Autodesk Maya

膨大な実績を誇るハイエンドな3Dアニメーション ソフトウェア
画像提供: Jesus Fernandez
Maya 2024

Maya 2024.2 リリース

Autodesk Maya 2024.2 がリリースされました。

LookDevXの機能強化

更新された LookdevX には、ノードをソロ化できるなど、さまざまな新機能が導入されています。各ノードの"S"ボタンをアクティブにしてソロ化すると、特定のノードに絞って効果や状態を確認できるためグラフ内のトラブルシューティングが効率的になります。この機能は、マテリアル、シェーダ、コンパウンドを含む Arnold グラフと MaterialX グラフの両方をサポートします。またグラフ内のメモ用途に使用できるBackdropや外部ファイルをグラフへドラッグアンドドロップできる機能が追加されています。

LookDevXの機能強化

リトポロジ エッジの特徴を保持したシンメトリ

以前は、リトポロジ化のシンメトリ オプションで、エッジの保持機能である、ハードエッジ、角度によるエッジ、エッジコンポーネント タグは一切考慮されませんでした。現在は、シンメトリとエッジ保持のオプションを併用して信頼性の高い結果を得られるようになりました。

タイムスライダのキーフレームカラー表示

新しいオプションにより、どのアニメーションカーブにキーが設定されているかをカラーで確認できるようになりました。タイムスライダのアニメーション コントロール メニューで [色分けされたキー] を選択すると、移動 (青)、回転 (黄)、スケール (緑)、その他 (白)のキーがどのカーブに設定されているかどうかを示すカラーのビーズが表示されます。

タイムスライダのキーフレームカラー表示

グラフエディタ 選択したカーブのキーフレームのみを選択

選択中のカーブのキーまたは接線のみを選択対象として制限するには、[選択したカーブを優先]オプションをアクティブにします。この設定がアクティブな場合、マウスによる領域選択でキー選択すると、選択中のカーブ上のキーのみが選択されます。これにより、高密度のアニメーション キーフレームを操作するときに誤って他のカーブのキーを選択するのを防ぐことができます。

グラフエディタ 選択したカーブのキーフレームのみを選択

グラフエディタ ブラシツール 時間軸の編集

キーフレームのブラシツールに[時間に影響]オプションが追加されました。これによりブラシでカーブのキーフレームの値と時間軸の両方を編集ができます。 このブラシのオプションはグラブツールと、塗り付けツールのツール設定オプションに追加されています

グラフエディタ ブラシツール 時間軸の編集

チャネルボックス 選択したアトリビュートのコピーとペースト

チャネルボックスのチャネルメニューに2つの新しいオプション、[選択したアトリビュート値をコピー] と [選択したアトリビュート値を貼り付け]が追加されました。
オブジェクト上の選択したアトリビュートをコピーし、その後に別の選択した複数オブジェクトのアトリビュートへ手早くペーストができます。

チャネルボックス 選択したアトリビュートのコピーとペースト

新しい数値処理ノードの追加

新しい数値処理ノードが追加されました。これらはノードエディタの数学カテゴリから作成することができます。
・axisFromMatrix
・columnFromMatrix
・crossProduct
・divide
・dotProduct
・multiplyVectorByMatrix
・multiplyPointByMatrix
・rotationFromMatrix
・rowFromMatrix
・scaleFromMatrix
・subtract
・translationFromMatrix

新しい数値処理ノードの追加

Bifrost コンポーネントタグ

MayaシーンのジオメトリをBifrostグラフに読み込むときに、ジオメトリのコンポーネントタグが含まれるようになりました。転送するタグは、input ノードのパラメータでコントロールできます。 ジオメトリのコンポーネントタグを操作するには get_component_tag及びset_component_tagノードを使用します。
タグは、出力メッシュを Mayaメッシュに変換するときにも含まれます。転送するタグは、Mayaノードエディタの bifrostGeoToMaya ノードのパラメータでコントロールできます。

Bifrost コンポーネントタグ

Arnold Toon Shader 内部エッジ検出の改善

トゥーンシェーダは、オブジェクトの内部にある角度しきい値のシルエットをよりうまく検出するようになりました。これは、カメラからの距離が異なるオブジェクトのほぼ平行な面の間の領域で最も顕著です。

Arnold Toon Shader 内部エッジ検出の改善

その他各種プラグインは、 Arnold MtoA 5.3.4.1、 Bifrost 2.7.1.1、 MayaUSD 0.25.0が搭載されています。

詳細については  Maya 2024.2 Update の新機能ページをご覧ください。
その他 2024.2 で修正された項目並びに既知の問題は、 Maya 2024.2 リリースノート でご覧いただけます。

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