チュートリアル / 天睛技〜画龍の3ds Max テクニック〜
一ノ参〜3ds Maxの標準機能で作るファイティングフィッシュ3 レンダリング〜

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本コラムの一の壱から参で披露したメイキングのシーンデータをアップしました。下記よりダウンロードをしてぜひチャレンジをしてみてください。

天睛技 シーンデータ(18.1MB)

MAX の MAX による MAX のためのコラムです。ついに今回質感をつけてレンダリング、フィニッシュです!
作り方として、 簡単なモデル→動かしたり→だんだんディティールアップ→完成 いきなり最終画→むりやり動かす→完成 とそれぞれの道があると思いますが、私は後者です。

ポイント
Lighting:Macroscript AreaLight を使用したライティング
Rendering:render エレメント
composite:カメラシーケンサーを使用したカット作成

メイキングムービー

material

アニメーション

1. 標準のマテリアルこれは当然ながらライトひとつに対してライトの方向にしか明るくなりません。 CG をはじめたころはこれでもキャーとか喜んでいたものです・・20数年前。

アニメーション

2. 今回は魚の透明感を表現するために、トランスルーセントシェーダを使用してみます。このように真っ黒だった影の部分がいきなり明るくなりますが、自己証明のようなディティールが無い感じとは一味違いますね。用途的には障子とか八つ橋とか蝋燭とか。私は八つ橋が好物なんですが、CGのように考える仕事は甘いものがかかせませんよね?

アニメーション

3. テクスチャを使用し、透明度も併用できます。光が透けているもの、つまり透明なのだが向こう側が見えているわけではないもの。 GI系のレンダリングではSSSなどを使用しますが、こちらはもっとお手軽で軽いです。 それにしてもSSSとゆう略はとても強そうですよね、スーパースーパースーパー!みたいな。

アニメーション

4. 今回はとくにヒレ部分が重なったり、透けたりするのが綺麗な表現になってくる(はず)ので、動きをつけた状態でさらに質感の調整をします。ファールオフテクスチャを使用して、角度により、透明度を変えています。このファールオフテクスチャはSSSやGIがある前は相当お世話になったテクスチャの一つです。おそらく私の初期作品のほとんどはこれを使用していることでしょう、ありがたいテクスチャ。

主に使用する標準マテリアルのシェーディングの種類は以下8種類それぞれ特徴があるので、使い分けると様々な質感が楽につけられるようになります
http://docs.autodesk.com/3DSMAX/16/JPN/3ds-Max-Help/index.html?url=files/mePortal.htm,topicNumber=d30e3670,hash=GUID-78A6D949-65A2-4E11-B51B-AC60B28599B6
もっと細かい説明はこちらのリンクのリファレンスから。

異方性反射

異方性反射

ブリン

ブリン

メタル

メタル

マルチレイヤ

マルチレイヤ

オーレンネイヤーブリン

オーレンネイヤーブリン

フォン

フォン

ストラウス

ストラウス

トランスルーセントシェーダ

トランスルーセントシェーダ

lighting & Renderring

シミュレーション

1. ライティングには標準のオムニライトですが、MacroScriptのarealightを使用、ライトを配列します。その他にメインとなるライトを一つ配置。この間接光を作るためにめちゃめちゃライトを置いてしまえ、とゆう発想はなんとも暴力的で好きですね。昔のプロダクションでは100個置いたとか200個おいたとか競うように大量のライトを自慢していましたね

2. (新機能!)カメラシーケンサーを使用して、簡単なカット切り替えをMAX上でシュミレーションできます。ステートをレンダリングすると、シーケンスで区切ったフレームだけレンダリングできるので、無駄なフレームをレンダリングしなくてすむようになりますね。この機能、とっても便利です。そして気がつきました?今回のムービーは一つの動作をシーケンサーで切り替えてカットを作成しています!

3. レンダリングは全体をレンダリングするのはもちろんですが、レンダーエレメントを使用して、後で強調できるよう、スペキュラーなどの素材を追加しておきます。 一発レンダリングか素材わけかみたいな討論もありますが、どうせなら一発レンダリングのクォリティで素材も使っちゃおうとゆうほうが良いかもですね。

スペキュラー

スペキュラー

ディフーズ

ディフーズ

シャドウ

シャドウ

デプス

デプス

コンポ

コンポ

まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は本当にMAX標準機能のみとゆう15年くらい前に戻った気持ちで作成してみました!ほとんどテクスチャじゃんといわれそうですが、MAXのスキャンラインの独特な質感あってのテクスチャです。シーンデータも公開いたしますので、シュミレーションとかかけて遊んじゃってください。

Script & plugin

AreaLight

今回ライティングに使用したMacroScriptのAreaLight。オブジェクトの頂点にオムニライトをインスタンスコピーして配列してくれるScriptです。 まだGIが標準になる以前はこのような大量のライトをおく方法で間接光を表現していました。 今でも独特なライティングになるので、たまに使用したりしています。 またメッシュの頂点に配置なので、イルミネーション用のライトの配置とかに便利です。

本コラムの一の壱から参で披露したメイキングのシーンデータをアップしました。下記よりダウンロードをしてぜひチャレンジをしてみてください。

天睛技 シーンデータ(18.1MB)
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