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第33回:Gary Tang

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今月のAREAアーティスト特集はGary Tang(ゲイリー・タン)さんです。ロサンゼルスを拠点に活動する3Dアーティストは、モデリングからスーパーバイザーまで様々なキャリアを積んできました。アニメやコミックが好きだったことから、3Dアーティストとしてのキャリアをスタートさせ、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』やAmazon Studiosの『The Boys』など、話題の作品に出演しています。

Gary Tang(ゲイリー・タン)

自己紹介をお願いします。3Dをはじめたきっかけは?

私の名前はゲイリー・タンです。現在、Ingenuity Studios LLCでCGリードを担当しています。私は偶然に任せたのだと思います。GnomonとArtCenterにポートフォリオを提出したのですが、ArtCenterに断られたので、3Dアーティストになったんです!また、3Dを始めたばかりの親友から大きな影響を受けました。彼のクールなモンスターの彫刻を見て、私はダークサイドに傾倒していきました。それから何年も経ち、今では2人とも3Dの世界に入り込んでいます。

リギング、アニメーション、ライティング、AR、そしてスーパーバイザーなど、さまざまな分野で活躍されていますね。あなたが最も楽しんでいる、または惹かれている特定の役割はありますか?また、好きな仕事のタイプは何ですか?

私はモデリングに惹かれる傾向があります。新しいことを学ぶべきなのに、もう1つだけ3Dモデルの個人的なプロジェクトをするよう、いつも自分を説得しています。(笑)

制作のさまざまな側面でスキルを多様化することの重要性についてお聞かせください。

スキルセットを多様化することは非常に重要です。3Dアーティストのレイオフ理由の上位にあるのが、アイドルタイムです。しかし、複数の仕事をこなすことができれば、その価値は高まり、仕事を維持できる可能性が高くなります。例えば、モデリング作業が残っていなければ、ライティングを担当することができます。

また、さまざまなスキルセットを持つことで、問題解決もうまくいくようになります。多様性があればあるほど、解決策を考えるためのツールが増えるのです。結局のところ、私たちは皆、問題解決者であり、ツールは多ければ多いほど良いのです。

"Gary Tang モデル/ルックデブ ゼネラリスト デモリール"をご覧ください。

オートデスクのソフトウェアは、あなたの仕事においてどのような役割を担っているのでしょうか?

オートデスクは毎日使っています。Mayaは私のメインソフトで、Arnoldは私のメインレンダリングエンジンです。アクセスしやすいという理由もあります。また、Mayaは業界標準なので、Mayaの基本的なことを知らないと、就職活動で問題になります。

Mayaのどの機能が一番便利だと思いますか?また、今後追加してほしい機能は何ですか?

Mayaの機能で一番気に入っているのは、やはりカスタム化です。Houdiniの他に、Mayaができることをすべてできるソフトはほとんどありません。3ds MaxのモディファイアスタックをMayaに追加してほしいですね!

最近のお気に入りのプロジェクトについて、詳しく教えてください。

今年の初めに、ほぼ丸一年かけて制作したマスターローシ・パーソナルプロジェクトを完成させました。モデル、テクスチャ、リグ、XGenなど、キャラクター全体のパイプラインを一人で作業することで、楽しみながら同時に学習できるようにしたかったのです!モデリングとテクスチャリングは楽しかったのですが、リギングとXGenはそうではありませんでした。でも、やり遂げることができてよかったと思います。

Gary Tang Technical Reelをご覧ください:

あなたの個人的な作品にインスピレーションを与えてくれるものは何ですか?

私のプロジェクトが気に入っていただけてうれしいです!私がドラゴンボールZのファンだということがお分かりになりますか?この業界に入ったのは、アニメとコミックがきっかけと言ってもいいくらいです。個人的な仕事は、たいてい自分が本当にやりたいと思ったことをやっています。個人的な仕事は、毎回違うアプローチをしているので、新しいスキルの習得にもなっています。例えば、ベジータのプロジェクトはSubstance PainterとVrayでやったので、亀仙人の作品はMayaとArnoldでやりました。

これから業界を目指す若いアーティストに何かアドバイスはありますか?また、フリーランスやスタジオでの最初のプロジェクトに参加する際に知っておきたかったことがあれば教えてください。

この業界に入ろうとしているすべてのアーティストへのアドバイスは、次のとおりです:

良いリールを作り、あらゆるところに応募することです。最初の仕事は自分で選ぶのではなく、最初の仕事があなたを選ぶのです。
リールやスキルセットなど、何かを「完璧」にしようとするのではなく、少しずつ進歩させるアプローチを試してみてください。
業界のプロに声をかけ、ネットワークを作り、できるだけ多くのところに応募しましょう。最初の数件は「質より量」で勝負すれば、やがてあなたが望む夢のような仕事を手に入れられるはずです。


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