トレンド&テクノロジー / 次世代メディアとM&E
第14回:オートデスクのモバイルアプリ

2012.10.24

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アップデート

2012年も気づけば10月になってしまいました。前回のコラムから大分と時間が経ってしまいました。個人的には私が属する組織が少し変わり、従来のCGやミドルウエアに加え Autodesk Smoke などの編集系の技術にも責任を持つようになりました。忙しくなった半面、技術的な幅が広がりますので皆様に面白いものが提供できるのではないかと考えています。でもそんな個人の状況など置いていってしまうほどにデジタルを取り巻くマーケットの変化が速くなっています。ゲームマーケットはコンソールを中心とした、比較的安定したマーケットでしたが、従来のコンソールに加えスマートフォンを中心としたモバイルゲームが急速に立ち上がり、そして物凄い勢いでその性能が上がっています。新規参入の方々が多いので、セミナーを開いても知らない顔に取り囲まれるという嬉しい悲鳴を上げていました。実際、私もiPhone 4Sまでは比較的遅めの導入でしたが、iPhone 5は初日に導入し、今まで以上に触っています。そんなマーケットの変化や、意識の変化もあって我々メディア&エンターテインメント事業部(以下、M&E)はモバイルゲーム開発者様を対象として本年は2度にわたって大規模なゲーム開発実践セミナーを開催しました。

一応テーマがありまして、2月の時点では対象がいわゆるアーリーアダプターという認識の元にFBXを中心にしたUnityとMayaの連携にフォーカスしました。つまり「心配しなくてもデータは渡るよ!」というのが最初のテーマです。

今回は東京ゲームショーで数多くの3Dゲームが発表されたこと、iPhone 5が発表されたことから、次のステージのモバイルゲームのあり方に関してセミナーを行いました。集客開始時は反応が悪いなーと感じていたのですが、セミナー中に300を超えるツイートをもらい、結果的に当日レジストが予想以上に膨れ上がった結果、多くの方々にライブストリーミングで参加していただきました。ユーザの情報にアクセスする手法も急速に変わりつつあることを改めて認識しました。

モバイルに対するオートデスクの取り組み

私はM&E的な観点からしか話をすることしかできませんが、オートデスクが成功したのは Maya や Softimage が IRIX をベースとした UNIX ワークステーションからスタートし、高い価格と保守の反面、高いカスタマイズ性と手厚いサポートを提供するビジネスモデルを展開していたのに対し、Windowsベースで手頃な製品価格とユーザ自身がプラグインを提供しあうというコミュニティに依存したサポート体制を敷けたことだと思います。ただ成功したビジネスモデルが、いつまでも続くものであるということは保障されていません。弊社のCEOであるCarl Bassも様々なメディアでCloudやモバイルに力を入れていくことを語っています。
実際今年になってからAutodesk® 360の名前で様々なサービスを提供しています。
https://360.autodesk.com/landing

M&E的なモバイルとは

でも実際にM&Eの製品にはレンダリングサービスも無いし、Cloud上のストレージを使用したモバイル対応のサービスも提供されていません。恩恵はあまりないなと感じている方も多いと思います。でも昨年から多くのクリエイティブアプリが提供されていることに気付いていらっしゃいますでしょうか。
お手持ちのスマートフォンでAutodeskを検索してください。クリックすると下記のようなモバイル用のサイトにアクセスできます。


更にMobile Appsをクリックすると下記のサイトに飛びAppをインストールすることができます。


ほとんどは無料なのですが、それぞれ非常に魅力的な機能を持っています。
実際に試してもらうのが一番なのですが、123D Catchのダイジェストビデオを作成しましたのでご覧ください。



123D Catchは20~40枚の静止画を元にCloud上で3Dデータを生成してくれるアプリです。
ただ、ビデオの中ではデータ生成だけではなく、生成されたハイメッシュのデータをAutodesk 3ds Maxを使用してリトポロジー(ポリゴンの再構築)を行い、アニメーション時に破綻が出ないように加工しています。更にディテールが失われないようにピールマップを生成し、法線マップを転写して実際にプロジェクトに使用できるデータにまで仕上げています。
ビデオを見てもらうと一目瞭然ですが、無料のモバイルアプリを使用することで面白いデータの生成ができることが分かったのではないでしょうか。
と言うわけで、これから数回に分けて弊社が提供しているモバイル向けのコンシューマー製品を紹介していきます。
お楽しみに。

著者

門口 洋一郎

門口 洋一郎

オートデスク株式会社
技術営業本部
M&Eマネージャー

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