3ds Max 2022.3 リリース
3ds Max 2022.3がリリースされました。
3ds Maxは、アーティストがスマートに作業できるように、高品質のアップデートを提供し続けます。
この更新により、最適化されたファイル保存パフォーマンス、一般的なモデリングツールの改善、さまざまなビューポートの機能強化などがもたらされます。
3ds Max 2022.3バージョンはオートデスク アカウントから取得してください。
Autodesk Account.
スマート押し出しの強化
[スマート押し出し]の新しい部分的オーバーラップのサポート機能が強化されたため、よりクリーンで改善された結果を生成できるようになりました。
[スマート押し出し]を使用して、同じメッシュ上の複数のエッジ ボディをカットできるようになりました。
また、非平面ポリゴンおよび N 多角形面をカットするためのサポート機能が追加されたため、従来よりも複雑なモデリング アクションを実行できるようになりました。
ビューポートごとのフィルタリング
ビューポート メニューまたは専用のアイコンから[ビューポートごとのフィルタリング]にアクセスできるようになりました。
各ビューポートの設定は互いに独立して設定できるため、特定のビューポートで必要な内容を柔軟に表示できます。
[ビューポートごとのフィルタリング]は、シーンやレンダラーには影響しません。
MAXtoAの更新
このアップデートにはArnold 7が同梱されています。
トーンマップ イメージャでルックアップ テーブル(LUT)モードがサポートされるようになり、アーティストは OCIOv2 でサポートされる任意の形式の LUT ファイルを適用できるようになりました。
Arnold ライトに、最初のレンダリング結果を改善する新しい既定値と、前に作成したライトと同じ設定のライトを作成できるスティッキー設定も追加されました。
パイプライン統合
3ds Max のパイプライン統合機能が更新され、スタジオはソフトウェアを簡単に設定できるようになりました。
これによりアーティストは、プロジェクト設定、ユーザ基本設定、スクリプト、プラグインなど、独自に設定した環境が必要となるタスクをシームレスに切り替えることができます。
OSL での高度な木目
[高度な木目](Advanced Wood)Open Shading Language (OSL)は、カエデ材、クルミ材、オーク材など、多くの一般的な木材タイプの正確な外観に合わせて設計されています。
豊富かつ鮮やかな結果を実現し、設定を簡易化することで、ビューポートや任意の OSL 互換レンダラーで美しく表示することができます。
また、3ds Max のテクスチャにベイク処理機能を使用することで、[高度な木目] OSL をカスタム ビットマップ テクスチャにベイク処理することもできます。
シーン ファイルの保存パフォーマンス
オートデスクは継続したパフォーマンス改善に取り組んでおり、[ファイル保存]の最適化によって処理効率を 25% 向上させました。
シンメトリ モディファイヤの改善
[シンメトリ]モディファイヤの結果の精度をさらに上げるために、3ds Max 2022.3 の[ミラーに沿ってスライス]オプションに新しい[スライス クリーンアップのしきい値]スピナーが追加されました。
このしきい値を使用すると、[シンメトリ]処理が実行される前に、切断面に沿って互いに近接している頂点のクリーンアップを詳細にコントロールできます。
オクルード選択
[編集可能ポリゴン]および[ポリゴンを編集]モディファイヤのポリゴン コンポーネントで、[オクルード選択]マーキー(ボックス)選択アクションを実行できるようになりました。
UVW アンラップ モディファイヤの改善
[UVW アンラップ]モディファイヤの[Unfold3D ピール]アクションがリファインされ、UV の歪みが軽減されました。
MAXScript に追加メソッドも公開されました。これにより、Unfold3D アルゴリズムでパッキング コマンドの操作が可能になり、自動化やツール開発で役立ちます。
面取りモディファイヤ
[面取り]モディファイヤの[影響を制限]機能が更新されたため、非平面の面取りエッジおよび同一線上にない面取りエッジの結果が改善されました。
ゲーム マウス デバイス使用時のパフォーマンス改善
ユーザ エクスペリエンスを向上させるために、ゲーム マウス デバイスのポーリング レートが高い場合に標準モードまたは高精度モードでビューポートのパフォーマンスが影響を受ける問題を解決しました。
選択範囲を表示
タイム スライダの[設定]において、[選択範囲を表示]が既定でオンになり、選択したキー セットの範囲を簡単な方法ですばやくスケールできるようになりました。
ルックアット コンストレイントのビュー ラインの長さ
複雑なリグを使用しているアニメーターをサポートするために、ルックアット コンストレイントの[ビューラインの長さの絶対値]オプションが既定で「オフ」に設定され、[ビューラインの長さ]も 0 に設定されました。
これらの両方のユーザからの要求に応じて変更を加えた結果、ビューポートが整理され、3ds Max におけるアニメーターの操作環境が全体的に向上しました。
選択を自動的に展開
エクスプローラで[選択を自動的に展開]が既定でオフになりました。
これにより、アーティストはエクスプローラの階層表現とビューポートの空間構成を使用してデータのビューを個別に設定できるようになるため、生産性が向上します。
孤立したレイヤの復元
シーンを 3ds Max 2022.3 にロードするか、合成すると、親レイヤのない孤立したレイヤおよびオブジェクトが自動的に復元され、再び操作できるようになりました。
親レイヤのない、「0」という名前の孤立したレイヤにあるオブジェクトは、現在のシーンのレイヤ「0」に移動されるようになりました。
その他の孤立したレイヤの名前には「_Recovered_」が付けられ、現在のシーンのレイヤ マネージャに追加されるようになりました。
各レイヤ名を一意にするために、名前にアンダースコアが追加される場合があります。
SketchUp 2021
SketchUp 2021 が 3ds Max 2022.3 でサポートされるようになったため、SketchUp 2021 モデルをソフトウェアに正常に読み込んで、アセットのモデリングとレンダリングを続行できるようになりました。
非表示フォルダからのインストール
3ds Max 2022.3 では、非表示フォルダからのインストールおよび起動がサポートされるようになり、ソフトウェアの配布が容易になりました。
ソフトウェア セキュリティの機能強化
シーン ファイルに埋め込まれた悪意のあるスクリプトに対処できるよう 3ds Max を強化するために、[セーフ シーン スクリプトの実行]が有効になっている場合は、これらのスクリプトによって 3ds Max とプラグイン パッケージのインストール フォルダ、およびユーザ定義のスクリプト パスとプラグイン パスのフォルダに書き込むことが禁止されています。
*上記価格は年間契約の場合の1ヶ月あたりのオートデスク希望小売価格(税込)です。