3ds Max 2020.3 機能紹介
3ds Max 2020.3アップデートでは、ユーザー様の予測通りに機能するツールをご提供することに重点を置いています。Ver.2020から2020.2にかけて、面取りモディファイヤの改善を行ってきましたが、2020.3ではこれらの改善点の多くを編集可能ポリゴンに追加しています。ATF(Autodesk Translation Framework)の更新には、Sketchupの改善が含まれているため、サポートされている新しいJT形式とともに、より忠実にコンテンツを取り込むことができます。また、ビューポート表示の改善により、Arnoldライトを直接ビューポートに表示することも出来るようになりました。
詳細情報に関しては、3ds Max 2020.3 Update の新機能、またはリリースノートをご参照ください。
ATF 読み込みのアップデート
SketchUpファイルの全ての新しいバージョンをサポートするようになりました。
- JT 10.5ファイルをインポートする機能を追加
- JTインポート機能を改善
- CATIA V5-6R2019で作成されたCATIA V4ファイルをインポートする機能を追加
- SketchUpインポーターのエッジの可視性に関する機能を強化
- SketchUpインポーターのジオメトリ連結に関する機能を強化
現在、従来のSketchUpインポーターは追加開発を行っておりません。従来のインポーターから新しいインポーターへの移行を支援するため、従来のSketchUpインポーターはしばらくの間サポートされます。
面取りとモデリングの改善
3ds Max 2020から3ds Max 2020.3までの面取りの機能強化により、モディファイヤまたは編集可能ポリゴンオブジェクトで面取りの様々な機能を使用できます。
- 新しい留め継ぎタイプ(放射状およびパッチ)を編集可能ポリゴンのキャディ インターフェースに追加
- 面取りアルゴリズムを更新により、エッジの平坦化やゆがみなどの縮退を回避
- 変換ツールボックスはワールド単位を使用
ビューポートの機能強化
ビューポート品質を改善しました。
- ビューポートでArnoldライトをサポート
- Arnold AlembicオブジェクトとArnold Proceduralオブジェクトのビューポート表現が追加
- Active Shadeを再起動することなくレンダリング設定を変更できるように
Arnold MAXtoA のアップデート
このアップデートには、Arnold 5.4.0.1 Core、MAXtoAプラグイン、およびArnold GPUベータの改善が含まれます。アーティストのワークフローにさらにスピード、パワー、および柔軟性をもたらします。
- clip geoシェーダを公開
- Shader Overrideを公開、これにより全てのシーンのシェーダをオーバーライドできるようになりました
- aov readシェーダを公開
- Backgroundの設定に背景を無しにするオプションを追加
- NormalマップとHeightマップをサポート
詳細については、Arnold 3ds Maxユーザーガイドを参照してください。
ワークフロー上の改善事項
ワークフローをスムーズにするために、さまざまな追加の更新が行われました。
- PySide2は5.12.4に更新され、Qtバージョンに合わせて安定性を向上
- Python開発者がMaxscriptにインポートされたPython APIとプロパティに一貫した結果でアクセスできない問題に対処
- 以前のバージョンのシーンからの物理カメラは、予期しない動作を引き起こさなくなりました
- OSLマップで使用されるビットマップが、以前は他の編集アプリケーションで保存できないようにロックされていた問題を解消
- UVWアンラップ
・マテリアルIDの変更時のテクスチャ選択を修正
・テクスチャドロップダウンでリセット時にすべてのテクスチャが失われる問題を解消
・全選択および反転選択は、非表示または固定のUVを選択しないように改善
3ds Max 向けForge Design Automation API
2019年10月28日に、Forge Design Automation V3 APIが公開されました。 Design Automationを使用すると、繰り返しの多い作業や、時間がかかり、エラーが発生しやすい作業を自動化できます。
- クラウド内の3ds Max BatchのDesign Automation APIを使用して、既存の3ds Maxスクリプトとプラグインを活用可能に
- 自動化を実現することにより、アーティストは自分たちにとって、より重要な作業に集中が出来るように
- Forgeで構築されたカスタムWebツールを使用すれば、知識の少ないユーザーでもクラウドで3ds Maxのパワーを活用が行える
- ローカルハードウェアリソースとライセンスの使用を最適化が可能に
詳細については、Design Automation APIの概要と開発者ガイドのリンクをご覧ください。
*上記価格は年間契約の場合の1ヶ月あたりのオートデスク希望小売価格(税込)です。