GZ-TOKYO 
2室目の「Flame Premium B」を増設
旺盛なFlame Premium需要、4Kを超える大型映像に対応

GZ-TOKYO 2室目の「Flame Premium B」を増設旺盛なFlame Premium需要、4Kを超える大型映像に対応

2014.03.17

  • Flame
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名古屋を本拠地とするポストプロダクション(株)Zaxxと技術プロダクションの(有)グランが昨年7月に東京に本格進出したスタジオ「GZ-TOKYO」は、Autodesk Flame Premiumを増設し、「Flame Premium B/DaVinci」として、2月1日から運用を開始した。従来から運用している「Flame Premium A」とともに、ワークステーションにはHP Z820、ソフトは最新バージョンの2014sp2と2013sp4を搭載。メモリーも大幅にアップし、4Kを超える大型映像にも対応する。あわせて、バックグラウンドでレンダリングが可能なBurnを追加、作業を止めることなくレンダリングができ、作業効率が格段にアップした。さらに、エディターも増員している。Flame Premiumを2室体制としたことにより、CM、テレビ番組など様々な用途で高まるFlame Premiumへのニーズに対応するとともに、共用サーバーを介して2室を連携することで4Kを超える高解像度コンテンツ制作に対応するのが狙い。さらに、「Flame Premium A」には、新たに65インチの4K対応モニターを設置した。4K素材をダウンコンバートすることなくプレビューできるほか、ネットワークを介した4Kコンテンツが視聴できる環境を整えている。

様々な用途のFlame Premiumニーズに対応

GZ-TOKYOは、神宮前にあるフジビル28の6階ワンフロア(64.78m²)に、Flame Premium編集室、Avid Symphony編集室、Blackmagic Design DaVinci Resolve装備のカラーグレーディングルームおよびPro Tools HDを装備したAudio Sweet1(MAルーム)、アナブース、マシンルーム、ミーティングルーム、ラウンジおよびオフィスという体制で、2013年7月25日にオープンした。グランの撮影技術や撮影後のワークフロー提案などを含む映像制作支援と、ZaxxのテレビCM、PV、VP、番組など、あらゆる映像作品のポストプロダクション業務やフィニッシングワークという、両社が有する技術力を結集。RED EPIC等による撮影〜カラーグレーディング〜編集・VFX〜MA・サウンドデザインに至る、映像制作に関するトータルワークフローを提供する。

今回増設したFlame Premiumは、これまでのグレーディングルーム「DaVinci-FCP A」に装備したもので、名称も新たに「Flame Premium B/DaVinci」とした。

大きな特徴は、用途にあわせてFlame PremiumとDaVinci Resolveをスイッチャブルで運用するスタイルとしたこと。ワークステーションはHP Z820、ソフトは最新バージョンの2014sp2と2013sp4を搭載しており、用途に応じて切り替えて使用する。なお、今回の増設にあわせて、GZ-TOKYOの「Flame Premium A」およびZaxx(名古屋)の「Flame Premium 1」も同様のスペックに統一している。

山内 慶 氏(左)と佐藤 彩 氏
山内 慶 氏(左)と佐藤 彩 氏

今回のFlame Premium増設の狙いについて、Zaxx 代表取締役社長の舘英広氏は〈最大の要因は、思った以上に東京でFlameの需要が大きいということです。これまでFlame Premiumが1式だけだったことで、せっかくお声がけいただいてもお断りせざるを得ないケースも少なくありません。GZ-TOKYOを始めて実感したことですが、東京ではFlameに関する理解度が高く、考え方が確立されています。最高の機材である反面、非常に身近な存在にもなっている。それだけFlameが浸透しているということだと思います。しかも、CMばかりでなく、テレビ番組にも使う。Flameを様々なジャンルの映像制作に活用しており、実際、当社のFlameでは毎週、画質にこだわりを持つBSテレビのレギュラー番組で使用されています〉とする。

また、今回のFlame Premium増設に合わせてGZ-TOKYOスタッフの増強も図った。ZaxxでFlame Premiumを担当してきたエディターの山内慶氏は〈とにかく今は頑張るだけなので、名前を覚えてもらって盛り上げていきたい〉、アシスタントの佐藤彩氏は〈東京は色々な仕事があって面白いので、色々な経験を積んでいきたい〉と抱負を述べている。これにより、GZ-TOKYOのスタッフは、撮影部×3人、編集部×6人、ミキサー×1人、デスクの計11人(舘氏を除く)となった。

Flame Premium 2014×2室の連携で4Kを超える大型映像に対応

Flame Premium A
Flame Premium A

一方、GZ-TOKYOのFlame Premiumを増設したもう1つの狙いは、4Kを超える超高解像度映像、大型映像への対応だ。2つのFlame PremiumルームとRorke Data社のGalaxy Auroraを光ファイバーによってネットワークし、Burnによるレンダリングとともに、Auroraで素材を共有しながら作業を進めている。さらに、ZaxxともVPN回線で結ばれており、東京−名古屋の連携作業も可能だ。

