トレンド&テクノロジー / AREAギャラリーアーティスト
第43回:Signor Limone
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今月のAREAアーティスト特集はミラノ在住の3Dアーティスト、Rino Rubino(別名 "Signor Limone" シグナー・リモーネ)の作品を紹介します。彼の日常業務は機械的・ハードサーフェス作業が多いですが、個人的な創作では鮮やかで風変わりなキャラクターデザインが特徴です。特にピクサー風のスタイルがAREAギャラリーに見事にマッチしています。
自己紹介をお願いします。
こんにちは、Rino Rubino(ソーシャルメディアでは@signorlimone)です。私はイタリアのミラノを拠点とする3Dアーティストです。グラフィックデザインの学位を持ち、1998年に主に書籍の2Dレイアウトの仕事からキャリアをスタートしました。同時に、3Dグラフィックスにも興味を持っていました。
3Dにどのように興味を持ち始めましたか?
最初に触れた3DソフトはBryce 3でしたが、使える限りの3Dソフトを試してみました。その後、最初の仕事でMayaを使用する機会がありました。その時の仕事は、ヘリコプターに関連する画像のレンダリングや時にはモデリングを行うことでした。
どのようなツールを使用していますか?
主に使用しているツールはMaya、Zbrush、Photoshopです。最近では、テクスチャリングのためにSubstance Painterをワークフローに取り入れました。通常はZbrushでスカルプトとリメッシュを行い、その後Mayaにエクスポートして他のすべての作業(アンラッピング、ステージ作成、ルックデブ、レンダリングなど)を行います。レンダリング後、Photoshopで小さな調整やレイヤーの合成を行います。
最近の個人的なお気に入りのプロジェクトは何ですか?
Instagramで良いキャラクターイラストを見つけてプロジェクトを選ぶことが多く、すべてのプロジェクトを愛しています。自分のイラストを使わせてくれるアーティストが一番好きなので、特定のプロジェクトを選ぶのは難しいです。もし選ぶとしたら、「ANNE」ですね。これは90年代に自室でお気に入りのバンドのカバーを歌っているグランジ風の少女という自分のコンセプトに基づいています(ちなみに、私の幼い頃の初恋相手に似ているんですが…それはまた別の話です)。
スタイルはどのように発展させましたか?
私は昔からスタイライズされたユーモラスなプロポーションが好きだったので、自然とカートゥーンキャラクターに惹かれていました。残念ながら、キャリアの中でキャラクターを開発する機会はなく、機械的・ハードサーフェスの仕事が多かったです。しかし、それでも楽しく風変わりなキャラクターを学ぶ意欲は失っていませんでした。お気に入りのテーマは、とぼけた擬人化動物や気難しいおじいさんです!
インスピレーションを受けたものはありますか?
3Dカートゥーン業界全般、特にピクサーに大きく影響を受けています。また、特に好きなアーティストとしてGabriel Soaresがいます。彼のシンプルなボリューム感とキャラクター表現は一級品で、自分もそのレベルに到達したいと思っています。
次に何を作っていますか?
現在、車椅子に乗った気難しい老人「Reginald」を制作中です。これはArtsiom Khachatranによる素晴らしいイラストを元にしています。
さらに詳しい情報は こちら で確認できます。
本社AREAのギャラリーでは、3ds Max、Maya、Maya Creative、Mudboxなどのオートデスクのソフトウェアを使用したCGアーティストの最高の作品を展示しています。このコラムでは、その中の優秀な作品と作家を日本語にてご紹介します。あなたの作品もアップロードして、AREAコミュニティで共有しませんか?
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