3ds Max 2026

3ds Max 2026.3 リリース

3ds Max 2026.3がリリースされました。
このリリースには、USD for 3ds Maxやマテリアル、モディファイヤの更新が含まれます。

新機能情報の詳細はヘルプドキュメントの「3ds Max 2026.3 Update の新機能」からご確認いただけます。
その他修正された項目、並びに既知の問題はリリースノートをご確認ください。

USD for 3ds Max 0.13

USD for 3ds Max 0.13 では、ビューポート内でプリミティブを複製できるようになったほか、いくつかの機能追加、改善が行われています。

  • プリミティブの複製
    Shift キーを押しながらビューポート内でプリミティブをドラッグして複製できるようになりました。
  • アセット リゾルバ
    新しく追加されたアセット リゾルバ(Asset Resolver)によってパス解決が自動化され、環境変数とトークン化されたパスを使用してアセットのロードが合理化されます。
  • 匿名レイヤ
    匿名ルートレイヤ(anonymous root layers)を使用して USDStageObjects を作成し、匿名レイヤを直接管理できるようになりました。これにより、ディスクに保存されているステージから開始することなく、新しいステージを作成できます。
  • プリミティブの名前変更、削除、再ペアレント化
    USD ツールで USD プリミティブの名前変更、削除、再ペアレント化がサポートされるようになり、シーン データを整理する際の柔軟性が向上しました。
  • MateiralX の読み込み
    USD ファイル内で参照される MaterialX マテリアルの読み込みが USD インポータでサポートされるようになりました。
  • シェル マテリアルの書き出し
    USD エクスポータでシェル マテリアルがサポートされるようになりました。オリジナル マテリアル、ベイク処理済みマテリアル、またはその両方を書き出すことができます。
  • USDSkel 書き出しの改善
    ジョイントのインフルエンスに合わせて最適化された要素サイズ、ジョイントの命名に関する新しいオプション、スキン モディファイヤが存在しない場合にすべてのボーンを収集する機能、ボーン メッシュを除外する機能など、USDSkel の書き出しが USD エクスポータで改善されました。
USD for 3ds Max 0.13

コンフォーム モディファイヤの更新

[シュリンク ラップ](Shrink Wrap)方法を使用する場合に、[距離](Distance)パラメータを使用する新しいオプションが[コンフォーム モディファイヤ](Conform modifier)に追加されました。
この新しいオプションにより、[距離](Distance)と[フォールオフ](Falloff)の追加コントロールが表示されます。コンフォーム(Conform)モディファイヤを使用する場合、最大距離の値によって、ターゲットの「ヒット」を見つけるために検索する距離が決まります。[フォールオフ](Falloff)の値では、「ヒット」が隣接する頂点に与える影響を(ソフト選択のように)コントロールします。これらの変更により、期待するコンフォーム結果を実現するためのさらなるコントロールが可能になります。

コンフォーム モディファイヤの更新

マテリアル スイッチャの更新

マテリアル スイッチャにアニメート可能なマテリアル インデックスが追加され、最大 9,999 個のマテリアルを簡単かつ動的に切り替えられるようになりました。この更新により、マテリアルの変更のタイミングをシームレスに指定できるようになり、これまでにないコントロールと柔軟性でアニメーションとデザインに命を吹き込むことができます。複雑なトランジションを作成する場合でも、視覚的なストーリーを伝える場合でも、アニメート可能なインデックスを備えた改善されたマテリアル スイッチャで、素晴らしい結果を達成できます。

マテリアル スイッチャの更新

Arnold for 3ds Max 5.8.3.2

3ds Max 2026.3 にはArnold for 3ds Max (MAXtoA) 5.8.3.2が同梱されており、新しいInference imager、グローバルライトサンプリングおよびGPUボリュームにおけるパフォーマンスの改善、その他の機能強化とバグ修正が含まれています。
詳細はArnoldのリリースノートをご確認ください。

スレート マテリアル エディタ

スレート マテリアル エディタのサムネイル キャッシュが改善され、さまざまなカラー管理設定に対して一意のサムネイルを保持できるようになりました。これに伴い、たとえば、ビュー変換が前後に変更された場合に、不要なサムネイルの再レンダリングが不要になります。
さらに、スレート マテリアル エディタの基本設定にある[ブラウザ サンプルを更新](Update Browser Samples)オプションをオフにすると、設定の変更時に[マテリアル/マップ ブラウザ](Material/Map Browser)でサンプル スウォッチを再レンダリングする必要が完全になくなります。これにより作業中のインタラクションを高速化できますが、スウォッチは正確ではなくなります。

布地シミュレーションの修正

3ds Max 2026、2026.1、または 2026.2 で布地シミュレーションを実行する際のエラーを修正しました。シミュレーション結果が 3ds Max 2025 や 2024 などの前バージョンで同じデータを使用して生成されたものと異なるというユーザからの報告がありました。3ds Max 2026.3 以降では、布地シミュレーションを実行する際に、以前のリリースの 3ds Max と同じレベルの結果が得られます。

スキン モディファイヤ

[ゼロ ウェイトを除去](Remove Zero Area Weight)ツールを使用して行ったウェイトの変更が正しくコミットされるようになりました。これまでは、モディファイヤ内の他のボーンを選択すると、これらのウェイト調整が意図せず元に戻されることがありました。

Biped の修正

ツイスト ボーンを使用して Biped 要素をキーフレーム設定した場合、またはサブアニメーションを有効にして IK キーを設定した場合にクラッシュする可能性がある安定性の問題を解決しました。

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