3ds Max 2021.3
Autodesk 3ds Max 2021.3は、ビューポートに新しい機能を追加し、人気のあるモディファイヤを強化してアーティストのモデリング効率を向上させ、パフォーマンスの向上と新しいセキュリティ機能を使用して3ds Maxを堅牢で安全なものにしました。
Autodesk Retopology Tools for 3ds Max®
新しいRetopology機能を使用して、 問題のあるポリゴンメッシュデータを妥協のない精度でクリーンなクアッドベースのトポロジとして再構築します。
高解像度アセットの軽量化や、メッシュ化されたスキャンデータ、CADデータの整理にご活用いただけます。
注: Autodesk Retopology Tools for 3ds Maxはスタンドアロンコンポーネントであり、個別にダウンロードしてインストールする必要があります。
詳細については、
ヘルプページ
を参照してください。
サブディバイド モディファイヤの機能強化
サブディバイド モディファイヤの再メッシュ化アルゴリズムに「ドローネー」、「アダプティブ」、「可変曲率」が追加されました。
規則性を求める際にはドローネーを使用し、拘束されていないエッジ間の均一性を重視する場合はアダプティブを使用し、折り目とコーナーの三角形分割を強化するには可変曲率を使用します。
この機能は、Retopology Toolsと組み合わせることにより、メッシュ化されたCADデータなど、不均等な三角形ポリゴンをもつジオメトリのトポロジを修正するのにご活用いただけます。
ビューポートブルーム
ビューポート表示にブルームの表現を追加できるようになりました。
ブルームは、背景またはオブジェクトに適用できます。
設定には、品質と半径、強度、色合い、しきい値とスムージング、およびダートマップが含まれます。
Arnoldレンダラー
このバージョンにはArnold 6.1が標準搭載されています。
露出、色補正などを作成するための新しい後処理ノードと、飲み物の泡のようなリアルな重なり合う表面をレンダリングするための、ネストされた誘電体のサポートが含まれます。
テクスチャの読み込みが改善され、ライトリンク、ライトAOVグループなどがサポートされるため、GPUレンダリングの速度と柔軟性が向上します。
パス変形 モディファイヤの改善
改善には、パフォーマンスの向上、新しい要素別変形オプション、パス内の複数の曲線のサポート、およびループバックが含まれます。
安定性と品質を向上させるために、多数の欠陥も解決されています。
PBRインポーター
さまざまなPBRテクスチャファイルをロードすることにより、PBRまたは物理マテリアルをすばやく作成できます。
選択範囲の改善
1080pから4kまでの高解像度モニターでの選択が容易になり、選択のヒット検出が改善され、深度サイクリングの問題が解決されました。
選択ピクセル範囲を指定できるようになりました。
点群データの表示改善
点群データは、強度と標高のための新しいカラー/スペクトルランプと新しいシェーダーを統合することによって強化されました。
これにより、ポイントクラウドがビューポートに表示される方法と、ReCapがこの情報を表示する方法が一致します。
スプライン面取り モディファイヤの機能強化
強化された機能は、最小角度パラメータによって影響を受けるノットを制御します。
フィレット/面取り操作後のノット位置の計算も改善され、最適な結果が得られます。
ActiveShadeビューポートの解像度乗数
ActiveShadeビューポートで1/8、1/4、1/3、または1/2の解像度でレンダリングできるようになり、特に高解像度のモニターで作業している場合に、レンダリング速度を上げることができます。
ビューポートシェーダー コンパイル フィードバック
コンパイル中のシェーダーの残りの数がステータスバーに表示されるようになりました。
パフォーマンスの改善
デフォルトのMAXScriptヒープサイズを15Mbから100Mbに増やし、リボンが表示されるときなど、複数のスクリプトコマンドが実行されたときの全体的なパフォーマンスを向上させました。
セキュリティの改善
3ds Maxの保護が強化され、ファイル属性に基づいて悪意のある可能性のあるスクリプトがブロックされるようになりました。
3ds Maxは、ロードしたすべてのスクリプトをログに記録するようになりました。 これは、ユーザーが一般的にスクリプトによって引き起こされる問題を診断するのに役立ち、潜在的なセキュリティインシデントの監査に役立ちます。
セキュリティツール
このバージョンには 3ds Max Security Tools 1.3が含まれており、「PhysxPluginMfx」と呼ばれる悪意のあるコードを検出して削除します。
プラグイン マネージャの改善
ロードされたプラグインパッケージの説明と場所に加えて、3ds Maxのプラグインマネージャに作成者とバージョンが表示されるようになりました。
その他新機能、リリースノートは3ds Max ヘルプ よりご確認ください。
*上記価格は年間契約の場合の1ヶ月あたりのオートデスク希望小売価格(税込)です。