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デジタルハリウッド X ポリゴンピクチュアズ X セガサミービジュアルエンターテインメント 
現役講師、クリエーターが語る、教育版、学生版の魅力

デジタルハリウッド X ポリゴンピクチュアズ X セガサミービジュアルエンターテインメント 現役講師、クリエーターが語る、教育版、学生版の魅力
  • 教育

Maya、Softimage、3ds Max が含まれている点についてはいかがですか?

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自主的に学べる環境を作ることで教育の形を大きく変える可能性があります。
―― 小倉

小倉:デジタルハリウッドではコースが 1 年制なので、実際には Maya を教えて一杯一杯ですね(笑)。 ただ、卒業生の話を聞いてみると、Maya をしっかり覚えておけば 3ds Max や Softimage についても応用が利くという意見が多いですね。

秋山:確かに応用が利くという面はあると思います。ただ、最近は各ソフトウェアの特徴が際だってきているので、実際に使っておくことは重要でしょう。例えば基本は Maya ベースで対応できたとしても、プロダクションが 3ds Max を導入していて場面に合わせて使い分けるケースが出てきます。勉強中にスイートに含まれているすべてのソフトウェアを使う必要はないけれど、現場に出る前に、アプリケーションに依存してものを作るという癖をつけないようにした方がいいですね。

小山:私が所属している会社では基本が Maya なので、その点では他のソフトウェアを活用する機会は少ないですね。そういう意味では自分が進みたい方向性を決めて、その現場でどのソフトウェアが使われているかの情報を出来る限り入手して、それに合わせて勉強するというのが良いかもしれません。現場によっては 1 人で Maya と 3ds Max を使い分けるケースもありますし、逆に分業制で Maya のチームと 3ds Max のチームといったように分かれているケースがあります。そういう意味で、スイートを購入すればより広い範囲に応用できることは間違いありませんね。

秋山:それはありますね。僕は会社でエフェクトのセクションに所属していますが、Softimage の ICE には大きな期待をしています。さらに他のセクション、会社の話を聞いても、今回 Maya に統合された Maya Composite の採用を検討していることもありますし、その意味で現場での主要ツールを独学でも学べることは大きいと思います。

MotionBuilder や Mudbox、SketchBook Pro が含まれている点はどうでしょう。

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現場で使われるツールを独学でも学べる。広い見解を持つことができるのが大きな利点
―― 秋山

秋山 ほとんどの仕事は Maya で進めているんですけれど、ゲーム系の仕事では MotionBuilder を使う機会も増えていますね。ただ、実際にモーションキャプチャを行える環境も必要になる、という点は学ぶ環境にもよるのかな、と思います。

小倉 デジタルハリウッド大学ではモーションキャプチャを行える環境も用意していて、それに対応するコースも講師を招いて行っています。今回スイートが登場したことで、そういったことを学べる場所が増えるのではないか、という期待はありますね。SketchBook Pro については、プロダクトデザインといった別の分野では広く使われていると聞きます。最近 iPhone 版も出たということなので、これからの発展が面白いソフトウェアではないでしょうか。

小山 他の会社さんでは手付けも MotionBuilder を使用しているなんて話も聞きます。その点、モーション編集においてはさらに標準ツールとなっていくことだと思いますし、アニメーションのワークフローを学ぶ上でもお得だと感じます。また、Mudbox はスカルプトによるモデル作成は当然のこと、法線マップの作成など高解像度の作品制作では必須の技術を学ぶことができるので、かなり有益なのではないでしょうか。

最後に、自分が学生だった頃を振り返って、今回のスイートの魅力について語っていただけますか?

