レンダリング ソフトウェア
機能
Arnold は、高速でメモリ効率の高い、スケーラブルな物理ベースのレイトレーサです。
VFX およびアニメーションを制作する企業のパイプラインを簡素化することを目的に開発され、
最適化されたユーザー インターフェイス要素と、ストレージおよび管理コストを低減するシングル パス アプローチを採用しています。
ヘアとファー
カーブ プリミティブの効率的なレイトレースにより、Arnoldでは、わずかなメモリでヘアとファーをレンダリングできます。ヘア シェーダにはダブル オフセットのスペキュラと透過が含まれ、特に細い毛のちらつきを軽減するよう設計されています。
モーション ブラー
正確な 3D モーションブラーは、シャドウ、ボリューム、間接照明、反射(または屈折)と正しく相互作用します。 変形に対するモーションブラーは非常に効率的で、ポリゴン、ヘア、パーティクルにも適用できます。
回転モーションは正確な円弧を描きます。
サブサーフェス スキャッタリング
レイトレーシングベースのサブサーフェス スキャッタリングが、ポイント クラウドの調整を過去のものにします。使いやすく、追加のメモリを必要としないうえ、モーションブラーが適用されたライティングおよびインタラクティブ ライティングをサポートします。また、使用する CPU スレッドの数に応じて、パフォーマンス スケールを最適化します。
ボリューム
ボリューム レンダリング システムは、独自開発の重要度サンプリング アルゴリズムに基づいて動作し、煙、雲、霧、火砕流、火などのエフェクトをレンダリングします。ボリュームは、任意の面光源からの直接照明および間接照明と相互作用します。OpenVDB および MayaFluids をサポートします。
柔軟性と拡張性
使い勝手のよい Python バインディング付きの C ++ API により、TD やプログラマは Arnold を外部アプリケーションと統合して、カスタム シェーダ、カメラ、ライト フィルタ、出力ドライバを作成できます。Arnold はこれまでにも、多数の商用ソフトウェアおよび自社開発のソフトウェアに統合されています。
スケーラビリティ
Arnoldは入念にマルチスレッド化がされており、利用可能なすべての CPU スレッドを最適に利用します。プロシージャル ジオメトリの読み込み、ディスプレイスメント、レイアクセラレーションの構築といった、従来ではシングルスレッドで行われていた処理においても同様です。ハイパースレッディング環境では、処理を確実に 20% 高速化します。
インスタンス
Arnoldは、変形やマテリアル オーバーライドのある任意のシーン オブジェクトのインスタンスを効率的にレイトレースします。数千あるいは数百万ものインスタンスを生成し、その結果何兆ものレンダー可能なプリミティブを簡単に作成できるので、植生や大規模な背景・環境、エフェクト作成に最適です。
メモリ効率
Arnold のコンパクトかつ高度に最適化されたデータ構造により、何億ものユニークなプリミティブを含むシーンを素早くかつ、他のレンダラよりも少ないメモリ フットプリントでレンダリングできます。
ジオメトリの読み込みの遅延
ジオメトリを読み込む代わりに、「プロシージャル」ノード(またはスタンドイン)を介してオンデマンドで作成することもできます。これにより、シーンをモジュールとして扱い、組み立てることが可能になります。プロシージャル ノードは、ASS、OBJ、PLY、および DLL / DSO ファイルをポイントでき、プログラミングによるシーンの作成および合成が可能になります。
サブディビジョンとディスプレイスメント
Arnold は、キャットマル・クラーク サブディビジョン サーフェスをサポートしています。分割された頂点は、任意のシェーダ ネットワークを介してベクトル ディスプレイスメントされます。高周波の領域は自動的にバンプマップとして取り込まれるため、過度なサブディビジョンを行う可能性は低くなります。
AOV(任意の出力変数)
Arnold は合成のために、法線、Z 深度、位置、ID マスクなど、任意の数の AOV またはパスをレンダリングできます。また、ディープ イメージ データもサポートしています。シェーダはそれぞれ、独自のカスタム出力(直接または間接拡散、スペキュラ、SSS など)を作成できます。
スタンドアロンのコマンドライン レンダラ
Arnold にはネイティブのシーン記述形式があり、これは可読形式のテキスト ファイル(Arnold Scene Source、または .ass)として保存されます。これらのファイルは簡単に編集したり、C / Python API で読み書きすることができます。また、レンダリング時に遅延読み込みを行うことも、コマンドライン レンダラ kick に送ることもできます。
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