トレンド&テクノロジー / AREAギャラリーアーティスト
第9回:Sujung Kwon
- Maya
- コラム
今回の AREA 注目アーティストは、Sujung Kwon 氏です!
Sujung の SF をテーマにしたレンダリングは、ずっと私たちの目をくぎ付けにして(また心をつかんで)きました。ここでは彼女の作品、インスピレーション、そしてフォトリアルな美しさを実現するためのヒントについてお話を伺います。
こんにちは、キャラクター アーティストの Sujung と申します。韓国の Dexter Studios で 3 年間アセット アーティストとして働いた後、約 1 年前にフリーランスのキャラクター アーティストになりました。
12 月の AREA 注目アーティストに選んでいただき大変光栄です!
3D 業界に入ったきっかけは?
大学受験で、第一志望の大学に落ちてしまいました。そこで、子供の頃から大好きだったビデオ ゲームや映画の世界を追求しようと、3D 関連の大学に入学することにしたのです。
3D の勉強を始めると、すぐにこの業界に魅了されました。熱中していたものを作成でき、幸せと喜びでいっぱいでした。ある意味、第一志望の大学に合格できなくてよかったと思っています。運命を感じます。
「ある意味、第一志望の大学に合格できなくてよかったと思っています。運命を感じます」
作品のインスピレーションはどこから得ていますか?
何であっても、好きなものからインスピレーションを得ることが多いですね。素晴らしい映画を観た後は、何かそれに関連するものを作りたくなりますし、面白いゲームをプレイしたときも同様です!
仕事で気に入っているところは?
私の作品を観た人が評価してくれたり、ワクワクしてくれると嬉しくなります。子供の頃から映画やゲームが好きだったので、他の人にもそのワクワク感を感じてほしいと思っています。
仕事でつらいことはありますか?
私にとって最大の課題は、自分に厳しすぎることです。アーティストとして向上しなければならないというプレッシャーをいつも感じています。どんなに好きなプロジェクトでも、難しいプロジェクトでは前向きな姿勢を維持しにくい場合があります。それでも何とかやり終えようと、いつも自分を追い込んでしまいます。そうすることで前に進めると思っているからです。
これまで手掛けたプロジェクトで一番のお気に入りは何ですか?
フォトリアルなレンダリングを目指す 3D アーティストにアドバイスをお願いします。
フォトリアルなレンダリングの作成は本当に大変ですよね。多くのことを考慮しなくてはならず、レンダリングにも長時間かかります。
個人的にアドバイスするとしたら、1 つの仕事に集中しすぎないことです。1 つのレンダリングだけを繰り返し見ていると、細かいディテールを見極めるのが難しくなります。長期間かけて 2 つか 3 つのプロジェクトに同時に取り組めば、細かいことに容易に気付け、作業負荷も軽減できます。
「1 つの仕事に集中しすぎないこと。1 つのレンダリングだけを繰り返し見ていると、細かいディテールを見極めるのが難しくなります」
作業パイプラインで使用しているソフトウェアは?
現在、仕事では Maya、Zbrush、Xgen、Arnold を組み合わせて使用しています。以前は違うソフトウェアやプログラムを使っていましたが、UV やリトポロジは Maya が強力だと分かりました。Maya に切り替えたことで、作業パイプラインがよりシンプルかつ快適になりました。
Maya は毎年、ユーザーの利便性とスキル向上のために進化していて素晴らしいです。
次に予定しているプロジェクトは?
次の個人的なプロジェクトでは、自分自身で何かデザインして作ろうと考えています。オリジナル キャラクターを作ってみたいんです。ずっと考えてはいるのですが、詳しいことはまだ何も決まっていません。来年早々には取り掛かるつもりです。
制作中の個人プロジェクトでは、ある好きな映画のキャラクターを作成しているところです。来月には完成しそうです。皆さんにお見せするのが楽しみです!
Sujung についてもっと知りたいですか?
本社AREAのギャラリーでは、3ds Max、Maya、Maya Creative、Mudboxなどのオートデスクのソフトウェアを使用したCGアーティストの最高の作品を展示しています。このコラムでは、その中の優秀な作品と作家を日本語にてご紹介します。あなたの作品もアップロードして、AREAコミュニティで共有しませんか?
*作品のアップロードには、Autodesk Accountが必要です。