レンダリング ソフトウェア
Arnold 6.1 のご紹介
Arnold 6.1 には、新たなポスト処理ノード(露出編集、カラーコレクション、ビネッティング効果など)がサポートされました。また、ドリンクの中の泡や氷のような重なり合うサーフェスをリアルに表現可能な Nested Dielectrics (入れ子状の絶縁体)も利用が可能です。
Arnold 6 から対応が行われている USD についても様々な強化が行われ、オンデマンドテクスチャ読み込み改善によって GPU レンダリングの高速化も図られています。
Arnold 6.0のメジャーバージョンアップ機能についてはこちらをご覧ください。
新ポスト処理ノード
アウトプット ドライバーへの出力前にピクセルエフェクトの連鎖処理を可能とするpost-processing (ポスト処理)ノードや'imagers'がサポートされました。以下のような調整機能がサポートされています。
- Exposure (露出): 露出に対する追加調整
- Color Correction (カラーコレクション): 明るさのレンジ(シャドウ、中間値、ハイライト)に対するサチュレーション、コントラスト、ガンマ、ゲインやオフセットの調整
- Lens Effects (レンズエフェクト): ビネッティング(口径食)の効果を追加
- White Balance (ホワイトバランス): 光源やカスタム色、黒体放射温度を参照して画像のホワイトバランスを調整
- Tonemap (トーンマップ): filmic や調整された Reinhard カーブを利用してトーンマップをアーティスティックに調整
Nested Dielectrics (入れ子状の絶縁体)
Nested Dielectrics (入れ子状の絶縁体)のサポートによって、重なり合う透明オブジェクトの優先順位を指定出来るようになりました。より物理的に正確なレイの反射や拡散を処理が出来るようになり、グラスに注がれた液体と泡や氷といった描写もリアルに表現が行えます。
GPUレンダー の改良
GPUレンダーが、部分的なテクスチャの読み込みに対応しました。これはメモリ消費とレンダリング時間の短縮につながる改善です。典型的な例として、テクスチャのメモリ消費が5倍ほど改善しています。
また、ライトリンクやライトAOVグループのGPUレンダー対応やOSL JITコンパイルのパフォーマンス向上などもサポートされています。
USD サポートの改良
このリリースではUSDサポートの改良が行われました。ライトシェイピング、UsdTransform2dプレビューシェーダやフェイス毎のマテリアル割り当て対応などの機能が追加されています。
関連資料
Arnoldは単体で購入できるほか、Media & Entertainment Collectionのサブスクリプションをご購入いただけると使用することができます。30日間の体験版も使用できます。
Arnold は Autodesk® Maya®、Houdini、Cinema 4D、Katana、Autodesk® 3ds Max で使用可能です。各プラグインのリリース ノートはArnold ドキュメント ポータルでご覧いただけます。
Arnold Answers は、すべての Arnold ユーザーにご参加いただけるテクニカル Q&A フォーラムです。