私たちの作る産業用機械はカスタマイズ品も多いため、全商品の写真を撮ってカタログを作ることはありません。ベースとなる商品の撮影も、完全な状態の製品ができあがるのは発売直前ですし、試作段階の物を撮影することがほとんどです。製品によっては完全受注生産で撮影そのものができない物もあり、営業時に紹介することができずに大変苦労しています。
競合他社との競争も激しくなってきたため、営業時のプレゼン力アップと、先行営業の必要性を強く感じていました。
そこで設計時に作ったCADデータを利用して3DCGで写真を制作する手法を導入。まずはベースとなる製品の写真を優先的に制作しました。仕上がりは非常にきれいでびっくりしました。これまでは製品重量が大きく輸送も大変なので、きちんとした撮影スタジオで撮影できないことも多く、写真の質の低さも不満でしたが3DCGで制作することで解決できました。
以前に比べて製品によっては数ヶ月早くお客様へ営業することができるようになり、売り上げに貢献してくれています。競合製品を検討していたお客様にも、「もっと良い物が出るんなら」と購入を留めていただくこともありました。
それと私たちの会社は営業マンが少ないので、全国に商品を紹介することができる「B to B 商品紹介サイト」を利用しているんですが、ここでもわかりやすい製品写真を出すことができるようになったので、問い合わせ件数が増えました。
CADデータを3DCGで表現する技術は広く利用されるようになりました。ハードウェア/ソフトウェアも一般的に手に入る物で制作することが可能になりましたので、投資も学習コストも大幅に下がりました。
3DCG上でバーチャルな撮影スタジオを再現して写真制作を行えるので、これまで撮影が困難だった製品(まだ開発途中のため製品が完成していない、サイズや重量が大きく動かせない等)をカタログやWeb等でイメージを見せることが可能です。