小倉:学生というより教師の立場ですが、正規のライセンスでこれだけの数のソフトウェアを実際に利用できる環境が安価に手に入るというのが一番の魅力だと思います。学生の中には、学校に泊まり込みで作業をしている人もいますが、自宅で集中して作品の作り込みを行えるようになるのは大きなメリットでしょう。

秋山:私が、実際に泊まり込んでいた代表ですね(笑)。とにかくレンダリングの終了を待つ時間が長かったんです。PC そのもののスペックも向上していますが、これからは地上デジタル放送に合わせた HD クオリティでのレンダリングも求められますし、自宅でもレンダリングを進められる環境を用意することは重要だと思います。

小山:その点は賛成です。私は他に仕事を持ちながら学校に通っていたので、自宅でレンダリングできる環境は必須だでした。本当に実体験ですが、特に社会人で学校に通いながら CG を扱う業界に転職を志したいという人は、ぜひ自宅にも導入して勉強することをお勧めします。 

卒業後にプロダクション等に入ることを鑑みると、やはり学生時に現場で使用されるツールに触れられることは大きなメリットだ。なによりも低価格で準備できる点はこのうえない利点である。CG を用いたコンテンツが増加するにつれ、多様化する制作手法。そうしたことを想定して、学ぶ環境にはことさら気をつかいたいところ。教育する側、教育される側どちらにとっても、強力な武器となることは言うまでもない。

■ プロフィール

小倉以索氏
デジタルハリウッド専任講師及び、大学・大学院兼任講師を務める。指導作品を 07 SIGGRAPH エレクトロニックシアター、DCC 金の翼、銀の翼賞など多数入選させている CG 教育のプロ

秋山知広氏
2002 年デジタルハリウッド 本科クリエイティブコースを卒業、 2005 年、株式会社ポリゴンピクチュアズ入社。現在は同社でエフェクトセクションのリーダーとして活躍中

小山久美子氏
2008 年デジタルハリウッド 本科クリエイティブコースを卒業後、株式会社セガサミービジュアルエンターテインメントに入社。フル CG アニメーション制作に従事

■ COLUMN スイートの導入による教育の可能
詳細は下記の表を確認して欲しいが、まず本スイートの教育版を導入するにあたり価格的に大きなメリットがあることはいうまでもない。以前よりも大幅に価格が安くなっているのは、明らかだ。さらにスイートという形で購入することは、これまで Maya、3ds Max などのコース毎にそれぞれのソフトを購入することが必要であったが、そのコストを大きく抑えることになり、コースの拡大も可能になるだろう。また、学生たちに対しては、他のソフトウェアを使用できる環境を整えることで、実践的な課題制作を課すこともできる。もちろん、これは学生の意欲次第となるが、将来的には学校側が様々なソフトウェアを使用する独自のカリキュラムを組むことも期待され、教育の質の向上にも繋がる。

■ 教育機関向け PRICE
エンターテインメント
クリエーションスイート
パッケージ価格

10 シート 1,396,500 円
25 シート 2,793,000 円
125 シート 6,982,500 円
500 シート 11,172,000 円
追加 1 シート 111,825 円

エンターテインメント
クリエーション スイート
サブスクリプション価格

~ 24 シート 20,948 円
25 ~124シート 16,758 円
125 ~ 499 シート 8,379 円
500 シート~ 3,352 円

■ 学生版 PRICE
エンターテインメント
クリエーション スイート
パッケージ価格

期限: 1 年(在学中) 33,600 円

もちろん、スイートの他、単品販売もされている。例として、Maya 2010 が 182,175 円(サブスクリプション価格はプラス 27,825 円)であることからも、このスイートの価格がどれだけお得なのか、一目瞭然だ。

注: エンターテインメント クリエーション スイート教育版は、オートデスクが規定する教育機関、学生版は、そこに属している学生がそれぞれ購入できます。規定についての詳細は http://www.autodesk.co.jp/edu をご確認ください。

問い合わせ先:オートデスク インフォメーションセンター TEL: 0570-064-787
URL:http://www.autodesk.co.jp/edu

「CGWORLD 136 号掲載」

*上記価格は年間契約の場合の1ヶ月あたりのオートデスク希望小売価格(税込)です。

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