チュートリアル / 天睛技〜画龍の3ds Max テクニック〜
三の弐〜物理シミュレーションと手付けアニメーションで作るイメージムービー 2 モデリング〜
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MAX の MAX による MAX のためのコラムです。
今回は日本古来の玩具、ビー玉をモチーフに物理シュミレーションと手付けのアニメーション,そして変形するモデルを使用したイメージムービーを作成しました。
ポイント
モデリング:ディティールがある球状のモデリング
セットアップされたガイドモデルをベースに、ポーズをつけつつのモデリング
メイキングムービー
あいさつ
今回は、球状のダンゴムシと、丸まった状態から開いて歩行する二種類のモデリングをします。
それぞれ工業製品のようなカチッとした印象と生物らしいフォルムになるよう作業していきたいと思います。
一見単純な形状に思えましたが、普段目にしたことがあるものは違和感がでやすく苦労しました。
準備
普段はモデル完成後→アニメーション担当者の順番に作業が発生していきますが今回はまずアニメーション担当が簡易的にセットアップし、そのモデルをガイドに作業していきます。
このモデルがあることで、丸まった状態と開いた状態を確認しながら作業ができたのでスムーズに進めることができました。
モデリング
1. ビー玉形状のダンゴムシ
映像の冒頭ではダンゴムシではなくビー玉だと思わせたいので、微妙な凹凸を残し生物ではなく、工業製品のような印象に見えるモデルを目指します。
今回もスプラインでモデリングしていきたいと思います。まずはガイドモデルにスナップしてパーツごとに形をとっていきます。
最終的にガラス質感になる予定なので、キレイな屈折が入るよう一体成形にしていきます。
手作業では歪みのない球状をつくるのはかなり大変なので球状化モデファイアを使います。
ただの球体にならないようにパーセントを少し下げました。
画像ではわかりづらいので、ボックスに適応してみます。
maxユーザーにはおなじみかもしれませんが、球状には程遠い形状でもきれいに球状化してくれます。
使う機会は限られますが優秀なモデファイヤです。
2. ラストカット ダンゴムシ
続いてラストカットのダンゴムシをモデリングしていきます。
今度は工業製品ではなく生物らしいシルエットにしていきたい思います。
こちらのモデルも同様にセットアップされたモデルをガイドにスプラインでモデリングしていきます。
ダンゴムシの画像を参考にバランスを整えていきます。
ガイドと同じ親にリンクし、丸まった状態のフォルムも確認しながら進めます。
腹、脚、触覚もとりあえずガイドに合わせざっくりパーツを揃えます。
あまりかっこよくないので今のうちに全体的にバランスを整えていきます。
厚みをつけつつパーツをアタッチし一体成形にしていきます。
複雑に屈折しすぎて見栄えがよくなかったので少しディティールを調整。
丸くなった状態も確認したいので、オブジェクトをコピー。
スプラインのステップ数を下げてスキンラップ用のロウポリモデルを作ります。
スキンの設定をします。ロウポリなので調整が楽です。
Script&plugin
Advanced Spline Reduction
スプラインのリダクションプラグインです。 使い方は簡単で、スプラインを指定しスライダで調整。ベースのスプラインと、リダクション後のスプライン両方表示されるので確認しながら調整できます。
ダウンロードサイト
http://www.scriptspot.com/3ds-max/scripts/advanced-spline-reduction-1