トレンド&テクノロジー / AREAギャラリーアーティスト
第42回：Laszlo Ary
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今月のAREAアーティスト特集はLaszlo Ary（ラズロ・アリー）さんです。Ary氏は12年以上にわたり、ジュエリーブランドの製品ビジュアライゼーション制作を専門としており、オートデスクソフトウェアを使ってデザイン・制作する見事なレンダリングを通じて、ブランドの向上に貢献しています。ジュエリーのプロジェクトに集中することで、ルーマニアを拠点とするAry氏のスタジオは、eコマース向けのコンテンツ制作という多忙な世界を切り開いてきました。
自己紹介をお願いします。
ハンガリー生まれでルーマニアに住んでいます。私は3Dアーティストで、小さなスタジオを12年以上経営しています。
3Dソフトウェアに興味を持ったきっかけは？
僕は大家族の出身です。姉が2人、弟が3人いて、プリインストールされたソフトが入ったPCを家族で使っていました。みんなそのPCを使いたかったんだけど、1日1時間しか使えなかったから、誰があと数分長く座れるかで取り合いになりました。同じ頃、3ds Maxを試してみて、私は圧倒されました。まるで宇宙船の船長になったような気分で、それ以来、このソフトウェアに惚れ込み、ずっと使い続けています。
3Dでのキャリアは、どのようにして現在のジュエリーブランド専門の仕事につながったのですか？
キャリアをスタートさせた当初は、Archvizを使用していました。しかし、多くの企業がリアルなイメージで、より安く、より速く制作しているのを目の当たりにし、自分にはそこに新しいものを加えることはできないと感じました。私はディテールが好きなので、自然と商品の方が得意だと思うようになりました。ある日、ショッピングセンターを歩いていたら、有名ブランドの特大ポスターがジュエリーを飾っているのに気づいて、"あ、これならもっといいものが作れるかも "と思ったんです。ネットやウェブショップにも3Dジュエリーがたくさんあることに気づきましたが、クオリティが高いとは言えませんでした。安っぽい品質のジュエリーイメージで広告を打っても、お客様が安心して結婚式の買い物ができるわけがない。その時、自分がやりたいことはこれなんだと気づき、決断しました。
ジュエリーブランドの3Dアセットやレンダリング制作は、他のプロダクトビズとどう違いますか？最もやりがいのあることは何ですか？
商品写真はただでさえ複雑ですが、3Dでは精密で特殊なライティングが必要なので、なおさらです。3Dで作業する場合、現実の仕組みを模倣することになるので、画像に高い美的価値を与えるために、レンダリングエンジンと自分のスキルの限界に挑戦する必要があります。私の仕事で最もやりがいを感じるのは、私のビジュアルによってクライアントのブランドに対する認識が変わったことで、クライアントのビジネスが成長するのを見ることです。アーティストとして私たちがしていることには高い価値があるということを、皆さんに思い出していただきたいのです。最も高価な石を使った最高のジュエリーを作っても、商品イメージが悪ければ意味がありません。最終的にクライアントが購入するのは、ジュエリーではなく、そのイメージなのです。
個人的なプロジェクトでお気に入りのものをひとつ教えていただけますか？
実はお気に入りはひとつもありません。でも、とても誇りに思っているのは、ダイヤモンドとサファイアのリングです。リアルさと美しさの両方がマッチしているので、満足のいく品質レベルに達しました。また、次の作品も楽しみに制作しています。
影響を受けた作品は？
一番影響を受けたのはグラント・ワーウィックです。彼からは、細部に集中し、自分の仕事を本当に評価する方法を学びました。普通の3Dアーティストのように考えるのではなく、（ワーウィックは）画家のように仕事をしています。彼が自分の作品にかけるディテールのレベルや時間の長さ、そして技術に対する評価と敬意は、今日に至るまで私を魅了してやみません。私は、高い美学、技術への敬意、そして私たちの魂を高揚させ、私たちよりも大きなものへと導くことのできるハイエンドな作品を提供することを信じています。
次の仕事は何ですか？
アートギャラリーと印刷物のファインアート・プロジェクトをいくつか進行中です。また、次のジュエリー作品にも取り組んでいて、近々AREAギャラリーで紹介する予定です。
Laszloの作品は www.laszloary.com でご覧ください。
本社AREAのギャラリーでは、3ds Max、Maya、Maya Creative、Mudboxなどのオートデスクのソフトウェアを使用したCGアーティストの最高の作品を展示しています。このコラムでは、その中の優秀な作品と作家を日本語にてご紹介します。あなたの作品もアップロードして、AREAコミュニティで共有しませんか？
＊作品のアップロードには、Autodesk Accountが必要です。
