Autodesk 3ds Max
画像提供: Sergey Varejnikov
3ds Max 2024

3ds Max 2024.1 リリース

Autodesk 3ds Max 2024.1がリリースされました。
新機能情報の詳細はヘルプドキュメントの「3ds Max 2024.1 Update の新機能」からご確認いただけます。
その他修正された項目並びに既知の問題はリリースノートをご確認ください。

Boolean モディファイヤの改善

このリリースでは、Boolean モディファイヤに新しいキャッシュ方法が追加され、ブール演算結果のメッシュがシーン ファイルとともに保存されるようになりました。これにより、ブール演算シーンのロード時間が最大で7分の1になります。
また、入力ブール演算オペランドに存在するスムージング グループ、指定された法線、および明示的な法線を完全にサポートするようになりました。

注:新しいキャッシュ方法を利用するには、3ds Max 2024.1 に含まれている Boolean モディファイヤの改善機能を使用してシーンを保存する必要があります。

Boolean モディファイヤの改善

Array モディファイヤの更新

新しいArray By Element メソッドが、Array モディファイヤの Distribution ロールアウトに追加され、要素の配置をより詳細にコントロールできるようになりました。

  • First, Middle, Last:最初と最後の要素は、配列の先頭と末尾で一度だけ使用されます。残りの要素はランダムに配置されます。
  • Ordered:選択した方向(X、Y、Z、またはクローン ID)に基づいて、要素の順序が繰り返されます。

また、Phyllotaxis 分配方法ロールアウトに次の新しいパラメータが追加され、ランダム化をより細かくコントロールできるようになりました。

  • Variation:連続する各クローンの位置を、回転分配に沿ってオフセットできるようにします。
  • Seed:変動をクローンに適用する場合のランダム度をコントロールします。
Array モディファイヤの更新

カスタム既定値の作成

ユーザ定義の既定値を UI で直接設定し、多くのスピナー、チェック ボックス、ラジオ ボタン、テキスト フィールド、ドロップダウン メニュー、カラーのアトリビュートをカスタマイズできるようになりました。
これらの項目を右クリックすると、2つの新しいパラメータの新しい既定値として設定と出荷時の設定に戻すが表示されます。

カスタム既定値の作成

アニメーション コントローラの改善

アニメーションのコピー/貼り付けコマンドが改善され、右クリックして表示されるコンテキスト メニューから一致するコントローラにアクセスする必要がなくなりました。
3ds Max によって正しいコントローラが割り当てられるようになり、コピーおよび貼り付けワークフローが右クリックして表示されるコンテキスト メニューで予期したとおりに動作するようになりました。

アニメーション コントローラの改善

スマート押し出しの改善

スマート押し出しワークフローが次のように更新されました。

  • 編集可能ポリゴン オブジェクトに対してスマート押し出し操作を実行すると、モデラーは結果のフェースに適用される新しいポリゴンのスムージングを利用できます。
  • 円柱の上部ポリゴンを延長するなど、元のポリゴン サーフェスと同一平面にある正のスマート押し出しを実行すると、3ds Max はスマート押し出しで押し出された新しいフェースに対して隣接する面の既存の法線を使用します。これにより、スムーズな結果が得られます。
  • スマート押し出しを使用して内側または外側への押し出しから新しいジオメトリを作成するときに、既存のジオメトリと同一平面上にない面が互いの許容差(30度)内にある場合、これらの面は自動的にスムーズになります。

注:これらの更新は、ポリゴンを編集 モディファイヤが適用されたオブジェクトに対してスマート押し出し操作を実行する場合は使用できません。

スマート押し出しの改善

スプラインの改善

次の更新により、スプライン モデリングが高速化され、スプラインをよりスムーズにモデリングできるようになりました。

  • 開いたノットを接続: 複数の開いた要素を持つスプラインを操作するときに、自動連結と挿入モードを使用して、ある要素の開いたノットから別の要素の開いたノットにすばやく描画して続行することができるようになりました。
  • スプラインを閉じる プロンプト: スプラインを編集 モディファイヤまたは編集可能スプライン オブジェクトで見つかった操作を使用する場合、または自動連結を使用して開いているスプライン要素を閉じる場合に、スプラインを閉じる プロンプトが表示されなくなりました。
  • 隣接するノット タイプを新しい頂点に反映: スプラインに新しい頂点を挿入した場合、新しい頂点のノット タイプは、隣接する頂点のノット タイプに基づいて決まるようになりました。
  • 新規頂点タイプ パラメータの反映: 編集可能スプラインまたはスプラインを編集 モディファイヤを使用している場合、ラインを作成モードおよび挿入モードで新しい頂点を作成すると、選択した新規頂点タイプ パラメータに反映されます。

