トレンド&テクノロジー / AREAギャラリーアーティスト
第10回:Ryan Elliot
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今回の AREA 注目アーティストは、Ryan Elliot 氏です!
この若手建築ビジュアライゼーション アーティストにはワクワクさせられっぱなしです。皆さんもきっとそうだと思います。ここでは彼の経歴と作品、日々のインスピレーションについてお話を伺います。
簡単な自己紹介をお願いします。
こんにちは。3D アーティストの Ryan Elliot と申します。西オーストラリアのパース出身です。現在は建築ビジュアライゼーション業界で働きながら、キャラクター アートにも情熱を傾けています。11 月の AREA 注目アーティストに選んでいただいて光栄です!
3D 業界に入ったきっかけは?
アート、アニメーション、写真にずっと関心があり、高校を卒業する頃に 3D に夢中になりました。2015年に 3ds Max に出会い、スクリーン・メディア コースでアドバンスト ディプロマを取得しました。それ以来、後ろを振り返ったことはありません。
ずっとキャラクター アーティストになりたかったのですが、パースではチャンスが限られています。そこで最初はフリーランスとして、できる仕事は何でも受けました。約 1 年半はこうした調子でしたが、その後ようやく、AR と VR に特化した地元の建築ビジュアライゼーション スタジオから初めて声がかかりました。あれから 4 年が経ち、さまざまなプロジェクトに参加してきたものの、今でも自分のキャリアは始まったばかりのような気がします。
あなたに一番影響を与えている人物は?
現在は Blank Canvas で働いていますが、幸運にも自分よりも才能豊かな人たちがたくさんいます。彼らを日々見ていると、自分ももっと成長しなければという気にさせられます。Kris Costa 氏や Ian Spriggs 氏といったアーティストからは常にインスピレーションを受け、キャラクター アートへの情熱がかき立てられています。迷いが生じたときは、Artstation や AREA などがインスピレーションの宝庫となります。
作品のインスピレーションはどこから得ていますか?
常に自分のスキルを磨いて、より高いレベルのフォトリアリズムを実現したいと考えています。インスピレーションを得たいときは、実世界に目を向けます。最近はカメラを通して、ライティングや物質性を学んでいます。そして、実際にそこに行きたくなるような作品を作りたいと思っています。
「インスピレーションを得たいときは、実世界に目を向けます。最近はカメラを通して、ライティングや物質性を学んでいます」
仕事で気に入っているところは?
変化に富んでいるところ、世界各地を回れるところ、自分たちのささやかな仕事で他の人に影響を与えられるところです。いつかは映画業界に移りたいと思っています。
これまで手掛けたプロジェクトで一番満足しているのは何ですか?
自分の作品が世に出るのはいつだって嬉しいものですが、今一番満足しているのは、現在作業中の「コナン・ザ・バーバリアン」の個人プロジェクトになるかなと思います。建築ビジュアライゼーション以外のものに触れてからもう 2 年以上経つので、今は楽しみながらコナンで古い殻を破っています。
3D アーティストになりたての若者へのアドバイスをお願いします。
これは難しいですね。自分もまだまだ新人のような気持ちでいますから。私の短い経験からですが、いくつか間違いを犯して学んだのは、現状に満足しないこと、自分の能力に自信を持つこと、一見手ごわそうなチャンスでも受け入れることです。そして、時にはリスクを取るようにしてください。「虎穴に入らずんば虎児を得ず」です。
ここ 10 年の映画やゲームに参加できるとしたら、何を選びますか? その理由もお聞かせください。
たくさんありすぎて、とても 1 つには決められません。選ばないといけないとしたら、14 歳のときからシリーズに夢中だった「Fallout 4」です。「ブレードランナー 2049」もいいですね。最初に観たオリジナルの「ブレードランナー」に度肝を抜かれてとても強い印象が残っているので、その続編に関わることができたら最高です。
オートデスクのソフトウェアをどのように使用していますか?
もう 7 年も 3ds Max を使っているので、他のものに乗り換えるのは考えにくいです。モデリングやレンダリングのあらゆるニーズに応えてくれる、私の主力ツールです。Arnold も同梱されているので、1 つのアプリケーション内でほぼ何でもこなせます。
Ryan についてもっと知りたいですか?
本社AREAのギャラリーでは、3ds Max、Maya、Maya Creative、Mudboxなどのオートデスクのソフトウェアを使用したCGアーティストの最高の作品を展示しています。このコラムでは、その中の優秀な作品と作家を日本語にてご紹介します。あなたの作品もアップロードして、AREAコミュニティで共有しませんか?
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