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3ds Max 2023.1 リリース
3ds Max 2023.1 がリリースされました。
このアップデートでは、作業スピード、効率性、創造性の向上に重点を置いています。
ターボスムーズ、面取りなどの人気モディファイヤの改善や、生産性を向上させる新しいスプライン押し出し機能の改善、アニメーション ワークフローを加速させるためのパフォーマンス改善などが行われました。
各機能の詳細に関してはヘルプ ドキュメントをご確認ください。
スプライン押し出し
新しいスプライン押し出し機能により、アーティストはビューポートから直接、ライン、編集可能スプラインのセグメントの押し出しや延長、スプライン頂点のオープンを行うことができるようになりました。
これにより、マウス操作の疲労を大幅に軽減し、全体的な生産性を向上させることができます。
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モーファー モディファイヤ、スキン モディファイヤのパフォーマンス向上
モーファー モディファイヤ、スキン モディファイヤを使用した際のビューポート上でのアニメーション パフォーマンスが向上しました。
これにより、アニメーターはより素早く効率的にアニメーションを確認することができます。
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マテリアル ライブラリ - 過去バージョンでの保存
マテリアル ライブラリは、シーンやプロジェクト間でマテリアル データを共有できるため、多くのプロダクション ワークフローで重要な役割を担っています。
このアップデートでは、編集したマテリアル ライブラリを3ds Maxの現行または過去バージョン(ver.2020、2021、2022、および2023)に保存するための項目が追加され、互換性が向上しています。
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ファイル合成のパフォーマンス
ファイル合成のパフォーマンスが向上しました。
3ds Max内で大量のデータを合成する際に、データをより効率的に共有、および再利用できるようになりました。
ターボスムーズ モディファイヤのパフォーマンス向上
ターボスムーズ モディファイヤのパフォーマンスが最大で2倍向上しました。
これによりサブディビジョン サーフェスのモデリングとルック デベロップメントのワークフローの高速化を実現することができるようになりました。
複数のレイヤの頂点カラー情報を編集する
複数のレイヤの頂点カラー情報を一度に編集することができるようになりました。
これを行うには、頂点ペイント モディファイヤの新しいキャプチャ ボタンをクリックします。
頂点ペイントは、スタックの下のレイヤから受け取った既存の頂点カラーをコピーし、編集できるように現在のレイヤに配置します。
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スマート押し出し面の生成機能強化
スマート押し出しでは、面の重なりやカットスルーを検出するアルゴリズムや、凹面情報を処理する際の置換面を形成するアルゴリズムが改良されました。
その他にも、面の生成、コーナーと凹の三角形分割、隠しエッジの可視性などが改善されました。
面取りの改善
面取り モディファイヤと編集可能ポリゴンで実行される面取り操作に、強化された再三角形化アルゴリズムが含まれるようになりました。
強化された再三角形化アルゴリズムにより、細長いエッジや位置のずれたエッジが発生する可能性が低くなり、ジオメトリの視覚的な歪みの原因となることがなくなりました。
スプラインの頂点とセグメントタイプを自動変換
編集可能スプライン オブジェクトまたはスプライン編集 モディファイヤを使用して作業する場合、頂点タイプをスムーズ、ベジェ、またはベジェ コーナーに変更すると、セグメントに線形コンストレイントが適用されていても、隣接するセグメントが自動的にカーブ セグメントに変換されるようになりました。
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パースマッチで歪んだビューを許可
パース マッチ ユーティリティのこの新しいオプションを使用すると、歪んだビュー(不均等にスケールされたカメラ)を作成できます。
これは、被写体をワープするレンズの表現などが必要な場合に便利です。
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分離ツールの変更
タイム スライダの下にある分離ツールに新しく分離時に全範囲をズームするモードが追加されました。
マウスを左クリックして押したままにすることで、分離時に全範囲ズームの状態に変更することができます。
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進行状況バーの改善
3ds Max でシーンを保存、読み込み、結合、バックアップする際のファイル プログレス バーが更新され、アーティストへのフィードバックが改善されました。
Alembic 1.8.3
Alembicは3dsMax内でバージョン1.8.3に更新され、Alembicファイルの読み取り時間の短縮など、さまざまなバグ修正と改善が提供されています。
Unfold3Dリラックス
Unfold3Dの最適化オプションを使用してUVデータをリラックスさせるとき、選択された領域のみにUnfold3Dリラックスが適用されるように制限することができます。
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ATFの更新
Sketchup 2022ファイル形式をサポートし、相互運用性を改善しました。