トレンド&テクノロジー / DirectX 11とWindows Gaming Technology
第2回:3DStereo

2011.01.25

  • ゲーム
  • マテリアル・シェーダー・UV
  • 中級者
皆さん、こんにちは。マイクロソフトの鵜木です。Autodesk様のご厚意でまたしても寄稿させていただけることになりました。

今年は3D元年とか言われていましてテレビや映画で3D立体視が話題になっていますね。ということで流行りにのって今回は3D立体視とゲームについてお話ししたいと思います。

3D立体視の現状

3D立体視ですが、現状体験できるのは限られていて映画、TV、携帯電話の一部、そしてPCになります。映画だとAVATORの大ヒットに始まり、最近だとTRON:LEGACYとかありますね。邦画も一部は3D立体視対応されました。TVも一部の放送で使われて、今年のワールドカップも一部の放送が立体視対応で楽しむことができました。ゲームの方でもコンシューマー機ですとXbox 360やPLAYSTATION3で3D立体視対応のゲームがリリースされていますし、携帯ゲーム機でもNintendo 3DSも来年に発売になります。スマートフォンも3D立体対応のものが発売されてまさに3D元年といった感じです。

僕自身も映画館に行って3D映画を見たり、3DTVを買って3D立体視対応ゲームをプレイしていますが、面白さのレベルが違うように感じます。新鮮で迫力が違うとでも言うのでしょうか。通常の2割増しでゲームが面白くなったような気がします…ちょっと言い過ぎかもしれませんが(汗)。でも実際に面白くなった理由はあると思います。例えばレースゲームだとコーナーが曲がりやすい、FPSだと敵に撃たれる感じがビシビシ伝わってきますが、それらは3D立体視という情報からもたらされるフィードバックがあるために面白さが励起していると思います。本当に3D立体視ゲームは楽しいですよ。いや、マジで。3DTVを持ってる方で映画しか見てないという方も是非立体視対応のゲームをプレイしてみて下さい。

残念ながら国内での3D立体視対応TVの普及は芳しくありません。みんな3Dはまだ時期尚早と言われる方もいます。しかし3D立体視対応の映画はそこそこヒットしているんですよね。これを鑑みると個人的には環境をそろえやすくすることと、コンテンツの充実度がカギを握っていると思います。もっと気軽に立体視を楽しめるようになると加速度的に普及していくのではないいでしょうか?

立体視の原理

既に立体視については色々なところから情報がでていますが、まずは立体視がどんなものなのか簡単に説明したいと思います
一言で言うと
“2Dの視覚情報を脳にごまかして伝えることで3Dとして認識する”
ということです。いわゆる錯覚を利用しているわけです。
この立体視の実現方法は色々とあって映画とTVではそれぞれ手法が異なっていますが原理は同じです。両眼視差(右目用、左目用の画像を作成)を作成してそれを脳内で合成(統合)することで立体に見えるわけです。

3d-stereo.jpg

ちなみにこの立体視、だれもがみんな見えるわけではありません。ガチャ目の人あるいは利き目の強い人には見えづらいようです。視覚情報は本来両目から入ってきた情報が合成されるのですが人によっては無意識のうちに片眼の情報をだけを使ってしまいっているようです。

実は立体視の表現は大きくは2つの種類があります。
・奥行き感のある映像
・飛び出し感のある映像
です。
ほとんどの方が立体視というと飛び出し感のある映像だと思っているようです。 確かに飛び出してくると映像の迫力が違いますし、これまでの映像と差別化ができます。
しかしこの飛び出す画像はちょっと目に優しくありません。目に違和感を起こしやすいのがこちらの方です。ゲームの場合は効果的に使う必要がありそうですね。

今回は実際にCGツールを使ってコンテンツ作成をやってみようと思います。
使用するツールはMayaです。ということでまずはインストール。

インストールしている間に立体視コンテンツを作成する上で注意する点を整理してみます。3D立体視コンテンツ作成の場合に、これまでのCGコンテンツ作成とは別に注意する点があります。

それは視差をつけすぎないということです。視差を強くすればするだけ立体視感は強くなっていきますが、同時に目の違和感も強くなっていきます。ほどほどに調整する必要があります。もうひとつシーンを作成する場合にこれまでと異なり深度情報を与える必要があります。とか書いているうちにインストールが終わったようです。 これから実践してみましょう。

(次回に続く)

著者

鵜木 健栄

鵜木 健栄

ホーム&エンターテイメント事業部
デベロッパーネットワークグループ
テクノロジーリサーチ&エベンジェリズム
プログラムマネージャー/DirectXプログラムマネージャー

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