同社では現在、16Kという超大型映像の制作を手掛けており、2室のFlame Premium編集室を連動させ、レンダリングの負荷を解消させている。

佐藤 和彦 氏
佐藤 和彦 氏

Zaxx 専務取締役でFlameアーティストの佐藤和彦氏は〈今回の業務は、Flame Premium 2014とBurnを導入しなければ実現しなかったと思っています。メモリーも128GBと増強したこともあって、Flame Premium 2014による作業やレンダリングの早さが格段に向上しています。ストレージ容量の問題も含めて、4Kやそれ以上の大型映像への対応には本当に適していると思います。メモリーマネジメントの能力も明らかに違うのは、実際に使っていてすぐにわかります。堅牢性も高く、かなりの無理をしても落ちることがなくなりました。一方、CMなどHDのオペレーションでは使い慣れている2013の方が早い。それぞれの用途に応じて使い分けることができるようになっています。Flameアーティストにとって、今回の大幅なインターフェース変更は非常にキツイもので、身体に染みつくまでには時間がかかるとは思いますが、これからの4K時代に向けて必要な過程ではないかと考えています〉と話している。

Flame Premium Aには4K対応モニターを整備

65インチ4K対応モニター(左奥)を整備した Flame Premium A のクライアントスペース
65インチ4K対応モニター(左奥)を整備した Flame Premium A のクライアントスペース

一方、今回の増設にあわせて「Flame Premium A」に65インチの4K対応モニター(ソニー「BRAVIA」)を設置した。現状では、Flameから直接4K出力ができないため、BlackmagicDesign「UltraStudio 4K」を経由して出力し、4Kプレビューを可能としているほか、ネットワークを介してYouTube等の4Kコンテンツが視聴できる。

佐藤氏は〈今、撮影は4K、5Kが主流となってきていますが、ネイティブの4Kを視聴できる環境はまだまだ少ない。他の業務でお越しになったお客さまに「4Kコンテンツとは」を体感していただく機会を設けました。CMの業務で立ち会ったクライアントも含めてネイティブの4Kを見ていただき、近い将来に来るであろう4K時代に対する議論のきっかけにしていただけるのではないかと考えています〉とする。

課題は認知度の向上

GZ-TOKYOを立ち上げて約半年。スタジオの稼働は、名古屋でZaxxを利用していた東京の顧客を中心に、徐々に上がってきている状況だ。〈お陰様で、一度ご利用いただいたお客さまには気に入っていただけているようで、リピートが多いのが特徴です〉(舘氏)

GZ-TOKYO が入居するフジビル28。外苑前から2分のアクセスの良さが大きな特徴だ。
GZ-TOKYO が入居するフジビル28。外苑前から2分のアクセスの良さが大きな特徴だ。

最大の課題は認知度のアップ。舘氏は〈今年1月、改めて制作プロダクションを回った結果、GZ-TOKYOの存在を全く知らない方々がまだまだ沢山いることがわかりました。裏を返せば、まだまだ営業の余地があると言うこと〉とする。

また、GZ-TOKYOを開設したことで、映画の業務が増えたという。昨年公開の『劇場版 忍たま乱太郎』や現在公開中の『劇場版 TRICK』のVFXを手がけている。東京に窓口を設け、実際の作業は豊富なスタッフ数を有する名古屋で行うことで、納期短縮やコストパフォーマンスの向上を図っている。さらに、MAやサウンドデザインを担当する㈲ビー・ブルーが持つ約50万曲以上の音源が、比較的リーズナブルに利用できるメリットもアピールしていく。

GZ-TOKYOの大きな特徴は、赤坂、六本木、麻布、表参道、原宿、渋谷、新宿などのほぼ中心に位置し、いずれもクルマで15分圏内。東京メトロ 銀座線の外苑前駅から神宮球場に向かって徒歩で約2分にあるアクセスの良さだが、スタジオの雰囲気やデザインも好評を得ているという。特に「Flame Premium A」は、クライアントや広告会社の立ち会いにも対応できるよう、ゆったりとした環境を確保するとともに、今回新たに4K対応モニターも整備した。無料コーヒーベンダーやちょっとしたアルコールサービスのあるラウンジも好評だ。

舘 英広 氏
舘 英広 氏

舘氏は〈私たちは新規参入ですから、本当に納得していただかなければご利用いただけない。GZ-TOKYOを始めてみて「東京は浮気をしないところだ」と実感しました(笑)。東京のポストプロは営業が強く、お客さまとの関係に太い絆があると感じます。見習うべき点が多いと思っています〉と話している。

GZ-TOKYO

◇GZ-TOKYO http://www.gz-tokyo.jp
東京都港区北青山2-7-6 フジビル28 6F
TEL03-5770-5010/FAX03-5770-5020

◇Zaxx http://www.zaxx.jp
愛知県名古屋市東区葵1-26-12 一光新栄ビル 5F
TEL052-933-1900/FAX052-933-1901

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取材:ユニ通信社

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