの設定を行いました。窓や、背景に使われている円弧状の平面は、オーバーライドの設定から除外しています。
クレイレンダリングでテストを行うことにより、通常のレンダリングより早いレンダリングスピードで、わかりやすく照明や影の状態をテストすることができます。

レンダリング設定
レンダリング設定
レンダリング設定

このテストの後に最終レンダリングの設定を行いました。

最終レンダリングの設定
最終レンダリングの設定

ポストプロダクション

ポストプロダクションでは、画像の明るさ、コントラスト、色補正、レベル調整、露出、カーブマニピュレーション、LUTなどの調整を行いました。
Photoshopを使用して満足いく結果が出るまで作業を続けました。

ポストプロダクション

ご一読いただきありがとうございました。
私の名前はGaurav Kumarです。建築やインテリアデザインの分野で豊富な経験を持つCGのプロフェッショナルです。私の作品は、Autodeskをはじめ、V-Ray(Chaos Group)、Evermotion、Corona Render、3D Artist Magazineなどで受賞歴や採用歴があります。

Gaurav Kumar (ガラブ・クマール)
リード 3D アーティスト/3D ゼネラリスト/ 建築ビジュアライザー
ニューデリー、インド・ダブリン、アイルランド
Gaurav Kumar氏の3D作品はこちら

Gaurav氏のSNS:
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