頂点ペイントのパフォーマンス

ブラシ ツールを使用して頂点ペイント値を適用または変更する場合、頂点ペイント モディファイヤのパフォーマンスが最大で 10 倍高速になりました。

FFD のパフォーマンス

FFD モディファイヤのパフォーマンスが次のように向上しました。

  • FFD 2x2x2:最大で 1.13倍高速化
  • FFD 3x3x3:最大で 1.14倍高速化
  • FFD 4x4x4:最大で 1.34倍高速化
  • FFD(ボックス) 8x8x8:最大で 1.91倍高速化
  • FFD(ボックス)スペース ワープ 8x8x8:2.06 倍高速化

スレート マテリアル エディタの改善

複数のイメージを SME に一度に読み込むことができます。
この操作はWindows エクスプローラのウィンドウで目的のイメージを選択し、スレート マテリアル エディタにドラッグ アンド ドロップするだけで行うことが可能です。

スレート マテリアル エディタの改善

フィジカル カメラの改善

フィジカル カメラのカスタムの被写界深度がビューポートで機能するようになりました。

USD for Autodesk 3ds Max

USD for Autodesk 3ds Max バージョン 0.4 は、Autodesk Account から入手できます。このバージョンの主な特長とバージョン固有の注意事項については、「USD for 3ds Max 0.4 リリース ノート」を参照してください。Python およびスクリプト ユーザをガイドする詳細なドキュメントについては、「MaxScript USD ドキュメント」を参照してください。

カラー管理

3ds Max 2024 でテクノロジー プレビューとして導入された OCIO ベースのカラー管理には、いくつかの改善が行われました。

  • カラー セレクタ ダイアログ ボックスのスライダは、ディスプレイで再現できない値を示します。また、選択したカラーがディスプレイまたはレンダリング スペースの色域を超えると、警告が表示されます。
  • UI カラーと非カラー データの場合、カラー セレクタの数値列には、シーンやディスプレイの値ではなく、浮動小数点数および整数形式で同じ値が表示されます。
  • カスタム設定を使用する場合、設定ファイル(.ocioファイル)だけでなく、OCIOアーカイブ(.ociozファイル)も選択できるようになりました。
  • Nitrous Direct3D 9 (DX9)または古いバージョンの OpenGL ディスプレイ ドライバを使用している場合、ビューポートのカラー管理は無効になります。ただし、イメージは引き続き正しくレンダリングされます。

カスタマイズ可能なスクロールバーのサイズ

基本設定の一般タブで、小、中、大の 3 種類のスクロールバーのサイズを選択できるようになりました。

カスタマイズ可能なスクロールバーのサイズ

ATF 読み込み

3ds Max の Autodesk Translation Framework (ATF)読み込みは、NX 2212、SolidEdge 2023、および SolidWorks2023 をサポートするようになりました。

Arnold for 3ds Max 5.6.2.0

3ds Max 2024.1 には Arnold 7.2.1.1 用の MAXtoA 5.6.2.0 が付属しています。この製品には、更新された AOV Manager、Automatic Cyrptomatte のセットアップ、およびオブジェクトに Crypto アセット タグを設定する機能が導入されています。

新しい distance シェーダ、自動 TX パスを定義する機能、改善されたビットマップ シェーダの変換機能、[Re-translate scene on Frame Change]オプションの新しい既定値など、MAXtoA 5.6.1.0 からの追加の修正もこの更新の一部として含まれています。

機能の完全なリストについては、「MAXtoA 5.6.2.0 リリース ノート」および「MAXtoA 5.6.1.0 リリース ノート」を参照してください。

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