Autodesk 3ds Max
3ds Max 2025.1

3ds Max 2025.1 リリース

3ds Max 2025.1がリリースされました。
このリリースには、モデリング機能の強化、新しいOSLマップの追加、カラー管理の改善などが含まれています。

新機能情報の詳細はヘルプドキュメントの「3ds Max 2025.1 Update の新機能」からご確認いただけます。
その他修正された項目並びに既知の問題はリリースノートをご確認ください。

配列 モディファイヤの改善

[配列]モディファイヤの更新により、処理時間が短縮され、乱数シードをアニメートできるようになりました。

  • 処理の高速化: [配列]モディファイヤは、配列の複雑さに応じて、以前よりも最大で 250% 高速になりました。
  • 乱数シード: [配列]モディファイヤで乱数シードをアニメートすることができるようになりました。
配列 モディファイヤの改善

ブール演算 モディファイヤの改善

[ブール演算]モディファイヤが改善され、ボリューム ベースのメッシュ作成を大幅に簡易化することができるようになりました。

  • ボクセル サイズ
    • [ボクセル サイズ]スピナーの矢印を使用するときに、値が 0.1 単位で調整されるようになりました。最小値は 0.001 です。マウスを放してスピナーの移動やドラッグを停止すると、操作の結果が自動的に更新されるようになりました。[Alt]キーと[Ctrl]キーを使用して、ドラッグ中に移動の精度を増減することもできます。
    • [ボクセル サイズ]の設定値が非常に小さい場合は、この値が低すぎることを示す警告が表示され、操作を続行するか、中止することができます。この警告は、3ds Max が必要なボクセル数をオブジェクトの物理サイズに基づいて計算するときに動的に表示されます。
  • 新しい[ESC]メカニズムが[ブール演算]モディファイヤに追加され、ボリューム メッシュの使用時に処理を中断できるようになりました。[Esc]キーを押すと、中止要求を呼び出すことができます。このメカニズムは、[ボクセル サイズ]を誤って設定したために処理時間が長くなった場合や、[ボクセル サイズ]を誤って極端に小さな値に設定したためにプロセスを中止する場合に役立ちます。プロセスを中止すると、3ds Max は[ボクセル サイズ]の値を、最後に処理された使用済みの値に復元します。(この中止は即時に行われず、OpenVDB での CPU とRAM の使用率によっては遅延が発生することがあります。)

ペイント ウェイトの改善

この更新には、[ペイント ウェイト]の新しいパラメータが含まれており、[Shift]+[Alt]キーを使用してボーンにスキン ウェイトをブラシで適用する場合に、ペイントの強さを適切にコントロールできます。
以前は、[Shift]+[Alt]キーを押しながらスキン ウェイトをペイントすると反応が過剰になり、コントロールするのが困難でしたが、これらの改善により、マウスの移動範囲が広がり、ペイント強度の若干の増加を定義できるようになりました。

ペイント ウェイトの改善

Turbulent Color Noise

Turbulent Color Noiseは、位置をわずかにディスプレイスメントする処理を繰り返して乱気流をエミュレートする新しい OS Lシェーダです。
このシェーダを使用すると、組み込みの虹色エフェクトを制御して油膜などを作成できます。また、浮動小数点数を出力して他のカスタム ランプを制御することもできます。
ポイント出力の場合は座標位置が返され、この座標位置を他のテクスチャ シェーダに渡して、座標を歪ませることができます。

Turbulent Color Noise

MAXtoA 5.7.1

この更新には Arnold 7.3.1.1 を含む MAXtoA 5.7.1 が付属しています。

  • 新しいシーンに Intel® Open Image Denoiser (OIDN)イメージャが既定で追加されるようになりました。
  • Arnold RenderView (ARV)には、新しいスナップショット機能やその他の改善点が含まれています。
  • Arnold RenderView (ARV)は既定でドッキング可能になりました。この機能が必要ない場合は、MAXtoA のレンダリング設定でオフにできます。

その他の改善点については Arnold 7.3.1.1MAXtoA 5.7.1 のリリースノート、もしくは3ds Max ヘルプドキュメントの「3ds Max 2025.1 Update の新機能」から「MAXtoA 5.7.1 の新機能」をご確認ください。

MAXtoA 5.7.1

Substance 3.0.0

3ds Max 2025.1 には Substance 3.0.0 が含まれており、この Substance には、オープンソースの新しい Substance 3D Connector テクノロジが導入されています。
Substance 3D Connector を使用すると、Substance 3D Sampler から 3ds Max にシェーダを転送するための送信先ワークフローを実行できます。
また、このバージョンの Substance ではカラー管理のサポートも改善されており、その他の安定性とバグの修正も導入されています。
詳細については、「Adobe Substance 3D in 3ds Max」を参照してください。

カラー管理

OCIO ベースのカラー管理に対するいくつかの改善が施されました。

  • [シーン]の切り替えがアクティブな場合、[カラー セレクタ]ダイアログ ボックスの[色相]/[ブラックネス]ボックスおよび[ホワイトネス]スライダがレンダリング スペースに表示されます。
  • [ファイル] > [リセット]を実行すると、maxstart.max ファイルのカラー管理の設定が反映されます。
  • カスタム オブジェクト カラーを表示するときに彩度が低下することはなくなりました。
  • CurrentDefault.ini ファイルの[ColorPicker]セクションで、色域外のしきい値と強度および[カラー セレクタ]ダイアログ ボックスの他の警告をコントロールできます。
  • IDisplayGamma インタフェースは廃止されており、ColorPipelineMgr インタフェースが使用されています。セッション内で IDisplayGamma を初めて使用すると、将来の互換性のために置き換える必要があることを示す警告がログに記録されます。

スキン モディファイヤ マクロ

[スキン]モディファイヤで MAXScript がサポートされるようになったため、バインドされたホットキーを使用して、ペイント モードとボーン選択の識別やこれらの間の切り替えを簡単に行えるようになりました。このようにワークフローが改善されたことで、現在の UI でこの 2 つのモード間のナビゲートを省略できるようになりました。詳細については、「[スキン](skin)モディファイヤ マクロの例」を参照してください。

Python 3.11.8

3ds Max 2025.1 は、多くのセキュリティ修正が適用された Python 3.11.8 に更新されました。

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